kuro963 on the way (6)

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骨髄移植編


急性転化後であり、しかも1座不一致での移植という悪条件であるが、進むべき道はこれしか無い。前を向いて進もう。

日付
メモ
特記事項
8月30日(水)
〜9月3日(日) 
30日午前中あわただしく東京医大をあとにしてタクシーで慶応病院に向かう。病室の窓から神宮の森が見渡せる。トイレはウォシュレットだ。微妙なところで東京医大とやり方が違うので面白い。IVHにガーゼを当てないそうだ(中が見えるようにするため)。またヘパロックも一日一回だそうだ。空気清浄機がでかいが音は静かだ。なによりも違うのは入浴シャワー可、というところだ。これはうれしいが、明日から検査づけの毎日になりそうなので入浴する暇あるだろうか?4日午後には無菌室に入る予定だ。
31日、マルクとルンバールの2連発をくらう。皮膚科の回診で24日ごろから悪化した手足の湿疹(痒い)はクラビットが怪しいとされ、今夕から服用薬を全とっかえ。無菌室の見学をした。
1日、今日から新学期か。糖尿病検査、肺機能検査。外科(痔の検査)は乱暴だった。夜8時ころ精神科。
2日、耳鼻科の検査、Gaシンチのための注射(検査は4日午前)。無菌室に持ち込む荷物の整理。
3日、今日は検査なしでのんびり。手足の湿疹は痒みが弱まり徐々に快方に。下痢は相変わらず。無菌室には携帯、PHS持ち込み禁だそうだ。あわててモジュラケーブルで部屋の電話線につなげて試しているがうまくいかない。ダイアルしている音はするのだが呼び出し音が鳴らない。
 
9月4日(月)
〜9月10日(日)
検査のあらし 4日、午前中に心エコー、Gaシンチ。午後無菌室に。部屋は淡いピンク調の色に統一されている。二人部屋の準無菌室に。ラインチェンジャーという部品を借りて病院のビジネスフォンとPCの間を接続する。しかしダイアルアップの仕方がよくわからないので今日のところはあきらめた。
5日、頭部のCT。ツベルクリン。微熱が続いており、抗生剤の点滴を続けているが昼過ぎに38.7度の発熱、解熱剤と氷枕。最後の化学療法が終わって2週間がたつのになかなか回復してこない。3日おきくらいに赤血球と血小板を交互に輸血している。どうなってるんだ?ぱっとしない毎日だ。ネット接続時の電話のかけ方がわからなかったが、会社からT君に駆けつけて貰い、解決。
6日、口腔外科。豚毛の歯ブラシは腰が弱く乾きにくいので良くないらしい。午後に胃カメラがあると聞き、朝食を抜いたが明日の間違いだった。検査が終わって病棟に戻ってくると「いよっ、ごくろうっ」と婦長さんが声をかけてくれる。きっぷのいい八百屋のおかみさんといった感じだ。ここでは看護婦さんがマスクを付けないのだが、そうさせたのは婦長さんらしい。そうしても感染が多くはならなかったとの事だ。なかなか先進的だ。 7日、抗生剤の点滴が効き平熱に戻ってきた。脊髄には悪いのはいないが、あいかわらず骨髄には居残っているらしい。前処置中に弱めの化学療法をすることに。お腹のCT。午後からエコー、初体験の胃カメラは想像したよりはつらくなかった。バリウム飲むのとどっこいどっこい。東京医大は床がカーペットだがここ慶応はツルツルである。点滴台を連れているときはこの方がはるかに楽だ、しかも清潔だと思うのだが。また少し髪が抜け始めた。まばらに抜け残った髪がなんともみすぼらしい。
8日、今日は午後に胸のCTのみ。白血球が1000を越えた、HbもPLTも底をうって回復傾向。増えすぎたら早めに化療とのこと。手のひら、足の甲と裏に出来た発疹は色が褪せてかさぶた状になってきた。どの先生もこんなの見たことない、と言って首をひねってたが、やはり薬疹だったのだろう。今朝、蚊を一匹見つけた。アカイエカのようだ。どこから入ってきたのか。掃除のおばさんが退治してくれた。
9日、今日は検査も何もなし。IVHの1本の通りが悪く点滴中は腕から採血しなければならないのがなんとも悲しい。ヒックマンを入れるのは来週14日予定。また蚊が一匹いた。
10日、朝の採血のみ。ここまで無菌室一週間。そんなに悪いもんでもない(洗濯物とか食料品とか外からの物資補給が大変だけど)。30日から5日間だけいた個室は、気楽でいいが一人でしょんぼりしてしまっていかん。蚊を一匹つぶした。
 
9月11日(月)
〜9月17日(日)
11日、同室の方の治療の都合でベッドが窓際に移動になった。外の景色が見えていいのだがあいにくの雨空でユーウツ。「移植」と「手術」という言葉は語呂がいいのか、「骨髄移植手術」って言う人が意外に多い。骨髄移植は手術ではありません。骨髄液を点滴するだけなので「骨髄移植」です。臓器の移植と混同しちゃうんですね。
12日、放射線科と眼科(ドライアイ)受診。2時ちょっと前に部屋を出て、戻ってこれたのが4時半。夜37.5度の熱。アイスノンをして寝た。
13日、血小板、Hbは回復しつつあり、白血球だけが1000あたりをうろちょろしている。この調子で移植へ行けたら良い、との事だ。3ヶ月使ったIVHを抜いた。あっけなく取れた。明日はヒックマンカテーテルを入れる。
14日、発熱が続いたため午前中にマルク。午後にヒックマンを入れた。手術室で緊張したが麻酔が痛かったほかはなんとか大丈夫。固定されるまでしばらくは右腕が動かしにくい。また、一時的に左腕に点滴ラインが付けられなんとも不自由である。今日はハードな一日であった。また悪いヤツラが暴れ始めたようで、夕方にオンコビン。サッカー五輪代表逆転して嬉しい。二点目の中田のパスよかったねえ。
15日、昨晩は39.6度も熱が出て解熱剤2種類使った。今朝は36.7度。汗を大量にかいたので一気にお茶のペットボトル(500ml)を飲み干した。昨日の疲れで今日はぐったりの介である。今日は休日ではないか。
16日、今朝は36.4度。普通の人の普通の平熱だ。オンコビンが効いたようだ。なるべくベッドの上でも身体を起こしているように気を付けているが、両腕が自由に動かせないのでどうしても寝っころがってしまう。そんなせいか最近すっかり体力が落ちたように感じる。午後部屋移動。
17日、ヒックマン挿入部が痛いので昨日は入浴しなかったが、だいぶ痛みが無くなってきた。取り付け直後を5だとすると今は1くらいの痛み。左腕の点滴ラインが邪魔で邪魔で(これ毎日言ってるなあ)。木曜まで我慢かぁーーー。
 
9月18日(月)
〜9月24日(日)
18日、バクタを飲むと薬疹が出てしまうので肺炎予防のための週一回の吸引。これが、の...喉に苦しい。頭部のMRIと骨シンチ、両方とも再検査。サッカー五輪代表勝つには勝ったがブラジルが負けたので混沌としてきた。昨日のTV放映は南ア戦のようなやかましいアナウンサーでなくて良かった。
19日、もう当分は検査もなにもなし。オリンピック(野球)を見たり、漢字ナンクロをしたり。 20日、CRPが下がったので抗生剤の点滴終了。従って左腕の点滴ラインも予定より一日早く取り外しできてうれしい!点滴台ポチ君ともしばしお別れ。気が付いたら、この無菌室内で三度三度の食事をとっているのは自分一人であった。他の患者さんたちはみな治療中あるいは治療後なのであった。
21日、来週から始まる前処置のメニューが決まった。TBIを3日間、キロサイドを4日間、エンドキサンを2日間の都合9日間だ。強めに行く、との事。サッカーはブラジルには負けたが予選突破が決まった。よかったよかった。
22日、ファミリーカンファレンス。家族を交えて今後の治療、移植、移植後について説明を受けた。う〜む、大変そうじゃわい。だがしかし、約2年半にわたって自分を苦しめてきた病気に反撃する時が来たのだ。夕方、TBIのための位置決め。
23〜24日、最後の(?)のんびり週末。カップラーメン、レトルト類大量補給。
 
9月25日(月)
〜10月1日(日)
いよいよ、だ 25日、いつもより早く目が覚めてしまった。7時15分からTBI。お昼前からぐったり。昼食はパス。夕方のTBIの前に肺炎予防のための吸引、は今日が最後。夕方も食欲なし。
26日、今日も朝夕のTBI。昨日よりもいくらか食欲あり。だがしかしぐったり。吐き気は今のところ無し。27日、だるさが蓄積されてきている感じ。一日中ぐったり。食欲なしの上、唾液が出難くなって食べにくい。だが、TBIは今日が最後。
28日、食べ物の味もわかりにくくなってき た。相変わらず胃がムカムカ。同室の方が一般床に移ったのでしばし一人部屋。
29日、新しい患者さんが同室になった。バンクを通じての移植との事。胃の気 持ち悪さは昨日よりいくらか良いみたい。だが本格的に食べ物の味がわからなくなってきた。今日は前処置9日間の折り返し地点。
30日、白血球数0は未体験 ゾーン。味もわからないし(特に塩味)、胃もむかつきがあるし、病院の食事はキャンセルした。
1日、食事はクノールのカップスープやリケンのわかめスープ。下痢になった。TVでグルメ番組ばかり見ている。寿司、焼き肉食いてぇ〜。
 
10月2日(月)
〜10月8日(日)
X-Day間近 エンドキサン点滴後はすごくだるくなった。尿道に管を通されて身体を動かすとちと痛い。トイレに行かずに済むのだが違和感がある。キロサイドの副作用で結膜炎。目薬を処方してもらった。前処置最終日も終日ぐったり。動くと尿管が痛く、寝返りも満足にうてない。しかも下痢までしてあまりよく寝られなかった。
翌日の午前中に完全無菌室に入った。TVが見放題。
某日、午後6時から6時30分にかけて移植。点滴後も体調に変化は無く無事に終わった。お祝いにカップスターを食べたが全然味がせず不味い。スープがただのお湯みたい。三分の一くらい食べて捨ててしまった。結膜炎は良くなったが目がかすんで物が見にくいのはプログラフのせいか。尿道がまだ痛い。あいかわらず身体がだるい。移植することによって血液型がA型からB型に変わる。移植して血液型が変わった場合、性格も変わるのだろうか?まさかね。血液型占いなんて当てにならないよな。たった4つの分類に分けてるだけなんだから。よく考えてみれば乱暴な占いだよな。ドナーさんの骨髄が生着してできた白血球が、身体に残っている白血病細胞の残党どもを征伐してくれることを願っておこう。翌朝は桃缶を食べたが....口に入れても食感だけが桃だと感じるだけ。がっかり。食欲は少しはあるんだけどな。しかし昨日の味無しカップ麺はまずかったー。出来上がったカップラーメンのスープを捨てて、そこにお湯をそそいで食べてみてください。そんな感じなんです。週末は熱があったりしてぐったり。口の中も違和感が出て きた。
 
10月9日(月)
〜10月15日(日)
9日、本格的に口の中が荒れてきた。唾を飲み込んでも喉にひっかかる感じ。しゃべるのもおっくう。あいかわらず微熱が続いているがCRPは下がってきたようだ。
10日、手のひら、足の裏がひりひりして痛い。お湯もしみるのだが、ぬるめのシャワーを浴びたら、抜け残っていた髪がごっそり抜けた。口内の痛みは昨日より強い。
11日、ようやく熱が36度台まで下がってきた。口内の痛みはあいかわらずで、頬が腫れてしまって鏡で見ると宍戸錠のようだ。指先の皮がむけてひりひり痛い。
12日、相変わらず口の中と喉と指先が痛い。今がつらさのピークかなあ?13日、喉の痛みが一番強い。口の中と指先の痛みは昨日より弱い。鎮痛剤が効いているのか、治り始めたのか?
14、15日、日に日に口内炎の痛みが無くなってきた。おとといあたりがピークだったのかな。腫れた顔も元 に戻ってきた。アズノールでのうがいを始めたのが良かったのかな。久々に36.3度という平熱。
 
10月16日(月)
〜10月22日(日)
無事に生着か 16日、口の中の痛みはほとんど無くなってきた(鎮痛剤のせいかも)。薬指から小指にかけて手の指先がまだ痛いので手袋をしている。ここ2週間くらい何も食べてない。スープくらいなら飲めそうだけど口内の荒れは残っているのでちょっと我慢しておこう。どうせ味がわからないしな。
17日、純露を一粒舐めてみたがぜんぜん甘くなかった。
18日、朝から微熱がありボーッとしている。ドナーの方に手紙を書こうとしたが指先が痛いのと手がふるえてしまってうまく書けなかった。自宅に原稿をメールで送り、家の者に代筆を頼んだ。移植前に書いておけばよかったかな?でも移植後の方が実感がこもっていいよなあ。
19日、昨日は一日中ぐったりしていたが熱は36度台に戻ったが、昨日と今日も頭がボーッとしている。このところ白血球は0→100→200→600と増えてきている。午後いちにマルク。
20日、生着したようです。今日は白血球が1200になった。昨晩急に吐き気を催してびっくりした。今のところ皮膚にはGVHDが現れていない。ここ数日身体がだるくて寝てばかりいる。頑張ってシャワーを浴びたが疲れたぁー。21日、WBCは2500。CRPは0.台に下がった。口内の腫れはほとんどひいたが、荒れていて気持ち悪 い。イソジンの匂いがわかるようになった。
22日、WBC4500。吐き気が強くなってきたため吐き気止めを点滴した。ものすごく眠く、だるくなる。下痢 も始まったので下痢止めを服用。だるいので今日はシャワーをやめてタオル拭き。
 
10月23日(月)
〜10月29日(日)
準無菌室へ 23日、WBC6200だ。今日はG-CSFはいつもの半分の量で、明日からは止める。Hbが11台まで回復してきた。が、血小板の立ち上がりが遅い、だが血小板の回復が遅れるのはそういうものらしい。下痢止めは昨日以来飲んでいないがひどくはなっていない。昨夜は一度目がさめてしまい、その後寝付かれなくなってしまったので眠剤をもらった。吐き気は吐き気止めでなんとかコントロールできている。全身(特に上半身)の皮膚が剥けようとしている。部屋が乾燥しているので乾いたはがれた皮膚がほこりのようにテーブルの上などに積もってしまう。完全無菌室から準無菌室への脱出が見えてきた。次の木曜は胃カメラ、この吐き気はGVHDなのかどうかがはっきりするだろう。
24日、固定の点滴ラインがはずされて、点滴台につながれた。これで少し行動範囲が広がるぞ。吐き気は収まってきたような気がする。木曜にはこの完全無菌室から準無菌室に出られるようだ。
25日、WBC6,500。血小板だけあいかわらず少ないので輸血だ。ぶどうのフルーツゼリーに挑戦。酸味はわかるようになったが、酸っぱいだけのゼリーはかえって不味い。なんの味も感じない方が良かったかも....。看護婦さんに話したら、プリンがいいのではないか、とのこと。なるほど!プリンを差し入れてもらおう。カップスープやおかゆなどもぼちぼちと試食していこう。夕方に即席味噌汁を飲んでみる。まあまあだ。
26日、ほぼ三週間過ごした完全無菌室から準無菌室に引っ越し。午後いちに胃カメラ。なんだか右膝の関節が痛くて動かし難い、なんだろ?湿布を貼った。先週のマルクの結果が出て生着していることが確認されました。ばんざーい!胃のむかつきはやはりGVHDらしい、だけどそれほど重いものではないみたい。
27日、白血球は6500前後安定している。血小板の減り方が緩やかになってきたかな?右膝が腫れて痛みがひかず、レントゲンを撮って整形外科受診。膝に水が貯まってしまったようだ。ただし、血小板が少ないし、感染を恐れて無処置ということに。まいったな、予定外だなこんなの。午後マルク。今日は冴えないナー。
28日、腎機能が落ちてきたので免疫抑制剤(プログラフ)の量を調整してくれた。尿が以前のようによく出るようになった。しかも膝の痛みがうそのように消えた。薬のせいだったのかい?昨日38.1度もあった熱が今朝は36.9度。ここ数日の間、鼻がつまって風邪声みたいになっている。プリンを半分食べた。かすかに甘かったが、プリンの味はしなかった。夕方にオニオンスープ、けっこういけた。
29日、朝、粒コーンスープ、うまかった。旨いと感じられたことがすごく嬉しい!やっぱり三度三度の食事をしないと生活のメリハリがつかないな。最近は夕方の5時ともなると真っ暗。
 
10月30日(月)
〜11月5日(日)
山あり谷あり...か 30日、前日と比べてヘモグロビンも血小板も減らずに横這いだ。朝コーンスープ。鼻づまり、咳き、くしゃみがうっとおしい。部屋の空気が乾燥しているので余計に。差し入れの雑誌がまだ滅菌中でちょっと退屈ぎみ。31日、下痢は止まったけど、今度は便秘?朝は粒コーンスープ。夕食は森永マンナビスケットとあさりの味噌汁。ビスケットは口の中がもそもそしてしまう。金八先生の再放送が終わってしまった。
1日、朝いちにマルク。サイトメガロウイルスに感染してしまったようだ。治療薬デノシン使うと白血球が減ってしまうらしい。一歩後退だ。今まで順調だったのになあ。がっかり。へこたれ気味だ。先週の胃カメラの結果が出て、GVHDではなかったことがわかった。皮膚にも出てないしGVHDこんなに軽くていいのかなぁ。ポテトチップスもいまいちだった。口の中でもそもそしてしまうので、スープと一緒に流し込む。
2日、一ヶ月ぶりに食事(お粥)再開。1/3くらいしか食べられない。お昼のうどんは残してしまった。うどんの汁の味が変。
3日、血球値はほぼ横這い。相変わらず咳きと鼻づまり、そして微熱。食欲はいくらかあるのだが、味が無かったり変だったりするのがなんともはや。酸味>甘味>塩味の順で味を感じない。
4日、白血球は6000前後、血小板は9.9万で上向き、赤血球だけが微減。相変わらず咳きがひどい。咳止めを飲んで少し楽になる。
5日、血小板は12.6万。赤血球は横這い。まあまあだ。食事を小児用メニューから大人用に変更。子ども用といってもお皿に絵が描いてあるくらいで内容は大人用とほとんど変わらないのだった。時々タマゴボーロが付いてくるけど。また、お粥をやめて普通のご飯にした。こちらの方がまだ食べられる。咳きの原因はナゾ。レントゲンでも異常なしだし、サイトメガロでも無さそうだし。CRPが上がってしまった。
移植後 約30日
11月6日(月)
〜11月12日(日)
6日、昨日からシプロキサン服用。点滴でいかないところが嬉しい。鼻づまりはかなり軽くなった。咳きも昨日よりはひどくない。肝機能悪くなりかけたが数値は上がり止まり。腎機能は順調。CRPも1.01に下がった。午後に胸のレントゲン。
7日、胸のCT。サイトメガロは陰性に。デノシンによる白血球減少は起こらずに済んでいる。病院食には食欲がわかない..。
8日、WBC5.8、RBC3.50、HGB10.3、PLT146。肝機能悪化気味。一般床に出られれば食事のレパートリーが増えるのだが..。咳と鼻水は収まりつつあり、一昨日より昨日、昨日より今日、と楽になってきた。
9日、WBC6.2、RBC3.50、HGB10.2、PLT132。待ち望んでいた4文字の言葉がかすかに聞こえてきた。まだ油断はできないが..。暦の上ではもう冬だ。今年は夏も秋も無かったな。
10日、WBC5.6、RBC3.25、HGB9.4、PLT107。カロリー輸液減量中、空腹感が出てくるが、病院食は喉を通らないので、レンジでチンやレトルト食品でしのいでいる。
11日、WBC4.7、RBC3.20、HGB9.3、PLT83。減少傾向になってきた。12日間続けたデノシン投与は今日で終わり。Ph1染色体は0/20になったというグッドニュース(その1)があった。お許しが出たので、最上階にある レストランで食事。無菌病室にいるため一文無し、なので家族が面会に来てくれたときしか外食できない。チキンマカロニグラタンを食べた。味を感じないのでおいしいのか、まずいのか?野菜サラダが付いてきたが我慢。無菌室から出ての面会にもお許しが出たので子どもたちとも会えることになった。これはグッドニュース(その2)。鼻づまりが続いているが、咳は収まった。なんだったんだろう?しかし飽きたなー、入院生活。
12日、WBC6.2、RBC3.17、HGB9.4、PLT72。CRPは0.台で安定しているので抗生剤シプロキサン服用今日で終わり。口の中が乾くようになってきた。のど飴舐めていたら上 がってしまっていた血糖値も正常値に安定してきた。飴を舐めても甘くないのだがブリックパックのコーヒー牛乳やカフェオレは甘い。夕方久々に子どもたちとロビーで面会。
 
11月13日(月)
〜11月19日(日)
いきなり肝臓の生検 13日、WBC5.4、RBC3.29、HGB9.7、PLT58。免疫抑制剤プログラフの点滴は今日で終わり。明日から内服になる。夕食は差し入れのチャーハン。退院してもよい状態ではあるものの、GVHDらしい症状が出ることもなく順調過ぎるくらいだったがこの後も何か起こる可能性がある、ということでしばらくは入院が続くことに。ちょっとがっかり。一般床の空きが無いが調整中との事。外泊OKなので週末は家に帰ろう。早く一般床が空けば良いのだが。地下の売店やパン屋で買い食いしたい!新聞も読みたいし。
14日、WBC5.5、RBC3.06、HGB9.2、PLT52。肝機能が悪いままなので生検することに。GVHDか?ウイルスか?PLT減少ぎみなので首の静脈から管を入れて組織採取と聞いてビビる。なんと今日の午後なら可能ということで急遽生検。数日後にやるより考える間もなくやってしまう方がいいぞ。夕方PLT輸血。ベッドの上での生活が長いためか腰痛。
15日、WBC7.2、RBC2.71、HGB8.3、PLT83。午前中マルク、2日連続痛い日(涙)。口の中がカラカラに乾いている。味覚も変わってゼリーを食べても酸っぱくなくなった。お昼のカレーライスの味がわからず残してしまった。あとで看護婦さんに聞いたらハヤシライスだった。夕方赤血球輸血。
16日、WBC5.5、RBC3.24、HGB9.7、PLT79。肝機能を悪くしている原因がわかって対処できればゴールだ。結果は病理の検査待ち。ホカロンで暖めたら腰痛は和らいできた。この調子でいけば2〜3日で治るだろう。17日、WBC6.6、RBC3.49、HGB10.3、PLT88。5ヶ月ぶりの帰宅。駅の階段降りるのに緊張した。今晩はおでんだ。自宅のPCをメンテ。音が出なくなった、というので調べてみたらサウンドをミュートするところにチェックが入っていた。スピーカかサウンドカードがいかれたかと思った。誰がやったのだろう。他に特におかしいところは無かった。メーラをHi-Hoからアサヒネットに設定し直そうと思っていたのだがパスワードが書かれた紙を病院に忘れてきてしまった。
18日、やっぱり家はいいなあ。食べたいと言ったものが食べられるし。病院だとそうは行かない。牡蛎フライとイカのリングフライをタルタルソースで食べた。食い過ぎた。だがしかし、座ったり立ち上がったりす ると疲れる。ずいぶん足腰が弱ってしまった。病院に戻っても少し運動しないといかんな。
19日、朝は納豆を食べた。納豆は期待通りにおいしいのだが、ごはんの食感がいまいちなのが...。納豆だけならもっとおいしいかもしれない。病院には午後4時ころ戻った。
 
11月20日(月)
〜11月22日(水)
ついに待ち望んでいた日が!
20日、WBC7.8、RBC3.34、HGB10.5、PLT75。食欲もまあまあ。鼻づまり状態が長く続いていたせいか耳の聞こえが悪い。耳鼻科で見て貰ったが炎症等を起こしているわけではなかった。自覚症状があるのはあと腰痛だな。明日ヒックマンカテーテルが外れるぞ。うれしー。
21日、外泊したら肝機能が回復していた、不思議。鼻づまりは慢性化しそう、聞こえにくいのがうっとおしいけど...
明日22日退院することになりました!メールやHPを通じて応援してくれた皆さん有り難うございました!いろいろとバックアップしてくれた会社のみなさんにも多謝!感謝!今後は慢性GVHDとか(そうなりたくないけど、もしかしたら)再発とかあるかもしれないけど上を向いて歩いて行こう。思い起こせば病気が発覚してからは暗〜い2年間だったなあ。これから取り戻せるかな?ヒックマン外すの結構大変だったみたい。 ★前処置&移植後辛かったBest3
1位:エンドキサン治療時に尿道に管を通したとき→痛かった、抜いた後もしばらく痛かった。白血球が立ち上がってきたら治った。
2位:TBI→照射後ものすごくだるくなった。食欲が一気に無くなった。味もわからなくなった。
3位:移植後の吐き気→GVHDでは無かったけど周期的に吐き気におそわれた。吐き気には体力も気力も削がれてしまう。
22日、無菌室からの退院だ。慶応義塾大学病院9S無菌室の先生方、看護婦のみなさん大変お世話になりました。ありがとうございましたっ!はなこ先生たちもお元気で!(^^)/
移植後約50日


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