日本の扇展

 現在世界各地にさまざまな扇がありますが、その発祥地は古代日本で、中国大陸を経由してヨーロッパにまで広まったのは近世になってからと書われています。
 古来、日本ではその末広がりの形のイメージから「末広」という愛称で呼ばれてお目出度いシンボルでした。現在でも儀式、祭礼、日本舞踊などには欠かせない重要な小道具として、大切に扱われています。
 扇の素材は窯に日本原産の竹、和紙、絹から作られていますが、大きさも形もバラエティーに富んで、日本人の四季の暮らしを彩り、愉しませています。扇を開くと、其処には素晴らしい世界が拡がります。丁度万華鏡を覗いた時と同じように。
 日本扇面芸術協会は500余名の会員を擁して、毎年東京都美術館や各地で展覧会を開催しています。
 この度、クラクフのマンガセンターで私達の扇面作品の展示をする機会を頂きました事は大きな喜びです。此のささやかな展示がクラクフの人達に日本の文化を紹介し、ポーランドと日本の友情を深める事になれば、と願っています.
                     西野 喜久子(日本扇面芸術協会会員) 2012年7月



会場入り口

入り口右側

扇絵作品1

扇絵作品2

不思議アートのぞき箱作品

大型のぞき箱

のぞいてみた

作品追加

フクロウの会中村ご夫妻と