人名(南アジア)【2013-09-11更新】
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例:ملا محمد عمر (ムラー・ムハンマド・オマル;Muhammad Omar, Mullah Mohammed Omar、1960-) || LC典拠:Muhammad Omar, Mullah, 1960-
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称号:スラム教徒の称号を参照してください。
特徴:「名+姓」の順に配列します。
1930年代に制定された創姓法により姓が普及しました。それ以前は、名のみで「ナサブ(父の名)+イスム(本人の名)+ナサブ(父祖の名、祖先の職業、出身地名など)」が一般的でした。イスラム教徒の名前のように、ナサブやニスバの語尾は、「~の息子(子孫)の、~の出身の」を意味するイー(ی;-i)、ザーデ(زاده;-zadeh, -zad)、プール(پور;-pur, -poor, -pour)、ネジャード(نژاد;-nezhad, -nejad)や、「~家の」(名詞を複数形にする)を意味するヤーン(یان;-ian, -yan)になることがあります。
基本的に、女性は結婚しても姓を変えません。
例:آیتالله روحالله خمینی (アーヤトッラー・ルーホッラー・ホメイニー;Ayatollah Ruhollah Khomeini、1902-1989) || NDL典拠:Khomeini, Ayatollah Ruhollah, 1900-1989
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特徴:一般的に、北インドでは「名+ミドルネーム+(姓)」、南インドでは「故郷の町村名+ミドルネーム+名+(姓)」の順に配列しますが、様々なパターンが存在しています。
ミドルネームと姓を頭文字で名の前に表記するのが一般的となっています。ミドルネームには、父の名、夫の名、洗礼名などを用います。
姓は、故郷、カースト、職業、氏族に由来する出自を表す語や、崇拝する神名などが用いられます。カースト名を避けるため、姓を用いず、ミドルネームを姓のように用いる場合もあります。女性は結婚すると夫の姓を名乗るか、夫の姓をミドルネームとして用います。
イスラム教徒については、イスラム教徒の名前を参照してください。
例:मोहनदास करमचन्द गांधी (モハンダス・カラムチャンド・ガンディー;Mohandas Karamchand Gandhi、1869-1948) || NDL典拠:Gandhi, Mohandas Karamchand, 1869-1948
名 | ミドルネーム | 姓 |
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मोहनदास | करमचन्द | गांधी |
例:जवाहरलाल नेहरू (ジャワハルラール・ネルー;Jawaharlal Nehru、1889-1964) || NDL典拠:Nehru, Jawaharlal, 1889-1964
名 | 姓 |
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जवाहरलाल | नेहरू |
例:मनमोहन सिंह (マンモハン・シン;Manmohan Singh、1932-) || LC典拠:Manmohan Singh, 1932-
名 |
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मनमोहन सिंह |
「英米目録規則 第2版」では、現代インドネ諸語の名前は、姓またはその個人が姓として用いたことが判明している名前のもとに記入し、姓がない場合は、最後の名前のもとに記入するとされています。ただし、 シーク教徒は、男性はसिंह (シング、シン;Singh、獅子を意味する)、女性はਕੌਰ (カウル;Kaur、王女/雌獅子を意味する)という名前を名の後に置き、ミドルネームまたは姓として用いますが、これらの名前が姓として用いられていない場合は、最初の名のもとに記入するとされています。例えば、上例のように、मनमोहन सिंह (マンモハン・シン;Manmohan Singh)は、Singh, Manmohanとは記入しません。
称号に、王を意味するराजा (ラージャ;Raja, Raj, Rajah)や王妃、女王を意味するराज्ञी (ラーニー;Rani, Ranee)などがあります。
特徴:基本的に「名+姓」の順に配列します。父の名(父称)で姓を表すことがあります。父や夫の名前をミドルネームとして用いることもあります。
例:චන්ද්රිකා බන්ඩාරනායක කුමාරතුංග, சந்திரிகா பண்டாரநாயக்க குமாரதுங்க (チャンドリカ・バンダラナイケ・クマラトゥンガ;Chandrika Bandaranaike Kumaratunga、1945-) || LC典拠:Kumaratunga, Chandrika Bandaranaike, 1945-
名 | 姓 | |
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シンハラ文字 | චන්ද්රිකා | බන්ඩාරනායක කුමාරතුංග |
タミル文字 | சந்திரிகா | பண்டாரநாயக்க குமாரதுங்க |
特徴:「名+ミドルネーム+姓」の順に配列します。ミドルネームを持たない人もいます。インドの影響が強く、カースト制に基づく姓など、北インドと同様の形の名や姓が多いという特徴があります。女性は結婚すると夫の姓を名乗ります。
例:रामवरण यादव (ラムバラン・ヤーダブ;Ram Baran Yadav、1948-) || LC典拠:Yādava, Rāmavaraṇa
名 | 姓 |
---|---|
रामवरण | यादव |
特徴:「名」のみ、または「名+姓」の順に配列することが多いですが、伝統的には「姓+名」の順に配列するなど、様々なパターンが存在しています。ウルドゥー文字やラテン文字で書き表します。
複数の名(1~3程度が多い)を持っていることも少なくありません。名には、個人名や宗教名が含まれ、それらの順序は一様ではありません。また、宗教名が含まれず、複数の個人名から成ることもあります。カースト名を称号として付ける場合もあります。女性は、宗教名ではなく、尊称を用いることが多いです。
姓は社会的にあまり重要視されていません。他のイスラム教徒と同様に、姓を持たない人も多く、姓を用いる場合でも、同じ家族が同じ姓を用いることも、異なる姓を用いることもあります。また、父の名を姓とすることもあるなど、ある名前が姓として用いられたり、名や称号として用いられたりすることがあります。女性は結婚すると夫の姓を名乗ることも、名乗らないこともあります。
例:بینظیر بھٹو (ベーナズィール・ブットー;Benazir Bhutto、1953-2007) || NDL典拠:Bhutto, Benazir, 1953-2007
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称号:次のような称号を名や姓として用いることがあります。スラム教徒の称号も参照してください。
特徴:基本的にパキスタンと同じです。
例:মুহাম্মদ ইউনুস (ムハマド・ユヌス;Muhammad Yunus、1940-) || NDL典拠:Yunus, Muhammad, 1940-
名 | 姓 |
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মুহাম্মদ | ইউনুস |
特徴:「名」のみがほとんどです。姓を持つ人は「名+姓」の順に配列します。
1つの名のみを用いるのが一般的ですが、複数の名を用いる場合もあります。
例:འཇིགས་མེད་གེ་སར་རྣམ་རྒྱལ་དབང་ཕྱུག་ (ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク;Jigme Khesar Namgyel Wangchuck、1980-) || LC典拠:ʼJigs-med-ge-sar-rnam-rgyal-dbaṅ-phyug, King of Bhutan, 1980-
名 |
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འཇིགས་མེད་གེ་སར་རྣམ་རྒྱལ་དབང་ཕྱུག་ |