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ケルン - 2- 731日(金)



この日の予定は、汽車で、マインツまで行って、そこから、
コブレンツまで、ライン川下りをすることと、川下りのクルーズの
前に、マインツにある、「グーテンブルク博物館」を覗いてみる、というものだった。

上の欄から「ライン川クルーズMAP」参照

ところが、その予定は、とんだことで、大きく狂ってしまうことになった。
事件だらけの1日の始まりだった。

我が家の旅のモットーは、朝寝。根性無しの我一家は、
まず、たっぷり休息をとらなくては、ならない。
それで、この日もゆっくり寝て、食事は、朝・昼兼用を汽車の中で
済ませようということにしていた。10時位の汽車に乗るつもりで、
駅に行く。駅の時刻表で、丁度の汽車を見つけて、ホームへ。

汽車は、確か、20分位後のだったと思う。
ホームは、Gleis 7 、「ここ、ここ」と、私達は、まずは、
場所を確認した。と、何と、もう、その7番ホームには、快適そうな、
汽車が、入っているではないか。

ここで、娘と私と、主人が、はぐれてしまうことになる。
そのいきさつは、「旅の話あれこれ」に。


主人だけが、乗った列車


あわてふためいた後、事情がわかり、覚悟を決め、
何本か後の汽車(ジタバタしている間に2本ほどの汽車を見過ごした )で、
追いかけることにする。

どうにか、マインツの駅で、主人と再会。





結局、マインツ発の最終便ライン・クルーズに間に合わず
タクシーで、船を追いかけることに。
リューデスハイムに向かう MAP参照

やっと、乗船
ユーレイルパスの特典で、乗船料は、かからない





プファルツグラーフェンシュタイン
(プファルツ伯爵の砦 )

いろいろな船が行き交う。お互いに手を振り合う。

両側に次々に現れるお城。
みんなそれぞれの趣がある。
でも、せっかちな私達は、そろそろ飽きてきてしまう。

このまま、予定のコブレンツまで、行くと、
到着は、夜の8時だ。「降りよう」

ワサワサ、、、でも他のお客さん達は、動こうともしない。
みんな、終点まで行くつもりらしい。

途中で降りた、オーバーヴェーゼルの町
小さいけれど、ここもきれいで、やはり、山には、お城が。
ここから汽車で戻る予定だ。

駅舎の事務所に駅員さんが、一人いる模様。
ホームには、私達だけ。
お天気は、いいし、空気は、おいしい。
のんびり、ホームのベンチで待ち、やってきた汽車に乗り込む。

ホームのベンチにビデオ・カメラを残したまま・・・!
又、新しい事件の始まりだった。
あわてて、車掌さんを呼びとめる。
でも、英語が通じない。「辞書、辞書 !」
ひどく高かったけれど、決心して、買って持ってきて良かった。

小さい字を必死で、拾って、伝えた。
単語が、伝わったのか、ジェスチャーが、伝わったのか・・・・
でも、事態は、理解してもらえたらしい。
そして、
車掌さんが、言うには、この列車から、連絡は、出来ないから、
とにかく、次の駅で、降りて、そこの駅員に
言った方がいいとのこと。

後から、考えると、車掌さんの言う事が、
どうして、わかったのか、わからないけれど、とにかくそう理解して、
次の駅で降りる。
御世話になったのが、このおしゃれな駅、
ザンクトゴアールだった。
駅舎の窓をコンコンと叩くと、普段着で、サンダル履きの大きな、
男の人が出てくる。事務所には、彼一人。
彼も英語は、話さないという。
又、とにかく辞書を片手に事情を説明。わかってくれたようだ。電話に走る彼。
多分、オーバーベーゼルに電話をしてくれているのだ。

その結果、オーバーベーゼルの駅員さんが、
カメラをホームから、取ってきてくれた、とのこと。ほっ。
まもなく、オーバーベーゼル行きの汽車がくるから、それで取りいくといいとのこと。
「良かった。」これから、まだ、
旅は、先があるのに、ビデオを無くしては、主人にとっては、
楽しみも半減だ。今回の旅行のために、
買ったばかりのビデオだ。

今日は、何て言う日なんだろうね、などと、話ながら、ホームで、
オーバーヴェーゼル行きの汽車を待っていた。
すると、
さっきの駅員さんが、サンダルを引っ掛けながら、
駅舎車から走ってくる。私達に、汽車に乗らなくてもいいという。
20分くらいで、貨物列車が、オーバーヴェーゼルから
来るので、その運転手さんが、カメラを預かって運んできてくれる、
という。

こうして、ビデオは、無事私たちの手に戻ってきた。

ホームで、私達は、彼と写真を取って、名前と住所を聞いた。
帰国してから、お礼状と、ささやかなプレゼントを
送ったのだが、たった10行位の手紙に
ドイツ語辞書と格闘して、4、5時間かかった。

私達は、こうして数々の苦難を?(どれも自分たちが、招いたもの)
乗り越えて、ようやく、ケルンへの帰途についたのだった。


ただ、「ライン川クルーズ」に出かけただけなのに、
いろいろあって、すっかり疲れてしまった一日だった。
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