| バンコクロマンチック旅日記 vol.4 |
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いい加減、長くなりすぎたのではしょってバンコクろまんちっく日記ダイジェストでいこーと思います。最後は画像日記にする予定なので頑張るのである。バカ猫ファイト。 ○4日め この日も朝は同じ。お粥をたらふく食べてお昼寝。ちなみにわしだけ寝ているのかと思ったら下条さんも寝ているとのこと。じじばばの旅行だから、ロマンチックになれねーのかと枕を涙で濡らしながらも昼までぐーぐー。全く色気も何もない旅行である。ちっ。 起き上がってから、珍しく観光に出かける。目的地はシーウィ法医学博物館である。スカイトレインで終点まで行き、そこからチャオプラヤ川を船でずががががっと縦断する。途中、kasumi教祖様がお泊りになられたと思われるオリエンタルホテルとかシャングリラホテルを眺める。いやーさっすがバンコクで第一級と言われるだけあって豪華だ。絶対に泊まれない夢のホテルだなぁーとぼんやり眺めつつ、目的地へ到着。タイって船が一番早い交通機関らしい。運賃は8バーツ。お得である。船着き場から降りて、ぽてぽてと歩き、病院へ向かう。シーウィというのはバンコクでも有数の病院なのだ。その中に色々な博物館、というかそこで勉強する方々の為の標本が置いてあるのである。だが、病院は異常に広く、彷徨う二人。そこに清楚な学生さんたちが登場。流暢な英語で、 「May I help you?」 と、にこにこ笑いながら聞いてくれた。バンコク渡航歴6回にして初めての英語で親切された体験にバカ猫は嬉しくなった。多分ここの病院付属の学校に通う生徒さんだと思うが、バンコクでも最も優秀な学生方だと思う。現地の友人に聞いた話では、「小学校から付属で大学まで通うはずで、進級は日本の比ではなく、厳しいのだ」という話しである。そのような方から話しかけられて、舞い上がったわしは下条さんを見る。…下条さん、遠くを見ていて気がつかない。役にたたないじゃないかぁ!と心の中で蹴りを入れつつ、 「アイ ルッキング えーと ミュージアム。アナトミーミュージアム、フェア?」 「What?」 あう、バカ猫の日本語英語が通じない!慌てていると、「What?」(どうやらプロレスで有名な選手の言葉らしい)のTシャツを着た下条さんが気がついて会話してくれた。最初から気がついてください。ぶうぶう。 辿り着いた先は、立派な標本がぞろっと並ぶ博物館である。詳しいことは下条さんの日記をご参照ください。←卑怯な技 問題は、ここをでた時に起ったのである。この後地球の歩き方に紹介されて、観光名所となっている犯罪者ばっかり博物館に向かう途中、とある場所を通る度に(つまりまた迷った)寒気がする。しかも暑いのに鳥肌、冷や汗、総毛がたつ。…絶対に何かいる…いやだなぁ〜と感じていた。犯罪博物館を見ている最中もおかしい。見終って帰る事になったが、病院を出ても、帰りの船を待っている時も、乗っている時もおかしいのである。さすがにどないしよーと思ったら、下条さんがこう言い出した。 下条さん:「船を下りたところに寺院があるそーですが行ってみませんか?」 わし:「はい、行きます行きます。そらーもー喜んで行きます♪」 なお、下条さんはバカ猫の異変に何も気がついていにゃい。なのに急にこう言い出したのである。やっぱり二人の心は一つなのね♪←えらい勘違い。 寺院は建設中であったが、仏像はあったのでお祈りしたら、その後はざわざわもなくなった。ほっとしたので、帰りがけにタイ猫ちゃんと遊びつつ、下条さんが気に入ったダチョウのパペットを買い求めるのに協力した。んでもって、そのままリージェンシーホテルのアフタヌーンティでくつろぐ。この旅で一番高かった食事であった。雰囲気良かったけれど、話している内容が内容なのででんでん色気はにゃい。ちょっとふて腐れて帰る。今日の晩ご飯は昨日の残りの鍋。あまりにふて腐れていたのか、鍋をひっくり返すという暴挙に出てしまい、目茶苦茶慌てまくるバカ猫。ところが下条さんは冷静に対応する。しゅたっと立ち上がり(かなり酒を飲んでいるのに)、バスルームからバスタオル・タオルを持ってきて、バカ猫に渡し、床を拭くように指示。鍋をタオルで掴んで一時待避させ、コンロを整える下条さん。この旅で一番格好良かったです。思わず泣きそうになりました。 アクシデントがありながら、鍋は無事終了。汚れたタオルはハウスクリーニングの人に代えて貰い、問題はなくなった…そしたら宴会である。この日はメコンウィスキーにソーダを仕入れた下条さんはバカスカ飲みまくる。完璧に酔っぱらって「わしは、わしは」と連呼する。いつもなら静かに「わたしは…」と語る口調がかんっぺきに変わっている。どうなるかなぁ〜と下条さんが見ていない隙に、メコンウィスキーにビールをそそぎ込んで飲ませてみた。更にマッサージをしてみる。下条さんは可愛らしい声で鳴くではないか。愛いやつめ…とマッサージをしゃかしゃかとするバカ猫。その度にあんあん言う下条さん。どう考えても立場が逆である。その後、このような事態を改善すべく、もっと飲ませてみた。その結果は以下である。 結果1:「ジュリーをアカペラで歌いながらベットに沈みこんでしまった」 結果2:「何気に口説かれそうになった」 その後の結末:「酔っぱらって何も覚えていないとシラを切られた」 あのまま、押し倒してしまえば良かったとぎりぎりと歯ぎしりをする四日目でした。 ○5日め あれだけ飲んでベッドに倒れ込んだくせに、また夜中に起きてビールをかっくらった形跡アリ。下条さんのアルコール解毒作用は常人の50倍はあると思われる。なお、バカ猫のお粥摂取量も常人の5倍はあるので、まーいいか。 この日はバカ猫は朝から萌えていた。なにせ「ロードオブザリング」を見る事になっているのである。待ちに待った指輪物語の第二章。たとえ、タイ語の字幕だろーが、英語版だろーが関係ないのである。 昼寝もしないで、マーブンクローの最上階にあるシネプレックスに到達。パンフを貰う。1個しかもらえないから、もう1個くれと言いに行く。断られる、玉砕。でも負けない。ガンダルフ様とレゴラス様が私にはいるもん♪…訳のわからねー奴である。下条さんは物語を何にも知らないのでエライ迷惑したことだったでしょう。(下条さんの感想記はこちら)そんな事はどーでも良く、映画に夢中になる。でも英語が微妙にわからない。ジョークなんかだと映画館で笑い声が起るのにバカ猫は笑えない。隣で下条さんは外国人のよーに笑っている。後で何で隣で通訳をしてくれないのですかっ!と、下条さんに文句を言ったりえらい迷惑をかけた映画鑑賞であった…かもしれない。でも、わしは堪能したからいいもんっ。映像はさすがに迫力である。役者も演技最高、ただ、戦闘シーンが多いのと話しが3つ同時進行するので、訳がしっかりしていないとわかりにくいと思われる。もっともあの話しをここまでまとめたのは素晴らしい。3時間強という上映時間があっという間であった。いやはや、萌えた。泣いた。格好良かったぁぁぁぁ。日本公開が待ち遠しいなり。 さて、映画を見終わって余韻にひたっていると、帰り道で何かがキラリと光った。しゅたたたたっと走り寄ったら、パンフレットその2が無造作に落ちているではないか。にんまりと拾って下条さんに見せて わし:「これ拾ったのー!パンフとセットでヤフーオークションに出そうかなー」 下条さん:「……嬉しそうな顔して走っていったと思ったらそれかい」 どうやら呆れられた様子である。その後、ネットカフェを見つけて今は無き日記を更新しよーとするが、間違えて人様のマシンから日本語を削除してしまった…らしい。 下条さん:「しゃあさん、外国まで来て人様に迷惑をかけるとは。」 わし:「ど、どうしましょう」 下条さん:「しらばっくれて別のマシンを使わせてもらいましょう」 わし:「はいー」 下条さん:「…しゃあさんはせっかちな性格なんですね…ふぅ良くわかりました」 完璧に呆れられたのであった。しくしく。 その晩はフードマーケットで軽く牛もつラーメンを食べ、お持ち帰りのおつまみを持ち、部屋で宴会を繰り広げたのでした。他にすることないんかい!とツッコミを入れたくなるほど、毎晩飲み続けである。さすがに5日目になったところで、下条さんとわしの間が微妙に変わってきた。というか、下条さんがバカ猫にマッサージをしてくれよーとしたのだ!あの鉄血くだらな帝国の下条さんから受けるマッサージ。バカ猫びびった。思わず、 わし:「お願い、この肉はわしの肉じゃないからー脂身なのー。見ないでぇぇ」 と、叫んで逃げてしまった。…もったいないことをしたと悔やんだのは下条さんがベッドでくーくーと寝息を立てて寝てしまった後であった。こうしてまたもや清い夜が過ぎて行ったのでした。残りあと二日…。ロマンチックなバンコクになるか微妙である。 追記:帰国後、しばらくして下条さんに確認したところ、両日の夜の記憶はまーったく残っていないとの事でした。遊ばれたのね、わし…(泣) |