NO.001 雁ヶ腹摺山( 雁ヶ腹摺山:1,857m ) 1992.2.17登山   標高については末尾を参照下さい。


 雁ヶ腹摺山頂上から見た富士山( 1992.2.17 )
【雁ヶ腹摺山について】

【雁ヶ腹摺山登山データ】

フォト

再登山


雁ヶ腹摺山について

旧500円札に描かれている富士山の絵は、 雁ヶ腹摺山から撮影した写真をもとに描かれたとされている。
私がその雁ヶ腹摺山に登った日は、生憎曇り空で富士山も霞んでいたものの、 それでもその美しい構図は成る程と思わせるものがあったのだった。

登山道は、今は雁ヶ腹摺山の西側の大峠まで車で行き、そこから往復 2時間ほどのピストン登山コースがポピュラーのようであるが、 私は金山鉱泉からの往復コースをとったし、こちらの方をお勧めと申し上げたい。
山はやはり少々ハードなコースの方が面白いと思うからである。

金山鉱泉まで大月からタクシーで行き、そこから沢沿いの道を進む。
何度か沢の流れを渡り返しながら進むと沢も涸れ、今度は山道に入ることとなり、やがて急坂を登りきると、そこが金山峠である (ここは富士山の好展望台)
峠からは樹林帯に入り、暫く下ると百間干場と呼ばれる水場に出る。

私が行った 2月は雪が多く残っており、それがカチカチに凍っていて大変歩きづらかった。
百間干場から林道を少々歩き、林道整備のために急遽こしらえし直した山道に再び取り付いたが、 今はここはどのようになっているのであろうか ?
あまり人の手が入り込んで整備されるのは好ましいものではない。
同じことがこの先の白樺平でも言える。山道をやっと登り切った所に林道が入ってきていたりすると、 大変興ざめになるのであるが、この白樺平手前も林道が横切っており、少しガッカリさせられたのだった。

白樺平から林の中を何回か登下降しながら進むと、やがて明るく開けたカヤトの原が広がる場所にたどり着き、 そこを右へ回るようにして進むと雁ヶ腹摺山の頂上であった。
頂上の北側は樹林帯だが、南側が大きく開けており、その南側からは美しい富士山を眺めることができる。
富士山の手前に、三ツ峠山、 滝子山、本社ヶ丸などのお馴染みの山々が重なり合い、その美しさはなかなかのものであったが、写真を撮るのなら、 登頂時間が遅いと逆光になるので、なるべく前夜に金山鉱泉などに宿泊して、朝早く撮影することが望ましいと思われる。
そうすれば、私が眺めた景色よりも遙かに美しい景色を目にすることができるのではないだろうか。

私が訪れた時は、冬の寒い 1日で誰も他に訪れる人は無かったが、春が来て柔らかい日差しの中であるのなら、 ここでトカゲを決め込むのも悪くないなと思わせる、そんな明るく開けた良い場所であった。

下山は同じ道を戻り、たどり着いた金山鉱泉で汗を流した。
ラッキーなことに、鉱泉の送迎バスで他の湯治客とともに大月まで乗せてもらうことができた。感謝。

しかし、皆さんはこういうラッキーを当てにしては行けない。 タクシーを呼ぶつもりで計画を組まれたい。


< 追 記 : 2015年 2月 >
この当時、雁ヶ腹摺山の標高は 1,857mとされていた。
昭文社 1991年発行の地図 『 大菩薩嶺 』、山と渓谷社 1989年発行 アルペンガイド別冊 『 東京周辺の山 』 ガイドブックともに、この山の標高は 1,857mとなっているのである。
しかも、当時 雁ヶ腹摺山にあった 『 山梨百名山 』 の標柱の表記も 1,857mだったのである。

しかし、現在は 国土地理院の電子地図を始めとして、どの地図を見ても、 標高は 1,874mとなっており、さらには、『 山梨百名山 』 の標柱も、 旧の標高表示の上に 1,874mの標高が貼り直されている。


雁 ヶ 腹 摺 山 登 山 デ ー タ

上記登山のデータ 登山日:1992.2.17 天候:曇り 単独行 日帰り
登山路:金山鉱泉−金山峠−百間干場−白樺平−雁ヶ腹摺山− 白樺平−百間干場−金山峠−金山鉱泉
交通往路:瀬谷−(相鉄線)−横浜−(京浜東北線)−東神奈川− (横浜線)−八王子−(中央線)−高尾−(中央本線)−大月−(タクシー)−金山鉱泉
交通復路:金山鉱泉−(鉱泉のマイクロバス)−大月−(中央本線)− 八王子−(横浜線)−橋本−(相模線)−海老名−(相鉄線)−瀬谷
その他の雁ヶ腹摺山登山ハマイバ前−大峠−雁ヶ腹摺山−白樺平− 姥子山−百間干場−金山峠−金山鉱泉 (2013.2.10:快晴)
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