実録ドキュメントC2−onekurion-G2の野望

2002年10月13日(日)封印された水中アイテムが復活した。
ごんずい3号Type4 C2-onekurion 2nd-ganeration(略してG2)が大瀬崎に出現した。
ごんずい3号シリーズの最大の課題である水没をクリアした(唯一の)マシーンであるType4だが
スイッチ部分の防水に使っていたコンドームは1年半の月日に耐える事が出来ず、今回はスイッチ
そのものを改造した。が、この改造が大失態の原因となってしまったのだ・・・

C2-onekurionを実際に流氷ダイビングで体験した林さん、そして246メンバーである草間兄貴、
高松君の計4人が今回の証人である。ポイントは外海のタマサキ。外海にマシーンを持込む事は
足場が悪いので非常にリスクが高い。しかしオレはあえて決行したのだ。

13:17分エントリー。目指すは水深10mの砂地。左手にハウジング、右手にC2-onekurionを
持ち、ホウライエソのフィギュアを装着してエントリーしたが、先行前に早くもホウライエソが失踪。
何か嫌な前兆なのか・・・ その前兆が的中する。
 
   実は今回のスイッチ(左写真)、押すとOFFとなる特殊なタイプ
   使用していたのだ。特に理由は無く、たまたま家に余っていた部材
   だったのだが、完全に仇となった。
   ナント!水深が深いと水圧に負けてしまいスイッチがOFFしっ放しに
   なってしまうのだ。つまり外圧に押される形で、スイッチが入らない
   構造欠陥であったのだ。オレ:博士ともあろう者が何たる失態かぁ
   ダイビングの中で最も重要な法則の1つ、ボイルの法則の事を全く
   無視した設計だったのだ。
   で、結局は深場では全くダメ。救いだったのが外観から見てスイッチ
   部分が明らかに押されていた=圧が均等でない=水没していない
   事が判っていた事だった。
 
その後、最大水深:26.4mにまで持って移動したが、水没はしなかった。さて、エキジット直前、
水深3mまで戻ると予測どうり一気にスイッチがONとなった。
キュィィィィィン』 さて、ショーの始りだぜ!草間さん、林助手、高松君と次々に頬が吸われていく
あまりにもの感動に彼らは涙したに違いない。やはりオレはタダ者ではない。人々に感動を与え
続ける男:Mr.ごんずい

  ところが、肝心の獲物がいない。それどころか、
  興奮のあまりアホみたいに極度にエアーを使って
  いたオレは既に残エアーが10気圧程度しか無い
  状態だったのだ。
  フッと見るとヒラヒラと浮遊物があったのでそれを
  見事に吸い込んで、海の掃除をしたのであった。
  さすが地球と生物に優しい男、Mr.ごんずい

  今回のチャレンジはこれで終わった・・・ お粗末な
  結果ではあったが、きっとスイッチ部分を改良して
  3rd-generation:G3として蘇るであろう・・・

   写真:エントリー前に意気込む姿
           photo by K.hayashi

 高松君、草間兄貴、そして地球に優しいエゴ・ダイバーのMr.ごんずい



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