作品名:     オネクリM(モデル)−18
開発コード: オネクリ2001
開発費:¥4000円    開発期間:3週間    発表:2001年3月


 21世紀初めての流氷ダイビングに合わせ開発
 スタートしたオネクリ2001

 超小型化に成功した99年型のオネクリM−15
 基本構造を持ち、モーターには携帯電話のバイブ
 レーション用の超小型モーターを、バッテリーには
 当初は補聴器用の超小型電池を採用していたが
 本体部分用の電源には駆動力のある釣りウキ用
 小型リチウム電池を新規に採用した。

 全長2.8センチ、総重量は僅か8グラムという
 強烈なマシーン。既に本物のクリオネと比べても
 違和感のない大きさまで進化している。



これがオネクリM−18だ

各部の説明

頭部

 オネクリM−18の頭部では意識してトレードマークである悪魔の角
 長く、前に突き出した。
 もちろん発光ダイオードで頭部は赤く光る仕組みは従来のオネクリから
 継承されている。
 今回のオネクリ開発では防水にバスコークという乾燥してゴム性となる
 素材を採用している。
 

バッテリー部その1(サイド・ウイング01)

 オネクリM−15で開発した背中部分のバッテリー
 
 今回は電源に補聴器用の超小型ボタン電池から釣りウキ用
 小型リチウム電池を2本使用する仕様に変わっている。
 原因はボタン電池では本体の振動モーターを駆動し続けるのに
 充分なパワーが無いと判断した為。
 電圧は3V。2本の突き出た電池がV状に連結されて、まさに
 ウイングと呼ぶにふさわしい形状に進化した。
 

 
 スイッチ部分には最強の防水ゴム:コンドームを使用。オネクリ
 本体の電源を供給する。
 本体とはビニール線で連結されており、両者間は非常にソフト
 連結した状態になっている。この柔らかさがオネクリの振動に
 よる動きを実現させていると言って過言ではないのだ。
 オネクリM−14で基礎を築いた『振動子システム』は完全に
 完成の域に達していると言える。
 今回、リチウム電池を使う事でオネクリM−15では4.5Vまで
 上げた電圧を3Vに下げる事が可能になった。
 

バッテリー部その2(リュック・バッテリー)

 開発途中で大問題となったのがバッテリーであった事はサイド・ウイング
 項目で触れたが、当初はサイド・ウイング01のみで全電源を供給する予定
 だった。が、本体と発光ダイオードの電源を共有する際にトラブルが発生し、
 最終的に頭部・尻部の発光ダイオードを光らせる電源を別途作成した。それが
 リュック・バッテリーだ。その名の通り、リュックの様に背負う形で本体に装着
 される。残念ながらオネクリ2001開発途中での急な仕様変更であった為に
 外部スイッチが無く、コネクタで連結したと同時に電源供給する仕組み。
 
尻部

 
 今回のオネクリM−18にはオネクリ史上初めて尻部にも発光ダイオードが装着
 された。オレンジ色に輝くお尻は何とも魅力的である。
 頭部よりも更に小型の発光ダイオードを使用している。今回、全長2.8センチで
 あるが、この尻部の発光ダイオードがある為に全長が伸びた分は僅か3ミリ。
 
 

羽根部

 
 羽根部構造は基本的にオネクリM−15と同じ。本体の超小型モーター
 からワイヤーで振動を伝える構造。
 流行りの癒し系アイドルに対抗し、オネクリはあくまでも悪魔を主張する
 威嚇(いかく)系アイドルなので羽根の形状も前方に突き出している。
 バッテリー部のサイド・ウイング01とは本体がソフト連結しており、本体の
 バイブレーションが羽根を振動させるシンプル構造。
 
 
本体部(横から見た全体)

 オネクリの心臓部であるモーターには今回は会社のOLさん(仮名:佐藤仁美
 さん)の携帯電話(ドコモ)に犠牲になって頂いた。
 雰囲気としてはオネクリM−15に近い。本体の透明ケースの中に携帯電話
 から取り出した超小型のバイブレーション用のモーター入っている。 サイド・
 ウイングのスイッチを入れると本体と共に本体に付いている羽根がプルプルと
 振動する。
 遂に10グラムを切る軽量化に成功したものの、水中では沈んでしまうだろう。
 その為、外付けの浮力補助装置を取り付け可能な様にしてある(写真で金属
 フックが見える部分に連結)。
 

大きさ比較

 あれほど小さかったオネクリM−15(写真右)と比較しても一目瞭然に小さい
 のがお判りだろう。
 大きさ的には完全に本物のクリオネと比べても違和感がないレベルに到達
 したと言える。
 思えば6年前に開発がスタートしたオネクリ、M−1(試作中に開発中止)は
 骨組みだけで11センチもあったのがここまで進化してきたのは、我ながら
 素晴らしいダウン・サイジングだと思う。
 因みにオネクリ同士の比較では一般には伝わり難いので、10円玉と比較
 したのが下の写真。

 この写真を見ると具体的なオネクリM−18の大きさが判るであろう。全長が
 2.8センチで過去最小、一昨年のオネクリM−15より7ミリも小型化した。
 更に重量はオネクリM−15が12グラムであったのに対し8グラムとなり遂に
 10グラムを切った。
 
 21世紀初のオネクリ、流氷の天使:クリオネと共に舞うシーンが遂に実現
 するのか?それとも・・・
 
 



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