作品名:     オネクリM(モデル)−15
開発コード: 99年型オネクリ
開発費:¥2500円    開発期間:4ケ月    発表:1999年3月


98年3月の流氷ダイブではオネクリM−10
果敢にも磁力結合バイブレーション構想という
とてつもないアイディアで挑んだが結果は無残に
まるで水中で動かなかった。もう後が無い・・・
そんな悲壮感もあったが、ONE−prj構成員の
堤君の協力で見事に完成させた99年型だ。

携帯電話のバイブレーション用の超小型モーター、
補聴器用の超小型電池を採用し、全長3.5
センチ、重量は僅か12グラムというとんでもない
マシーンに仕上がった。電圧は4.5ボルトで過去
最高電圧。これには未発表のオネクリM−14
失敗が生かされているのだ。



これがオネクリM−15だ

各部の説明

頭部

オネクリM−15の頭部は透明プラスチックにオネクリ独特の黒い
角が付けられている。まさに悪魔である。
スイッチを入れると中の赤い発光ダイオードが光る仕組みになって
いる。

 
 

バッテリー部(サイド・ウイング)

オネクリM−15で最も細心の注意をはらったのがサイド・ウイングと
呼ぶバッテリー部分だ。 この中には新しく採用した補聴器用の超
小型電池が実に8ケも格納されている。周囲は変形プラスチックで
防水された。電圧はオネクリ史上最高電圧の4.5ボルトの2機並列。
更にスイッチもシンプルにサイド・ウイングに収納された。
 
 

羽根部

羽根部は本体の超小型モーターからワイヤーで振動を伝える
構造を採用した。今までのオネクリの中で最も単純な構造なのだ。
これで本当に羽根がプルプル震えるのか?という周囲の疑問に
キッパリ答えよう。『ごんずいに二度と失敗はない』と。秘密は
サイド・ウイングと本体が細い配線のみで連結していることろに
あるのだ。そして見よ、この大きさを。驚異的に小さいのだ。

 
本体部(横から見た全体)

オネクリM−15を横から見るとこんな感じである。写真では少し
判り難いが、本体の透明のビニールパイプの中に見えるのが
携帯電話から取り出した超小型のバイブレーション用のモーター
なのだ。サイド・ウイングにあるスイッチを入れるとこの本体及び
本体に直接付いている羽根がプルプルと振動するのだ。
実は昨年、独自に開発したバイブレーション機構はこのモーター
1つで機能が集約されているのだ。
昨年のオネクリM−10が26グラムの重量だったのに対し、この
オネクリM−15は僅か12グラムと半分以下。ここまで軽量化を
しても水中では沈んでしまう。その為、外付けの浮力補助装置を
取り付け可能な様にしてあるのだ。
 
 

大きさ比較

右がオネクリM−15、左が昨年のオネクリM−10である。1周り
いや2周り小さく出来あがった。オネクリM−10でも全長が僅か
4.5センチ、それが1センチも縮まった。3。5センチは既に本物の
クリオネの大きさに近い所まで到達しているのだ。足掛け4年もの
歳月はダテじゃないのだ。
 
 



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