上海のなべさん(4日目)


 3月30日(日)3泊4日の上海旅行も今日が最終日、そう日本へ帰る日である。朝、6時45分に目が覚める。7時から朝食の予定であったからもっ と早く起きるつもりであったが、モーニングコールも頼み忘れこんな時間なって しまった。テレビをつけ、いつものようにしばしボーとしてから、顔を洗い着替 える。と、気が付いてみるともう6時55分、「もう朝食、マッキーを起こさね ば」と思い声をかけると「風呂に入る時間が...」と言いながらベットから身 を起こした。そういえば、昨晩も「今日と同じ朝風呂にしよう」と言っていたの を思いだした。ということで、マッキーは寝ていたジャージのまま、朝食に行く ことになった(本当は5分前だったので、着替える時間ぐらいはあるかなと思っ ていたのだが..)。ドアを開けると、反対側のドアも開いており、令子さんと 純子さんが出てくるところだった。そして、みんなも出てきて朝食に向かった。

 いつものように2階に行き、いつものように奥の部屋(大きい部屋)にいき 、いつものようにバイキングの朝食かなと思っていると、部屋の前でいきなりウ ェイトレスさんに止められた。今日は部屋が違うとのこと、手前の部屋だそうで 、行ってみると確かに看板が出ていた。このホテルは、中国の人と他の国の人と で朝食の場所を変えているのだ、今日はそれが逆だっただけである。場所は違っ ても、中身はまったく同じバイキングである。この2日間に食べなかったものを 中心に取ることとした(昨晩はラーメンを食べなかったので、しっかり食べるこ とができた)。食後少しみんなでゆっくりしていると、マッキーが「風呂に入る 」と言って先に部屋に戻った。最終日ということで、コーヒーや紅茶を飲みなが らゆっくり(10分ぐらい)と旅行中のことを話していると、マッキーが戻って きた「鍵が開かない、鍵を貸してくれ(鍵は各自が持っている)」と言いながら (マッキーもいい味だしているなぁと思った。10分も鍵と格闘していたのであ ろう。)...実は昨夜ホテルの部屋に戻ったとき、ドアを開けると電気がつい ていたのだ(部屋に入ったところに鍵(カード型)をさすところがあり、カード をささないと電気がつかない仕組みになっているのだ)。つまり、ベットメイキ ングの人が電気をつけるためにさしたカードを忘れていったのだろう。マッキー は、食事の時そのカードを間違えて持ってきてしまったのだ....

 マッキーが再び戻って、ちょっとしてから部屋に戻ることになった。トイレ に寄ってから部屋に戻るとマッキーが開けてくれた。入ると、マッキーはまだシ ャワーの途中だった(つまりマッキーはシャワーの途中で開けてくれたのだ、感 謝、感謝)。そうこうしていると、令子さんが外の風景を写真に撮りに来た(昨日の感 動からか?)。窓の内側に、びっしりと水滴がついており、それを拭って写真を 撮っていった「記念に」ということで。令子さんが戻るとマッキーが出てきて、 なべさんと交代、顔を洗うことにした。当然、ひげ剃りはない、これで3日目である、結構むさい状態になってきたと思いながら、「まぁ、いいか」と軽くいなし、出発の準備 (ただバックに押し込むだけだけど)に戻った。8時30分の出発予定が近づき 、チェックアウトの会計があるので鍵だけ2人分持って、マッキーより先に部屋 を出た。フロント(キャッシャー)で、会計を済ませようとするとはじめルーム サービス代しか請求されず、一瞬迷ったが「ディナー?」と聞くと、フロントマンは調べ直して驚いていた(それもそ のはず、2日目の夜の26階中華レストラン代8人分であるから)。すっかりチ ェックアウトを済ませたころ、みんなも降りてきて会計をしていた。そういえば 、このときに栗ちゃんに「野性的になりましたね」と言われた(大したことでは ないけど、これを書いているうちに思い出したので)。2日ぶりにゆうさんが来た(当たり前である、来なかったら大変である)。マッキーも来て、みん なそろい空港へと出発となった。

 マイクロバスに乗り出発、何気なく高速道路を見ると橋脚が細いことに気が付いた。日本の首都高などの太くさらに鉄板でまわりを補強された 橋脚を見慣れていたので、その細さは異常とも思えるぐらいであった。みんなで 、「細いね、大丈夫なのかな」と言っていたら、ゆうさんが「地震がないから、 大丈夫」と言っていた。確かに地震があったら一発で大変なことになるだろうと 思った、でもここは上海、地震はない。そういえば2日目にも、家々もレンガを 重ねただけで、鉄筋は使っていないとゆうさんが言っていたことを思いだした。 そのとき、この高層建築物もきっと大した耐震構造にはなっていないだろうと思 い、本当にこのまま上海に地震がこないといいなぁと思った。そして、その高速 道路を使い空港へ向かう道から、上海の街並みを見ていた「もしも今度来る機会 があったら、どう変わっているかな」と思いながら....

 上海国際空港へ着いた。運転手さんに挨拶をしながらバスから降りる、そし て空港内へ、やっぱり人がいっぱいである。ゆうさんがみんなから90元(13 50円)を集め、空港使用税を払ってきた。その後である、「団長さん、団長さ ん、私は中に入れないから」と言いながら、なべさん一人に中に入ってからのこ とを、一気に説明しはじめた。一応はちゃんと聞いたつもりであったがやや不安はあった。でも心のどこかで「どの空港も同じ」と思っていたので、気に しなかった。その後、記念撮影をし(栗ちゃんがうれしそう!、白い服を着てい るのがゆうさん、この後ゆうさんとなべさんのツーショット写真も撮ったけど「 団長さんしょうがないね」とゆうさんに言われた。その写真は...内緒)、中へと入った。

 中に入ると、そこは人、人、人であった。順番に並び、まずは預ける荷物の チェック、そしてチケットカウンターへ。ここで、ちょっとした失敗があった。 はじめ、並ぶ場所を間違えたのだ...少しでも空いているところへと並んだの が失敗、そこはファーストクラス専用であった(なべさん英語苦手だから...)。かとちゃんに言われ、エコノミークラス用に並び直す、しば し待ってカウンターに着いた。8人分グループとして頼んだのだが....無事 、荷物を預け搭乗券をもらった後、出国手続きへ、そして手荷物検査をして免税 店のあるフロアーへと着く。

 しばし、休憩(自由時間)である。なべさんは、最後のおみやげ「ウーロン 茶、ジャスミン茶、やっぱりパンダのチョコレート」を買った。かとちゃんは、 自分のおみやげと勝さんへのおみやげ(学年から)を買っていた。令子さんと純 子さんは自分のものと、文ちゃん(学年でお世話になった)へのおみやげを買っ た。他の人もそれぞれ、最後のおみやげを買っていた。ただ、マッキーは「麻雀 パイがない」と言っていたが...でも、日本人はやっぱり買い物が好きですよね、免税 店で見かけるのは日本人ばかりなり....

 そして、時間が来たので飛行機へ、座席はなんと8人とも綺麗にバラバラで あった。手続きが遅かったせいもあるが、上海は経由地であったのかもしれない (詳しいことはわからないし、どうでもいいことである)。なべさんは、横10 人並びのほぼ真ん中で、窓から外は見えない。あと、後ろの方に純子さんが居て 、他の人は前の方であった。純子さんの両隣は外人さん(アジア系か中近東系ら しい)で、緊張していたと後で話していた。なべさんはというと、シートに座って、ふっと気 が付くと離陸であった(座ってベルトをしたとたん寝ていたのだ)。ワインを飲 み、昼食を食べた後、イヤーホーンをしてみると、音が出る(当たり前である、 行きの飛行機は音が出なかったけど)。「これで映画が見れる」と思ったのもつ かの間、それは英語であった(この飛行機はユナイテッド航空)。結局、そのまま映画を見るが、 いつの間にか再び寝ていた(音が出ようが、出まいが結局同じであった)。次に気が付いたとき、スチュワーデスのアナウンスで左手に富士 山が見えるとのこと、残念ながらなべさんの席からは見えなかった(飛行機は結 構乗っているが、飛行機から富士山を見たことがない、なぜだろう)。と、思っていると成田新東京国際空港に着いた(行きと違っ て、結構ゆれた)。

 入国審査後、自分の荷物を取って荷物検査(ほとんどない)を終え、ようや く外へ。とりあえず、帰りのエクスプレスのチケットを買い、喫茶店で一休み。 喫茶店は、荷物があるので、マッキーと栗ちゃんが先発隊として見に行き、場所 を確保してからマッキーが迎えに来たのだ。そこで、みんなでしばし歓談。途中 、倉ちゃんが・・・・を買いに中座した。倉ちゃんが帰ってきたから、JRのホームへ移動をし、無 事に日本に戻ってきた記念写真を撮った。そして、エクスプレスへ。このとき、 ひとつの事件が(大したことはないけど)...

 なんと2ボックス頼んだつもりが、1ボックスいいとして、もう一組は背中合わせだったのだ....チケットを買ったとき何となく不安になり、確認までした のに...チケットカウンターのお姉ちゃん!ちょっと問題だよ(少しだけ怒っている)。少しというのは、まぁ純子さんと隣同士だったから...(チ ケットは適当にくじ引き状態で配った)。ということで東京駅につき、中央線へ 、何本か待って青梅行きに乗る。そして、たーちゃんと一緒に駅で降りる。疲れ ていたのでタクシーで帰った(たーちゃんのおごり、ありがとうたーちゃん)。

 これで、終わった....でも、また、みんなでどこかに行きたいな(勝さ んも一緒に)....


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