■ 次男、ついに入園 ■
桜蕊の降り積もる中、次男がついに幼稚園に入園した。年少からの3年保育だ。言葉は年末から出始めたものの、程度からすると長男の1歳半〜2歳くらいだろうか? 自分の名前もまだ言えない。正確には、言ってはいるが人には伝わりにくい。期待と不安が入り混じった出発である。
とはいえ、子どもが遊ぶのに、言葉というものは必ずしも必要なものではないらしい。式の後、教室ではたくさんの子供達と一緒になって次男も楽しそうに遊んでいた。公園などと同じ、いつもの風景である。年少児の年頃の子供は、まだ「個」なんだそうだ。 まずは「自分」。一緒に遊んでいるようで、一人一人が自分の世界で遊んでいるとかなんとか。まぁ苦労はするだろうけれど、頑張って欲しいと思っている。
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2年ぶりの入園式。兄の時よりもさらに保護者達は重装備になっている。いや、デジタル機器が浸透してきている、とでもいうのだろうか。写真もビデオもOKのビデオ、それもかなり小型化が進んでいる。そんな中で、やはり軽装備で挑んだYaguファミリー。 デジタルカメラ1台である。カメラマンはYaguPapaのはずだったが、実際にはより小回りがきく長男がメインとなった。彼ももう年長さんだ。今回は保護者の1人として、七五三で着たスーツに身を包み、うしろにYaguPapaと控えていた。
式の途中、長男が退屈していないか心配になり、ふとうしろを振り向くと...たまたま次男のクラスの座席が会場の中央だったせいもあるのだが、うしろに控えるパパ軍団のビデオのレンズが見事なまでにズラ〜リと並び、しかもすべてがこちらをねらっていた。 正確には演台の方を撮影しているのだが、演台とレンズを結ぶ線上に座っているYaguには、何か四面楚歌状態のような圧迫感があった。我が子の晴れ姿をバッチリ納めようとしているパパ達は、何かすごい気迫にあふれ、こっちが気をゆるめようものなら、そのレンズから何か飛び出してきて集中砲火でも浴びそうな勢いだ。 まさに狙い撃ち。いや、怖かった。あの独特な雰囲気は、味わった者、いや式に参加した者にしかわからない。
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終始眠たそうだった次男も、グズるでもなく、立ち上がったり歩き回ったりもせずに、無事に式を終えた。心配しすぎはよくないし、ここは「まかせて下さい。」とおっしゃってくれた園長先生達を信じて、1歩1歩進んでいけたら...と思っている。年長、年少の二人の園児を抱えた慌しい1年が始まった。
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