小さい頃、夢中になったおもちゃはなんだろうか?YaguとYaguPapaは偶然にも同じで「ブロック」だ。そしてその遺伝子をガッチリ受け継いだのか、長男もブロック好きである。
Yaguが小さい頃に遊んでいたのはダイヤブロックというものだったが、今うちにあるのはLEGOという商品。できれば親子2代で同じ物が良かったのだが、買いに行った店には置いていなかった。
LEGOにはその対象年齢に応じてレゴベビー、レゴデュプロと種類が揃えてあるが、うちは最初から小さなLEGOを買い与えた。上の子は食べ物以外は口に全く入れない子だったからだ。いろいろ遊ぶのかとワクワク見ていたが、買った当初は「うちゅって!(作って)」と親に作らせるばかりで自分では一向に作ろうとしなかった。
興味がないのかというとそうではなく、とにかく毎日「うちゅって!」攻撃にあって、早く自分で作れるようになってくれ〜と、祈りながら一緒に遊ぶ日々を送った。
そのうち自分でもいろいろ作ろうとするようになり、今ではLEGOと一緒に入っている説明書のようなカタログのような紙を見ながら「でちた〜!」と楽しむようになってきた。その横では兄の力作をねらう怪獣、いや下の子がいっしょになって「うー!」と大興奮。手をのばしては
「さわっちゃだめぇっ!!」
「うぅっ!」
「ほら、くるまだよ。」
「ふぅ〜♪」
と、もめているような仲良く遊んでいるような、不思議な兄弟の空間を作り出している。長男の誤飲チェックは私以上に厳しいので、安心して遊ばせられる。なんせ自分のおもちゃを口に入れられ、歯がため代わりに噛まれるのだ。黙って見過ごせるわけがない。
◇◆◇
最近のことだ。子供部屋に長男が1人こもって、何やらブロックで作っていた。キッチンで夕飯の準備をしていると、廊下を嬉しそうに走ってくる長男。「お?何かうまくできたのかな?」と思って見ていると、私の近くまで来て立ち止まり、「すっげ〜っ!すんげぇ〜っ!!」とやり始めた。手にはブロックで作った「首振り3枚刃のひげそり」と思われる作品...
ジローラモさんがやっている剃刀のCMをご存知だろうか?知らない人にはわからないが、ひげどころか、胸毛や腕などを大胆に剃りまくっては「すっげ〜っ!」を連発するCMである。有無を言わさず確かにいろんな意味で「すっげ〜!」CMなのだが、これが彼の心に焼き付いていたらしい。「すっげ〜っ!」のリアクションもさることながら、ブロックの剃刀もなかなかの出来だ。うかつにも4歳児のギャグに思わず大笑いしてしまった。後日やられたYaguPapaも爆笑していた。
「なんであれ作ったのー?」
「ママ、おっかしくてわらっちゃうんじゃないかな〜っておもいついた。」
なんと、ねらった上でのボケだったらしい。そういえば、最近どう考えても「ウケねらい」としか思えない行動がチラホラ見られる。ついにボケる楽しさを知ってしまったようだ。ブロックというと「集中力がつく」だの「創造力が...」だのいろいろ理由を付けて子供に与える親がいるようだが、楽しいから、という理由で十分ではないか!
勝手にやらせておけば、思わぬ行動が見られて楽しい。うちでも「○○を作ってごらん!」などとやっていたら、今回の「すっげ〜!」事件はなかったかもしれない。どう遊ぼうが、子供の勝手。だからこそ楽しいブロックなのだ。長男!あんたこそ「すんげぇ〜!」ぞ!ナイスボケ!!
|