コミカライズ・ヒーロー

2000年、ついにアイツらが帰ってきた!ビバ!

5ページ目!


バトルホーク
(原作/永井豪・石川賢)
秋田書店 『冒険王』1976.10月号予告マンガ、11月号〜77.6月号連載


〜双葉社 パワア・コミックス版〜
1巻・1978.7.20初版
2巻・1978.8.20初版

#2巻には短編カースタントマンガ『挑戦野郎』収録。

1974〜5年、クンフー・アクションを引っ提げて世界を席巻した男、ブルース・リー。肉体を極限まで高めて己の拳のみで闘う姿にダレもが燃えた!千葉ちゃんや志穂美の悦ちゃんも拳を放った!倉田保昭(俳優)などは燃えるあまり、自らドラゴン映画の主演までしたくらいだ!(笑)

そういったご時世であるからして、映画好きのダイナミックプロの面々だって格闘アクション作品をやりたかったに違いないっ!事実、この写真ではわかりにくいかも知れないが、主人公・楯彰伍のコスチュームは映画『死亡遊戯』の黄色いリーの姿を赤にしたデザインだ。ベルボトムなのは時代がそうした...としか言えないが(苦笑)

最初のヒトコマは真っ赤に灼けた溶岩の世界。「そこは地獄だった!」そんな無煙谷という全く持ってドコだか分からない秘境にて物語は幕を開ける!逃げる男、追うは中華服に身を包んだ隻眼の男・紅鬼大人!

「うお!(書き文字)おおおお!」

と叫ぶなり二人の男を一撃で倒す!強い!しかも悪いヤツだ!(きっと)世界武道の統一を目指す闇の武道家集団「凶鬼の掟」。ヤツラは日本武道の伝統・最後の防波堤になりうる伝説の「楯一族」全滅を目指して、ここ無煙谷へ現れたのだ!

洞窟。表は熱の世界だがここ地下は流水もそのまま凍らんばかりの、氷点下の世界。全く持ってここはドコだ(笑)。紅鬼大人の手下、地鎌四人衆が楯一族を求めて見たものは...。

滝に打たれ、全身を氷柱に覆われつつ呪文を唱える青年。一瞬にして彼の姿は消えた!「消えた!」驚くヤツラに青年の声だけが届く。

「消えただと...そりゃあおぬしらの腕が未熟すぎるぜ」

バトル突入!それを見ていたもう一人...せせらぎに浸かった足に何かの感触が...思わず下を見る...と!

河の中にボインさらして潜ってる...のに色気のない(笑)女!また強い!早い!

一方逃げる男の後ろの土が、みるみる盛り上がる。土中から現れる巨躯。目が光る!四人衆の一人が鎌を投げつける!グオオ!と叫び全身に力を入れる...と!鎌がことごとく跳ね返る!「ば、ばかな!」という敵に叫ぶ大男!

「俺の筋肉は岩よりも硬い!」


〜朝日ソノラマ サンワイドコミックス版〜
全1巻・1986.2.25初版

彼らこそが楯一族。長男・彰伍、長女・ユリカ、次男・大二郎の三兄弟だ!そして岩に座する彼らの祖父・哲舟。地鎌四人衆がやられたと思うが早いか、紅鬼大人は念動で洞窟を崩しにかかる!哲舟はこの念動では孫たちを守りきれないと知ると、地上へ行けと命じる。「苦しくなったとき、トマホークを使え!」といい残して。

崩れる岩。その中でついに逃げ切れなくなった兄弟は、トマホークに祈る!先祖たちの霊力が封印されたそのトマホークから幾千とも知れぬ人魂のような光が溢れ、彼らを包む。そしてそれは全身を包み...。

洞窟を崩したと安心した紅鬼大人たち。だが、念動も出してないのに鳴動する地面。溶岩流が地面を突き破る!中から現れたのは変身した彰伍たち...

いや彼らこそ、バトルホークだあっ!

これが原作の誕生エピソード。この後、東京に来た彰伍たちは町道場を救おうと闘ったりするのだが、途中で、地下プロレスのような闘技場でゴリラと闘わされたり、紅鬼と並ぶ「凶鬼の掟」きっての使い手・仏滅がユリカに惚れた挙げ句、洗脳してみたり、と急展開。最後は紅鬼大人との闘い...となるのだが、何と言っても凄いのは、結局一度も変身しないまま終焉を迎えるという点だろう(笑)

ビバ!バトルホーク!


〜『冒険王』1977.2月号別冊付録<ジャンボコミック>〜
50対1のケンカ」(彰伍・談)から「凶鬼の掟」総本山・五色城とらわれの彰伍まで。たぶん別冊付録はこの号のみ。

...ところでさあ、楯彰伍って『ゲッターロボ大全』見た人なら分かると思うんだが、来栖丈(賢ちゃん版)に似てない?


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