インターネットで閲覧できるファイル形式にパブリッシュしよう

パブリッシュとは?

Flash では、いろんなファイル形式にデータを書き出すことを「パブリッシュ」と言います。
「書き出し」や「コンパイル」などと言っても通じるとは思いますが、当サイト上では「パブリッシュ」という言葉で統一しておこうと思います。
では、どのようなファイル形式またはバージョンの設定でパブリッシュすれば、インターネット上で閲覧することの出来るファイルを作ることができるのでしょうか?
この章では、その辺りを詳しく説明していきたいと思います。

フラッシュプレイヤーについて

インターネット上でFlash アニメーションを見るためには、見る側のパソコンのインターネットブラウザに、フラッシュプレイヤー(プラグイン)がインストールされている必要があります。
また、フラッシュプレイヤーにもいくつかのバージョンがあり、古いバージョンのものだと、最新の機能を利用した Flash アニメーションを再生させることは出来ません。
例えば、「FLASH MX2004」から「FLASH 8」へバージョンアップした際、フィルタ効果等のいくつかの新しい機能が追加されました。
この最新のフィルタ効果が使われたアニメーションは、「フラッシュプレイヤー8」がインストールされているパソコンでは見る事が出来ますが、「フラッシュプレイヤー7」がインストールされているパソコンでは見る事ができません。
最近のほとんどのパソコンには初めからフラッシュプレイヤーがインストールされているとは言え、購入した年月によっては、フラッシュプレイヤーのバージョンが古いままの人もいます。
いろんな環境を考慮して、パブリッシュする際のFLASHのバージョンは、現時点では「7」や「6」に設定しておくのが良いと思います。
ただし、どうしてもアニメーションの効果として最新のフィルタを使用しなければならない場合には仕方ありませんが…

swf ファイルについて

fla ファイルで制作したアニメーションは、fla ファイルのままで公開しても、インターネット上で見ることはできません。
再生専用の「swf ファイル」とそれを貼り付けてブラウザで見るための「html ファイル」の2つにパブリッシュしなければならないのです。
ただし、すでに swf ファイルを貼り付けるためのWEBページが用意されている場合には「swf ファイル」だけでも構いません。
また、ソフトウェアであるFlash がインストールしてあるパソコンでは、「swf ファイル」をダブルクリックするだけでもアニメーションが再生されますが(ブラウザを使わずに「swf ファイル」を再生出来るアプリケーション「SAFlashPlayer」が起動するため)、プラグインであるフラッシュプレイヤーのみがインストールしてあるパソコンでは、「swf ファイル」を貼り付けた「html ファイル」を開かないと(ブラウザのプラグインを通して見ないと)アニメーションを再生する事は出来ませんので、お間違えなく。

パブリッシュしてみよう

それではさっそくパブリッシュしてみましょう。
まず、制作したアニメーションの「fla ファイル」を開きます。
次にメニューの「ファイル」から「パブリッシュ設定」をクリックします。
「形式タブ」を選び「swf」と「html」にチェックを入れます。他の形式にもチェックを入れると、同時にいくつものファイル形式にパブリッシュすることが出来ます。
次に「flash タブ」を選びます。アニメーションの中に最新のフィルタ効果などを使用していない場合は「バージョン」の部分を「7」や「6」にしておきましょう。
その他のよくわからない設定は見なかったことにして、ウインドウ下部の「パブリッシュ」を力強くクリックしてみましょう。
「fla ファイル」が保存してある階層と同じ場所に、「swf」と「html」ファイルが出来ているはずです。
おめでとう!これでパブリッシュが終了しました。保存すると、先程の「パブリッシュ設定」の変更内容も保存されます。
状況に応じて上書き保存して、fla ファイルを終了しましょう。
できあがったhtmlファイルをダブルクリックして開くと、ウェブブラウザ上で、swfファイルが再生されている事を確認する事ができます。
swfファイルは再生専用のファイルのため、再編集することはできません。パブリッシュが終了した事で、安心しきってしまい、編集用の「fla ファイル」を捨ててしまわないように注意しましょう。
まさかそんな人はいないでしょうけど…
でも過去にそんな人がいたような…
そう、私だ!