“スノーホワイト” ★☆
Snow and the Huntsman
(2012年アメリカ映画)

監督:ルバート・サンダーズ
原案:エヴァン・ドーハティ

脚本:エヴァン・ドーハティ、ジョン・リー・ハンコック、ホセイン・アミー
出演:クリステン・スチュワード、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース、サム・クラフリン

 

派手に宣伝を繰り広げた割に、実際観てみると大したことなかった、という典型例となる作品の一つ。
童話「白雪姫」を、魔女である女王と死闘する姫君というストーリィへと大胆に置き換えた作品、とのこと。

まぁ確かにそうは言えるのですけど、闘う場面はほんの少し。スノーホワイト=白雪姫に助力する人物として、クリス・ヘムズワース演じる猟師エリックを配している訳なのですが、これがミス・キャスト以上にそういう人物をくっつけたこと自体のストーリィ・ミスと言うべきでしょう。

唯一の見処は、邪悪な魔女であるスノーホワイトの義母、そして女王となるラヴェンナを演じるシャーリーズ・セロン。
年を経て老いた姿を見せたり、若いエネルギーを吸って再び輝くような美しさを見せたりと、見飽きません。
どちらが美人かというと、スノーホワイトが優っているのは若さだけで、ラヴェンナの方が美人です。鏡の回答とは異なりますが。
得てして悪人側の存在感の方が主人公に勝って魅力的というケースに「ヴェニスの商人」等がありますが、本作品も例外ではありません。
これから観ようという方、見処はシャーリーズ・セロンですよ。

※「シンデレラ」を自立心逞しい女性に設定した作品が「エバー・アフター」。こちらは主人公シンデレラにもっと存在感がありました。

2012.06.16

        


  

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