“スノーホワイト” ★☆ 監督:ルバート・サンダーズ |
派手に宣伝を繰り広げた割に、実際観てみると大したことなかった、という典型例となる作品の一つ。
童話「白雪姫」を、魔女である女王と死闘する姫君というストーリィへと大胆に置き換えた作品、とのこと。 まぁ確かにそうは言えるのですけど、闘う場面はほんの少し。スノーホワイト=白雪姫に助力する人物として、クリス・ヘムズワース演じる猟師エリックを配している訳なのですが、これがミス・キャスト以上にそういう人物をくっつけたこと自体のストーリィ・ミスと言うべきでしょう。 唯一の見処は、邪悪な魔女であるスノーホワイトの義母、そして女王となるラヴェンナを演じるシャーリーズ・セロン。 年を経て老いた姿を見せたり、若いエネルギーを吸って再び輝くような美しさを見せたりと、見飽きません。 どちらが美人かというと、スノーホワイトが優っているのは若さだけで、ラヴェンナの方が美人です。鏡の回答とは異なりますが。 得てして悪人側の存在感の方が主人公に勝って魅力的というケースに「ヴェニスの商人」等がありますが、本作品も例外ではありません。 これから観ようという方、見処はシャーリーズ・セロンですよ。 ※「シンデレラ」を自立心逞しい女性に設定した作品が「エバー・アフター」。こちらは主人公シンデレラにもっと存在感がありました。 2012.06.16 |