“ラ・ラ・ランド” ★★☆ 監督:デイミアン・チャゼル |
往年のMGM風ミュージカルと現代的なドラマを合体させたという印象を受けるミュージカル風ラブ・ストーリィ。 カフェでバイトしながら女優を目指しているもののオーディションに落選してばかりのミア(エマ・ストーン)と、ジャズを聴き楽しめる店をいつか持ちたいという夢を持ちながら生活の糧を得るため不本意なピアノ演奏を余儀なくされているピアニストのセブが、最悪な出会いを繰り返しながらいつしか恋し合い、互いに励まし合うようになるというラブ・ストーリィ。 特記すべきことは、とにかく往年のMGM風ミュージカルを再現しようとしている点にあります。 ミュージカル場面を除けば、切ないラブ・ストーリィ。ハッピーエンドがお約束の往年のミュージカルとはそこがはっきり異なる点。決して、往年のミュージカルの真似だけではない、という主張を感じます。 どこかのTV番組で本作品を紹介するにあたってジーン・ケリーとデビー・レイノルズ主演の「雨に唄えば」を引き合いに出していましたが、それは明かな間違い。どう見たってこれはジーン・ケリーとレスリー・キャロンが主演した「巴里のアメリカ人」でしょう。 主役のエマ・ストーンとライアン・ゴズリング、唄い踊るシーンをしっかり演じきっていて好感。 ※エマ・ストーンを初めて観たのは「アメイジング・スパイダーマン」でしたが、彼女の可能性を感じたのは「ヘルプ」でした。本作と合わせ、これからますますの活躍を期待したいところです。 2017.02.24 |