“チェイシング・リバティ”★★ 監督:アンディ・カディフ |
米国大統領の娘を主人公としたラブ・コメディ。 アナ・フォスターは恋に憧れる若い娘ですが、米国大統領の一人娘という立場のため、何処へ行くにも必ず二重三重の護衛に取り囲まれている。そのため、折角デートしても相手が途中で怖気づいてしまい、キスも経験できないという始末。 自分の身分を隠して自由を謳歌しているつもりでも相手はしっかり彼女のことを知っているという点はまさに「ローマの休日」。2人で無銭旅行している内に気持ちが通じ合っていくという展開はまさに「或る夜の出来事」。その2名作をアレンジしたようなストーリィとはいえ、それなりに楽しめる作品です。 味のある映画が好みという人間に嬉しいのは、アナとベンの恋と並行するように、2人を追いかける男女2人の護衛官ワイスとモラレスの間にもその過程で恋が生まれるというストーリィが設けられていること。背が低く、頭髪が少ないことに劣等感を抱きつつ、マメに女性護衛官に恋を仕かけ続けるのがジェレミー・ピヴェン。このジェレミー・ピヴェン、親しみやすく味があって、私の大好きな男優の一人です。 イタリア各地を若い男女がスクーターで旅して回る恋愛映画の名作「恋愛専科」と同様ミーハー的ですけれど、旅行好きな私としては充分楽しめた作品です。 2005.05.03 |