“或る夜の出来事” ★★★ 監督:フランク・キャプラ |
これは、面白かったです! 娘エリーを演じるのがクローデット・コルベール、相手となるのがかのクラーク・ゲーブルです。クラーク・ゲーブルの演じるピーターは、ちょっと与太者風の雰囲気もある新聞記者。勝手の判らない長距離バスに乗り込んだ金持ち娘を、なんとなくかばってやるところから2人の関係は始まります。新聞で、エリーの逃亡を知ったピーターは、彼女を助けながら同時にスクープを狙います。“ローマの休日”と似ていると思いませんか。 なんと、クラーク・ゲーブルの恰好良いこと! 若く、長身でスラッとしていて、大事なところではキリッとし、なかなかのものです。ことに、ヒッチハイクの場面はユーモラスで、なかなか芸達者であるところも見せます。恰好良いだけの役者では決してありません。クラーク・ゲーブルというと、すぐ「風と共に去りぬ」を思ってしまうのですが、あれはクラーク・ゲーブルの一面しか出していないのではないか、と思ってしまいます。 最後は、まるで“卒業”に先立つような展開です。う〜む、うまい! やっぱりキャプラだ! と思わざるを得ない見事なまとめ方です。 ストーリィ展開はとてもテンポ良く、軽快。2人のやり取りも丁々発止、という感じで楽しめます。 |
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