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1.再会 2.ミス・パーフェクトが行く! |
●「再
会」● ★☆ 江戸川乱歩賞 |
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2012年08月
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スーパーの店長が銃殺されて発見される。 「予選委員会から本選考会まで常にトップを走り続けた」応募作とのことで、注目が高いようです。 次々と頁を繰り面白く読めたものの、読了後に思い返すと物足りなさもあり、というのが読後感。 |
2. | |
「ミス・パーフェクトが行く!」 ★★ |
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真波莉子、29歳。厚生労働省雇用環境・均等局総務課に所属するキャリア官僚。 仕事のスピードと正確性では誰にも引けを取らず、「総務課に真波あり」と省内外にその名前を鳴り響かせるだけでなく、どんな仕事でも簡単にこなしてしまう故に付いた仇名が「何でも屋」。 さらに現職の栗林総理の遠縁という噂もあり。 そんな訳で困った問題が生じるととかく上から解決を任され、その度に「この問題、私が解決いたします」が決め台詞。 冒頭章は、頑固なベテラン議員による問題発言で、ネットで大炎上。何とか解決に持ち込んだのですが、莉子の秘密が暴かれることに繋がり・・・・。 その後は、莉子の実力と経歴を掴んだ経営者たちから、それぞれが抱えた問題の解決を委ねられ、その都度莉子が奮闘する、という連作ストーリィ。 面白いです。誰もが理解できるファミレス、航空会社、病院の立て直しに、莉子がどんな策を講じるのか、という興味溢れるストーリィですから。 莉子の正体は?という点も注目せざるを得ませんが、血筋よりはやはり能力、と言うべきでしょう。 莉子専属の送り迎え運転手兼護衛となった元SPでシングルファーザーの城島真司とその小三の娘=愛梨とのやりとりも楽しい。莉子が決して仕事だけの人間ではない、と描き出しているところですから。 ※なお、こうした問題解決型ストーリィ、以前何か読んだ気がするなぁと思いつつ思い出したのは、農業ものでは黒野伸一さん、リストラものでは垣根涼介さんの“俺たちに明日はない”シリーズ。スケールはかなり違うかもしれませんが。 第一問:某政治家の不適切発言による炎上を収束させなさい。/第二問:某ファミレスの売り上げワーストの店舗を何とかしなさい。/第三問:某航空会社の客室乗務員のセカンドキャリアについて考えなさい。/第四問:赤字経営が続く某市立病院の経営を立て直しなさい。 |