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1.モモ 2.はてしない物語 |
●「モ モ」● ★★★ |
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1996/12/08
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岩波書店から「エンデ全集」が刊行されたのをきっかけに読みました。大人向けの本のようですが、れっきとした児童書。その点ケストナーに似ている気がします。
ストーリィは次のとおり。
時間の神様のような老人、カシオペアというその使いのカメ。時間という謎。何ともメルヘンチックなストーリィです。しかし、その中に痛烈な現代社会への批判があることを感じざるを得ません。 |
●「はてしない物語」● ★★☆ |
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1982年06月
2007/01/01
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「モモ」の次はこの作品をと思っているうち、読むまでに随分と時間がかかってしまいました。 デブでいじめられっ子の少年バスチアン・バルタザール・ブックスがたまたま逃げ込んだ店の中でみつけたのは、「はてしない物語」という題名の本。 物語の中に入り込んだバスチアンこそ、本作品の本当の主人公。まずはファンタージエン国の救い主となり英雄となったものの、いつしか孤独で全てを失いかけた少年となってしまいます。そこに至って初めて彼は、何が一番大切であるかを漸く気付くことになります。 最後にコリアンダー氏がバスチアンに語りかけた言葉の内に、作者エンデから読者への語りかけを感じます。 |