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− 瑞牆山 −半日( 5 時間 21 分)

3 月××日 【晴れ】

 山梨市を午前 10 時 10 分に出て国道 20 号線を西に向かう。高速も使えたが、短距離なので一般道で行く。須玉インター付近から北上し、山道をくねくねと走る。12 時 33 分に瑞牆山荘に到着した。山荘の人に雪の状態を聞くと、すごく無愛想に「アイゼンがなければ登れない」と教えてくれた。「今から登るのか!」と不満そうだった(そりゃあそうだろう)。

 アイゼンを持って 12 時 58 分に出発。富士見山荘までは 50 分の筈だが、思ったよりも急坂でへばってしまう。13 時 42 分に富士見山荘に到着した。腹の具合が悪く、ガスが貯まっているようでグルグルいっている。48 分に歩き始めたがすぐに雪道となり、アイゼン装着とした。なくても歩けるが、これから標高が上がるし荷物も軽くなると思ったからだ。久々のアイゼンだが、雪のないところはゴキゴキして歩きにくい。外したとしてもすぐに川が凍ったような道になるのですぐに着けなければならないだろう。手に持って歩くわけには行かないので、取り外しにはいちいちザックを置かなければならない。結局泥道でもアイゼンのまま歩いた。アイゼンの締め付け調整はしたはずだが、右足のアイゼンが緩んでいる。危険なので一時間をめどに 14 時 51 分に休憩。紅茶を飲みながらフォークを取り出して締めなおした。15 時 00 分に歩き出すが岩や泥が多くなったのでアイゼンを外すことにした。15 時 20 分に分岐にさしかかった時、携帯電話が鳴りだした。急いでザックを降ろして電話を取り出すと妻からだった。もうすぐ山頂だと報告した。そこへ頂上から下りてくる人がいた。自分は分岐の左に登りかけたところにいたが、その人は右から現れた。正しい道が分かったので助かった。そちらに向かうが結構距離があり、登っても登ってもなかなか着かない。最後は雪道が大きな岩を左から巻いて続き、15 時 49 分に山頂に到着した。今日の山頂到達はいつもより感動的だった。

 山頂は大きな岩の集合で、岩の間から下を見ると絶壁になっていて恐い。山頂記念写真を撮ったり、周囲の山々を撮影したりした。ラーメンもと思ったが、時間が遅いので下山を開始した。山頂でアイゼンを装着し、途中から岩になってもアイゼンのまま歩いた。場所によってはひどく遅くなってしまうが、外すのは面倒くさかった。今度は左のアイゼンが緩んでしまい、氷の沢でザックを降ろして締めなおした。17 時 07 分にセナギ坂で休憩し、ゼリー飲料を飲んで休憩。これからはずっと単調な下りなので、アイゼンを外してザックにくくりつけた。17 時 15 分に歩き始めて 17 時 45 分に富士見小屋に到着。テント場に入り込んで下山路が判らなくなり、10 分間ほどウロウロしてしまった。泥の道を一気に下り、ヘッドランプは出さなかったがデリスペくんにたどり着いた 18 時 19 分には真っ暗だった。

( 瑞牆山= 2,230.2 m )


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