金星(2000年〜2001年の満ち欠けの変化)
  金星は、はじめにも紹介しましたように、地球の内側を回る惑星で、月のように満ち欠けをします。しかし、上のように細く欠ける時はほんのわずかの時期で、太陽の前を金星が横切る内合の前後のときに限られます。2001年は3月下旬に、金星が太陽の前を横切る内合があります。この前後はとても明るくなり、-4.5等。昼間に肉眼でも見えるほどの明るさになります。
 2001年初めの1/17に金星は、東方最大離角でもっとも東側にはなれ、このころほぼ半分光った状態になりました。そして、2/22に最大光度で五日月状にかけた姿を見せてくれ、これ以降見かけの大きさがどんどん大きくなり、3月後半には急に細くなっていきました。
 3月末は、太陽に近くたいへん見難かったのですが、4月中旬になると再び太陽から離れ始め、今度は明けの明星として輝くようになりました。そして、6月上旬に半月状になる西方最大離角を向かえ、しだいに丸くなっていきます。
  ところで、上の写真の背景が少し明るいものがありますが、これは昼間に撮影したためです。夜になると金星の高度が低くなるので、昼間に撮ったほうが金星はきれいに撮れます。ほとんどの写真は、昼間に撮ったものです。  1999年の金星の満ち欠けはこちらです。
 撮影は、高橋FC76(7.6cm屈折)、PENTAX75SDHF(7.5cm屈折)、CASIO QV-3000EXおよび8000SXです。

戻る HOME