金星(1999年の満ち欠けの変化)
7月1日 8月9日 9月9日 10月6日 10月30日
  金星は、地球の内側を回る惑星で、月のように満ち欠けをします。しかし、上のように細く欠ける時はほんのわずかの時期で、太陽の前を金星が横切る内合の前後のときに限られます。1999年は8/19ころに金星が太陽の前を横切る内合がありました。この前後はとても明るくなり、-4.5等。昼間に肉眼でも見えるほどの明るさでした。また、8月は見かけの大きさも大きくなり、双眼鏡でも欠けた姿が分かりました。ところで、内合をはさんで金星の光っている部分が変化しています。これは、8/9までの写真は太陽が右側にあり、9/9以降の写真は太陽が左側にあるためです。月と同じように太陽に近いところが光って見えているのです。その後、金星は次第にまん丸になっていき、見かけの大きさも小さくなっていきました。なお、上の画像で、7/1と8/9が宵の明星、9/9以降は明けの明星として輝いていました。
  
  ところで、上の写真の背景が少し明るいものや青空のものがありますが、これはすべて昼間に撮影したためです。夜になると金星の高度が低くなるので、昼間に撮ったほうが金星はきれいに撮れます。
 主にペンタックスの7.5cm屈折望遠鏡を使い、ビクセンのLV5mmで100倍に拡大し、C-900ZOOMで同じようにコリメ−ト撮影しています。

戻る HOME