1999年10月25日の木星とイオ

20時57分 21時55分
 左の写真が、木星面を経過する衛星イオと、その木星に投影された影です。左端の小さな白い点が、イオです。10/24が衝の日で、木星のほぼ正面から太陽が当たり、イオの光点とその影がぴったりと寄り添って見え、眼視では重なって見えていました。しかし、1時間後、イオは木星表面から離れていきました。これは、イオが木星の周りをまわっているためです。
 また、左の写真の右上にうっすらと赤い斑点が見えます。これが、大赤斑です。ほぼ一時間後の右の写真を見ると、大赤斑がほぼ中央に移動しています。これは、木星が自転しているためです。
 木星の縞模様に注目すると、上側(南側)のベルトのうち、大赤斑の右側がとても淡くなっています。木星の表面は、ガスで覆われているため縞模様が急に変化していくこともあり注意が必要です。


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