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蔵王と山形市周辺の温泉 byやませみ
【山形市の周辺1】

 

■大野目温泉「旅館安部」

  山形県山形市平久保34 TEL/023-632-0605 朝-21時 300円

<掲示> 脱衣所に分析表
  大野目源泉 H15.01 平久保35.-2
  Na・CaSO4・Cl 47.6℃ pH=7.7 湧出量記なし 800m
  総計=2785
  Na=530.6(57.8) K=10.9 Mg=11.3 Ca=312.9(34.1) Fe(II)=0.9 など
  F=3.1 Cl=363.7(24.9) SO4=1419(71.7) HCO3=75.3 CO3=0.3 など
  H2SiO3=37.4 HBO2=14.6 CO2=2.5 mg/kg (mval%)

山形市の北部郊外にある温泉旅館。併設のラーメン屋が大人気で、宿の大広間までお客がいっぱいの大混雑。でも温泉は独占だった・・・ 壁張りの新聞記事によれば、昭和48年に温泉が出て、その6年後に上山から移転してきた宿だとのこと。歴史が浅いわりには老舗ふうの落ちついた趣があるのもなるほどと思いました。

浴場は男女別の広い内湯。大きな岩をたくさん配した立派な岩風呂になっていて、湯気抜きもよく効き快適なので露天風呂の気分。5x2mの浴槽に岩湯口から49℃の源泉が60 L/minの大量投入で熱め43℃。排水溝もいちおう切ってあるが、まったくおかまいなしに洗い場へ全面的に溢れていくのが壮観。

浴槽の端のほうには少量の加水でややぬるめの場所もあり、熱い湯が苦手の人でも漬かれるように配慮されています。洗い場カランも温泉使用。

淡緑色のささ濁りの湯は新鮮な金気風味で、濃いボウ硝がまろやかな苦塩味の薬味として感じられます。キシキシ感にごく弱いつるすべ(0.5)をともなう浴感は肌なじみが良いもの。浴中からどんどん身体が暖まり、新鮮湯のパワーを実感できる贅沢な温泉です。(2003.10.19)


源泉がどんどこ投入で湯量たっぷり



■臥龍温泉「臥龍温泉保養センター」

  山形県山形市青田5-15-6 TEL/023-631-5473 無休 6-21時 350円

<掲示> 浴室入口に分析表
  臥龍温泉 H09.07 青田5-310-25
  NaSO4 53.4℃ pH=8.2 湧出量記なし
  総計=3442
  Na=1037(96.9) K=19.5 Mg=0.5 Ca=17.7 Fe(II)=0.07
  F=4.6 Cl=296.6(17.4) SO4=1659(71.8) HCO3=293.3 CO3=3.5 など
  H2SiO3=91.8 HBO2=14.1 CO2=3.1 mg/kg (mval%)

国道13号線沿いの住宅地にある庶民派日帰り温泉。銭湯の拡大版といった感じです。玄関を入ると目の前に白衣のお爺さんがちょこんと座って居て驚かされましたが、マッサージの受付でありました。次に現れたのはスリップ一枚のおばちゃんで、2階の休憩広間へ気にするふうもなくスタスタ上がって行きました。なんともB級な感じがじつに良いです。

浴場は男女の内湯が半月交代で、本日は左奥の岩風呂が男湯でした。女湯になっている檜風呂のほうが評判良いですがいたしかたありません。

最近リニューアルしたような清潔な浴室で、3x2mの石縁タイル浴槽が1個あります。壁一面の岩組から湯滝状の投入が2筋、45℃前後の湯があわせて80 L/minくらいも大量にばしゃばしゃ落ちています。入浴者が多いので溢流は確認できません。槽内には2カ所の強力吸引とジェット注入があるので半循環になっています。熱め43℃に調整。

無色透明の湯で、微カルキ臭。温泉らしい匂いはあまりなく、味もちょっと苦みがあるくらいで薄く感じ、弱つるすべ(1)をともなうサラサラした浴感はアル単のように感じてしまいます。とはいえ浴中からすごい汗が出てきて止まらず、やはり並の湯ではないことは確か。温泉銭湯としては上級の部類でしょう。(2003.10.19)


古アパートは休憩室で浴場は右奥




■飯田温泉「飯田温泉旅館」

  山形県山形市飯田5丁目 TEL/023-623-4758 7-2030時 300円

<掲示> 浴室前に古い分析表
  飯田源泉 S37.08 蔵王飯田字水上157
  NaSO4 44.0℃ pH=7.8 湧出量記なし
  総計=3469
  Na=932.2(86.0) K=98.3 Mg=2.2 Ca=73.6 Al=2.05 Fe(II)=0.35
  Cl=180.1(10.8) SO4=1850(81.8) HCO3=214.0
  H2SiO3=53.6 HBO2=45.3 CO2=17.2 H2S=0.23 mg/kg (mval%)

国道13号線近くながら閑静な住宅地にある落ちついた雰囲気の旅館です。臥龍温泉のにぎやかさがうそのように空いていました。

浴場は男女の内湯のみ。5人ぶんくらいの清潔でシンプルな浴室に、3x1.5mの青石つくりの浴槽があります。湯口から44℃の湯が40 L/min投入、浴槽縁の切り込みから洗い場へ溢流する掛け流しでぬるめ41℃。

わずか緑色のささ濁りに見える湯で、湯口では微かな金気臭とイオウ臭があります。苦いような薬臭とまろやかな味は重曹ともボウ硝とも区別しがたい感じで、古い分析よりも重曹分が多くなっているかもしれません。弱きしきし感と少泡付きをともなう微つるすべ(1)で、浴感は柔らかくてなかなか良いです。ぬるめながら爽やかに良く暖まり、ここは結構気に入りました。(2003.10.19)


しずしずと湯が流れていきます


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