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蔵王と山形市周辺の温泉 byやませみ
【蔵王温泉2】

 

■蔵王温泉「大平(おおひら)ホテル」

  山形県山形市蔵王温泉825 TEL/023-694-9422 湯めぐりこけし 8-20時
  http://www.oohira.co.jp/

<掲示> 辻屋の湯浴室前に分析表
  大平ホテル源泉 H2.8 荒敷821
  酸性Fe・SAlSO4・Cl 45.2℃ pH=1.40
  総計=6198 ER=3031
  H=40.1(49.1) Al=228.9(31.4) Fe(II)=67.7
  Na=55.4 K=47.0 Mg=61.3 Ca=94.1 Mn=1.7
  Cl=710.0(24.7) HSO4=2321(29.5) SO4=1723(44.2) F=24.3 Br=3.4 I=0.6
  H2SiO3=190.1 HBO2=10.8 CO2=607.2 H2S=11.1 mg/kg (mval%)

大露天風呂通りのいちばん高台に建ち、蔵王温泉(株)が昭和38年に開業したホテルです。館内はレトロ調とまではいきませんが、どことなく古めかしく落ちついた感じがします。ここも立ち寄りへの対応がたいへん丁寧です。

浴場は男女別の内湯(真湯)と庭園露天風呂、木造露天「辻屋の湯」があります。辻屋の湯は男女2カ所ありますが、日中は男湯が貸し切り専用になってしまうので入れません。写真で見た雰囲気がとても良かったので残念でした。

庭園露天風呂は酢川の谷ぎわに設けられ、囲いはないので開放的。以前は半混浴だったようですが、今はしっかり仕切られています。浴槽は2m角の小振りな木風呂で、湯に馴染んだ触りがよいです。木樋で引かれてきた湯が44℃で20 L/minの投入。やや絞り加減なので外気で冷えて38℃のぬる湯長湯むき。

青っぽく見える澄んだ湯で、パンくず状の白い湯花がたくさん舞っています。イオウ臭は弱め、明礬味も薄めで酸味が強調され、単純酸性泉みたいな感じです。とはいえ、あくまで旧湯地区との比較ですから、ここだけ入れば十分満足できる湯ではあります。(2003.10.20)


男湯の立ち寄りは小露天だけ



■蔵王温泉「川原湯共同湯」

  TEL/023-694-9328(蔵王温泉観光協会) 630-2230時 200円

<掲示> 入口に分析表
  川原湯共同浴場源泉 S63.10 川原43-3
  酸性Fe・SAlSO4・Cl 48.1℃ pH=1.45
  総計=6759 ER=3720
  H=36.1(40.1) Al=298.4(37.2) Fe(II)=89.5
  Na=75.6 K=58.7 Mg=77.6 Ca=114.4 Mn=4.0
  Cl=783.5(24.0) HSO4=2661(29.8) SO4=1975(44.7) F=23.9 Br=4.1 I=0.5
  H2SiO3=146.7 HBO2=4.3 CO2=387.0 H2S=18.4 mg/kg (mval%)

おおみや旅館の右奥にひっそりと建つ共同湯です。名のとおり、川原に自然湧出する泉源を掘りこんで浴槽を据え、上に湯小屋を建てた格好。すぐ背後はおおみや旅館の湯小屋なので、ほとんど同じ泉源といってよいでしょう。次のゆぎり荘の源泉もこの間から導入しています。

内部は上湯とほぼ同じ構造ですが、こちらは床も総木造です。強酸性の湯に浸り続けながら、一分のゆるみも見せていないのはまったく驚くべきことです。これを建てた大工さんにぜひお会いしてみたいと感嘆しました。

浴槽は2.7x1.2mで全体がすのこ状になっています。湯畑に浮いている風呂といってよいでしょう。すのこの下にはゲル状の湯花が厚く溜まっているので、底はどのくらい深いのか伺い知れません。外の排水の流量から察すると湧出量は全体で150 L/minくらいでしょうか。

淡い青緑色の清澄な湯で、いうまでもなく鮮度は抜群。パイプから少量加水されていますが、湯温は43〜44℃で熱め。漬かってしまえばすぐに慣れ、思わず「はぁ〜」と溜息が出てきます。焦げたイオウ臭と酸っぱい明礬臭がぷんぷん薫ります。締まった皮膚の上をサラサラと湯が滑るような感触で、上湯よりいくぶん上品な浴感でした。(2003.10.20)


ひっそり隠れて湯小屋が建つ

実際はもっと緑っぽい色です

裏側は湯川になってます




■蔵王温泉「民宿ゆぎり荘」

  山形県山形市蔵王温泉42 TEL/023-694-9253 立ち寄り不明(たぶん可)

<掲示> 玄関帳場上に分析表
  湯霧荘源泉 H2.01 川原湯4260
  酸性Fe・SAlSO4・Cl 48.5℃ pH=1.40
  総計=6574 ER=3438
  H=39.8(45.1) Al=273.7(34.8) Fe(II)=78.3
  Na=67.2 K=56.3 Mg=62.3 Ca=105.1 Mn=2.2
  Cl=705.4(22.5) HSO4=2609(30..4) SO4=1936(45.6) F=23.4 Br=0.8 I=0.5
  H2SiO3=195.3 HBO2=7.2 CO2=398.0 H2S=13.0 mg/kg (mval%)

川原湯のひとつ手前の路地にある民宿で、川原湯源泉群のひとつを独自に引いて使用しています。風呂の写真が良さげだったので宿泊してみました。部屋は大小7つくらいでしょうか、設備はなにも無いですがわりと清潔で充分のんびりできました。夕食は蔵王名物のジンギスカンで、生肉を使うので臭みがなく柔らかくて美味しいです。

浴場は小さい内湯が1カ所、鍵をかけて部屋単位に使うことも可。浴槽と洗い場が古びた木製で鄙びた風情がなかなか良いです。1.3x1mの深め小浴槽に49℃の源泉がバルブ付きパイプ投入。

普通は5L/minくらいに絞って温度調整していますが、全開にすると60L/minくらいも大量に出てきます。これ幸いと熱湯の限界に挑戦して喜んでいました。蔵王の湯が使い放題とはこの上ない贅沢です。

湯を入れ替えた直後はまったくの無色透明で、半日くらい流しておくと灰白濁になってきます。湯の状態によって浴感にかなりの違いが出てくるのがよくわかります。(2003.10.19-21 宿泊)


夕方は濃く白濁しています

早朝はまったく澄んだ湯でした


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