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信州・北佐久と小県の温泉めぐり byやませみ


【第4回】 軽井沢と小諸


星野温泉「トンボの湯」

  http://www.hoshino-area.jp/
  軽井沢町星野 TEL/0267-44-3580 無休? 受付時間10-22時 1200円(8月・GWは1500円)

<掲示> 脱衣所に分析表掲示
  星野温泉トンボの湯源泉[星野1・星野新6・志賀1および共同井戸の混合泉](H14.2)
  Na−HCO3・Cl 50.6℃ pH=7.53 湧出量記載なし(パンフでは400 L/min) 成分総計=1142mg/kg
  Na=215.4(72.8) Mg=22.5(14.38) Ca=20.7
  Cl=107.4(23.61) HCO3=560.9(71.62) SO4=28.1 HS=0.04
  H2SiO3=119.4 CO2=30.4 H2S=0.01 mg/kg (mval%)

ホテル進入路の入口あたり、以前は運動広場があったところに建てられている。川沿いに遊歩道ができて、野鳥観察小屋が撤去されてしまったのは悲しい。広い芝生のなかに建つグレーの倉庫風の外観はとてもお洒落で軽井沢チック。若い年齢層を対象とした独特のコンセプトを明確に打ち出した異色の日帰り施設で、周辺のセンター系施設とは来客の年齢層が明らかに異なる。軽井沢駅南口からシャトルバスがあるせいか、平日午前なのにるるぶ系お姉さんグループや子供連れ夫婦でけっこう賑わっている。

男女別の2棟が受付から水路で隔離しているのは不思議な設計。湯上がりにロビーで待ち合わせというのが出来ないので冬はちと辛いかも? 大きい建物だが浴場のみが占めており、ロビーや休憩スペースは一切ない。つまりは共同浴場の超拡大版といったところである。入浴だけに徹した姿勢は共感できるが、これで1200円は割高感がありはしないかい? ホテルの旧立ち寄りも1000円だったけど・・・

浴室は広いスペースを充分に活かした大型の内湯と露天風呂からなる。10m四方はあるかという巨大な浴槽は深さが90cmもあり、たっぷりとした湯量が実感できてとても良い。思わず泳ぎたくなってしまう(^.^) 中央に丸石の湯口が置かれて熱めの湯が30 L/minくらい出ているが、メインは底部の注入で全体が41.5℃の均等に保たれている。吸入口はいくつかあるが作動していない。窓際の側溝全面に溢流があるから大量掛け流しに見えるがどうであろうか?

露天は巨大な花崗岩がでこぼこにいくつも配置されていて庭園風。全体に浅くてぬるめ(39℃)。端っこの大岩から30 L/minほど湯滝で注がれるが、やはりメインは底部注入。溢流は一部外の池に出ているが、大半は露天洗い場(男湯のみ)のスノコの下に流下している。

淡く青みがかった微々ささ濁りの湯。灰・褐色の湯花が大量に舞っている。塩類泉ぎりぎりの薄めの湯はあまり特徴はないが、クセのない肌触りは優しい。ほんのりとしたキャベツ様の重曹味で、湯口で淡い硫黄臭を感じるのみ。ホテル浴場のほうがしっかりとした温泉らしさがあったように思うが、源泉の構成が違うためかもしれない。(2002.9.10)


水路を挟んで男女が別棟になっている

大きい深い浴槽に湯がたっぷり

露天の脇にあるのはサウナです



塩沢温泉「高林閣」
 
  http://www.karuizawa.or.jp/~korinkaku/
  軽井沢町塩沢273 TEL/0267-46-3000 無休 10-20時(土曜・夏季-22時) 入浴のみ800円

<掲示> ロビーおよび各浴室脱衣所に分析表掲示
  塩沢源泉(H1.2) 
  Na−Cl・HCO3 自噴30.6℃・動力37℃ pH=6.75 湧出量記載なし 600m・動力
  溶存成分計=13979 成分総計=14820mg/kg
  Na=4420(90.0) K=69.2 Mg=161.0 Ca=118.5 Fe(II)=9.70
  Cl=5393(73.5) HCO3=3338(26.4) H2SiO3=173.8 HBO2=294.4 CO2=840.3 mg/kg (mval%)

掲示板ログに、うつぼさん(2002.2.3)のレポがあるので、全体の詳細はそちらをどうぞ。大浴場、サウナ+露天付き「ふゆうの湯」、宿泊専用の露天風呂など多彩であるが、本日の目的は源泉槽のみ。玄関受付の横に浴場配置図が貼られています。

源泉槽は2.5x2mほどのコンクリ浴槽で風情は皆無。赤褐色の析出でコテコテになった一角にパイプが無造作に突き出ており、飲泉用と書かれている。バルブを全開すると気液混合の透明な源泉がプシューと20 L/minほど噴き出してくる。36℃くらいの不感温度なので浴びるには絶好。炭酸気泡のはじける清涼感がまことに心地良い。NaCl=8.6、NaHCO3=4.5g/kgなので、みそ汁くらいの塩味に重曹ダシ味かついてけっこう美味しく飲める。金気のノリ味もついて炭酸お茶漬けといった感じ。

浴槽にはいちおう湯口はあるが、ぽたぽたくらいしか出ておらず、ほぼ溜め湯状態で鮮度は低い。緑褐色の半濁り(30cm)で濃さそうに見えるけど、飲泉口に比べるとやや塩味が少なく加水あるかも。サラサラした肌触りの湯は、うつぼさん御指摘のように重曹泉の浴感が強く出ていてさっぱり系。サウナ冷浴にはいささか湯温が高いので源泉ファン専用といったところでしょうか。隣のジャグジーが真湯なのでこちらを水風呂にして、源泉槽は常時掛け流しで鮮度を保持してほしい。(2002.9.10)


透明な源泉がすごい勢いで噴出してくる




小諸温泉「ブルースカイ」

  http://www.kanko.komoro.org/kaiin/bluesky/
  小諸市古城1-1-5・小諸グランドキャッスルホテル4F TEL/0267-22-8000
  無休 11-2130時 入浴のみ500円

<掲示> 浴室入口に分析表掲示
  小諸温泉ブルースカイ源泉(H14.1)
  アルカリ性単純温泉(Na−HCO3・Cl) 40.0℃ pH=8.54 湧出量記載なし 成分総計=480mg/kg
  Na=120.7(94.0) Cl=48.6(24.4) HCO3=249.0(72.5) CO3=4.5 mg/kg (mval%)

懐古園駐車場の前に建つ大きなホテルの上階にある浴場が一般に開放されています。受付は4Fにあり、磨りガラスのドアを一歩入ると甲府の銭湯のような地元密着型の雰囲気が濃厚に漂っています。昼下がりでしたから常連のお客さんがちらほら。畳敷きの休憩広間もあって食事もとれるので、街中の日帰り湯としてけっこう親しまれているようです。

浴室は小旅館サイズで10人も入れば狭く感じ、内湯とサウナだけのシンプルな構成。大きなホテル浴場を想像していたので嬉しい意外。洗い場の天井がガラス張りになっており明るい。青空が仰げるところで「ブルースカイ」、ふむふむ。

窓際にぴったりくっついた2.4x4.5mの浴槽には湯がたっぷり張られており、湯口からは40℃の源泉が50 L/minもドボドボ投入され、洗い場へ大量に溢れ出しています。浴槽内壁には対の吸引・注入も作動していますが、ゴミ除去と軽い加温調整用とみられます。淡緑色透明のごく薄いサッパリ湯で、浴感は弱いつるすべ(1.5)のみ。「茹でゴボウ」のような淡い匂いはモール臭でしょうか。

月並みな泉質で、わざわざ遠くから来るほどの個性ある湯ではありませんが、湯の鮮度を感じられるのがなによりで、はんぱな塩類泉を上回る温もり感があります。小諸散策のついでに気軽にひと風呂というのにはお薦め。(2002.9.10)


洗い場へざんざん溢れています




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