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信州・北佐久と小県の温泉めぐり byやませみ


【第5回】 センター系3湯


布施温泉「布施温泉」


  望月町布施1228 TEL/0267-53-0181 水曜休 10-22時 入浴のみ350円

<掲示> 浴室入口に分析表掲示
  布施温泉源泉(H9.3)
  Na-Cl(低張性) 46.4℃(使用位置41-43℃) pH=8.03 湧出量記載なし
  蒸発残留物=3011mg/kg 成分総計=*不明
  Na=*221.6 Ca=122.2 Fe(II)=0.3 Cl=1569 SO4=82.2 HCO3=134.9 CO3=1.2 Br=6.1
  H2SiO3=68.1 CO2=4.3 mg/kg
  *注)mval計のバランスが合わないので921.6の書写ミスか? その場合、成分総計=2992

布施小学校のちょっと手前にある公営温泉です。カーナビに出てこないので共同湯みたいなものかと思ってましたら、たいへん立派な施設で驚きました。ベージュ色のちょっとお洒落な外観で、ロビーや休憩所も広くとられなかかな贅沢です。このあたり、似たようなセンター系施設がたくさんあるので、競合しないものかと思いますが、平日の昼間なのにどこもけっこうな入れ込みです。

浴室は標準的で、ぶくぶく付きの大きな内湯と露天。どちらも完全循環に近いですが、12時と16時の2回に湯の半量入れ替えがあるそうで、けっこう新鮮な感じです。内湯の湯口から30 L/min投入の湯には弱い油臭があるのでこれが源泉と思われます。弱塩味を感じるだけで個性はほとんどない湯です。ちょっと驚いたのは湯色が明瞭な黄緑色をしていることで、イオウも鉄もほとんどない分析値からは全く予想できず不思議に思いました。露天のほうが色が濃く草蒸したような匂いがあるので、藻類のクロロフィルの着色かもしれません。湯の殺菌ではなく入れ替えで衛生保持しているように思えます。(2002.9.10)

混んでいたので写真はありません



長門温泉「やすらぎの湯」
 
  http://www.nagato.ne.jp/yasuragi/
  長門町古町「マルメロの駅ながと」に隣接 TEL/0268-68-2601 2・4月曜休 10-22時 入浴のみ500円

<掲示> 脱衣所に分析表掲示
  長門円通寺温泉(H8.2)
  Na−SO4 37.5℃ pH=8.0 湧出量記載なし 成分総計=1530mg/kg
  Na=408.1(82.7) Mg=14.8 Ca=44.6(10.4) Fe(II)=1.4 Cl=18.4 SO4=862.5(83.6) HCO3=172.1(13.1)
  H2SiO3=28.8 CO2=5.0 mg/kg (mval%)

霧ヶ峰・美ケ原の入口になるためか、日曜日はけっこうな混みようです。ドライブ客が大半のようで、入浴スタイルがあまり堂に入っていない方が目につきます。いろいろ設備のセンター系の浴場で、例によって完全循環の内湯と露天。カルキ臭はかすかに感じる程度なのが救いです。HPには露天の眺望が絶景とあるのですが、あいにく道の駅側に向いているので高い仕切で邪魔されています。

ほぼ純粋なボウ硝泉で、食塩分をほとんど伴わないのはけっこう珍しいのですが、湯は微々ささ濁りの無色透明、淡い薬臭があるだけで、浴感の特徴は乏しいのであまり面白味はありません。とはいえ、ぬるめに調整されているのに温もり感はけっこうなものがあり、浴後はなかなか汗が引きません。うかつに長湯するとへばりそうです。(2002.9.8) 


柵があって眺めはありません




武石温泉「うつくしの湯」

  http://www.vill.takeshi.nagano.jp/utsukushi/
  武石村上武石1454-3 TEL/0268-85-3900 水曜休 10-2130時 入浴のみ350円

<掲示> 脱衣所に分析表掲示
  武石温泉源泉(H11.1)
  Ca・Na−Cl(低張性) 40.3℃ pH=8.13 55.9 L/min(パンフより) 2000m 成分総計=5996mg/kg
  Na=909.4(39.5) Ca=1205(60.0) Sr=11.4 Fe(II)=1.4
  Cl=2971(83.4) SO4=781.2(16.2) HCO3=12.8 Br=10.5 HS=0.2
  H2SiO3=39.0 CO2=2.7 mg/kg (mval%)

こちらも非常に立派な建築のセンター系。武石温泉からごく近いですが、対照的にこちらは地元常連さん主体で賑わっています。大きな休憩広間にたくさんの人が溜まっていますが、カラオケはないのでわりと静か。やはり完全循環の内湯と露天ですが、カルキ臭はぜんぜん匂いません。高台なので眺望は開けていますが、武石村の家並と低い尾根が見えるだけで平凡です。

ほぼ無色透明、石灰のような粉っぽい苦味が強く、サラサラ・キシキシした浴感は塩化物泉というより濃い石こう泉に近い感じで、このあたりではちょっと異色。数値からは僅かにあるはずの金気も硫黄臭もなく、ややなまっているのが残念です。(2002.9.8)


露天の眺めはのどかな風景


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