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十勝〜釧路の温泉 byやませみ




【第4回】 【足寄・阿寒の温泉-1】

 

■芽登(めとう)温泉

  足寄町芽登2979 TEL/01562-6-2119 無休 10-17 500円
  http://www.metouonsen.com/

<掲示> 脱衣所に古い分析表
  芽登温泉 S33.09
  単純硫黄泉 58℃ pH=8.4 *230 L/min・自然湧出
  総計=270.96
  Na=59.7(75.3) K=4.0 Mg=3.9 Ca=2.4 Fe(II)=0.11 Al=2.74
  Cl=24.8(20.3) SO4=59.2(35.8) HCO3=67.1(31.9) HS=4.5
  H2SiO3=31.2 HBO2=- H2S=0.032 mg/kg (mval%)
  *)源泉は川沿いに2カ所あり合計で約1000 L/min湧出とのこと

道道から砂利の林道を4kmほど入り、鬱蒼とした森林の渓流畔に佇む秘湯の宿です。立派な露天風呂が有名なので、辺地ながら来客はとぎれなく繁盛している様子。お昼も食堂を開けているのは助かりますね。

セラミック張の内湯は入念に清掃されて秘湯らしからぬ清潔さ。(^.^; 並んだ2浴槽にはそれぞれ50℃の湯が10と20 L/min注がれ、42℃と40℃の温度差がついています。窓外には手作りの熱交換槽らしい升があり、湯温調整には苦労されているようです。

混浴の露天は4x3mほどの岩組みで、こちらもきわめて清潔です。樽状のコンクリ湯口から50℃の湯が30 L/minほど投入。ほかに2本の細い塩ビ管から打たせ湯状に少量の投入で、微妙に温度や浴感が異なるのが不思議。心持ち青っぽく澄んだ湯は淡いタマゴ風味。弱つるすべ(1)の希薄な浴感で印象は弱いですが芒硝重曹タイプらしい柔らかさと湯上がりの壮快感があってけっこう好きな湯です。
(2004.06.12)


赤屋根が新緑に映えていました

とても清潔な内湯

フクロウの見守る露天風呂
 



■足寄(あしょろ)温泉

  足寄町郊南1丁目12-17 TEL/01562-5-4133 無休 11-23 300円

<掲示> 脱衣所に分析表
  あしょろ温泉 S62.04 足寄町郊南1丁目12-17
  Na−Cl 43.4℃ pH=7.3 1580 L/min・自噴
  TSM=2210 総計=2221
  Na=720.3(94.5) K=39.4 Mg=2.2 Ca=11.2 NH4=0.8 Mn=0.2 Fe(II)=0.3
  Cl=1091(92.8) SO4=- HCO3=134.7 CO3=0.2 HS=0.3 HPO4=0.3
  H2SiO3=163.1 HBO2=43.8 CO2=11.3 H2S=0.1 mg/kg (mval%)

足寄の街中から本別方面に2kmばかりの国道沿いにある公衆浴場で、「温泉熱開発研究所」の看板が目印。研究所らしい建物はないですが、むやみに広い駐車場というか空き地がその跡地なのでしょうか。飾り気のない素朴な外観がそこはかとない旅情をくすぐりますね。

小振りの銭湯ふうかと思いきや、浴場は意外なほど広大な空間でけっこうびっくり。広い洗い場の向こう半分に、5m角の古びたタイルの深い浴槽がどど−んと鎮座。中央に噴水タワー状の湯口があって43℃の湯が150 L/minほどもドンドコ出て、41℃前後の熱め適温。けっこう大きな浴槽ですが、全体から景気良くざばざば溢れているのがなんとも嬉しくなります。

淡く黄色がついた澄明な湯で、金気とタマゴ風味に微モール臭がついて繊細で香ばしい匂い。これという個性的な浴感はないですが、湯の鮮度が非常に良いのが強く印象に残りました。
(2004.06.12)


大型の共同湯ふう外観

大浴槽にどんどこ掛け流し



■阿寒湖畔温泉「阿寒湖畔トレーニングセンター」

  阿寒町阿寒湖温泉5丁目7-1 TEL/0154-67-2162 月休 11-20 210円
  http://www.town.akan.hokkaido.jp/akan/what_a/3/sisetsu/sphiroba.html

<掲示> 脱衣所に分析表
  正次6号 H14.06
  Na・Mg・Ca−HCO3・Cl 56.4℃ pH=6.6 220 L/min・動力
  TSM=2120 総計=2508
  Na=258.5(44.6) K=20.2 Mg=93.8(30.6) Ca=111.5(22.1) NH4=1.8 Mn=0.1 Fe(II)=1.1
  Cl=205.2(23.4) SO4=226.9(18.3) HCO3=932.5(59.2) CO3=0.3 F=0.2 HS=0.1 HPO4=0.3
  H2SiO3=245.9 HBO2=20.6 CO2=387.2 H2S=0.3 mg/kg (mval%)

淡白な湯という印象のある阿寒湖畔温泉ですが、地区により給湯される源泉が異なります。12カ所の源泉のうち、特異的に濃厚な正次6号が使われている施設があると聞いたので寄ってみました。温泉街から湖岸沿いに西に離れた体育施設内にあり、町外者も利用歓迎とのこと。

立派な温水プールやジムの奥にひっそり、窓もなくシンプルな狭っちい浴室です。2m角の深めタイル浴槽に、湯口から50℃の湯が10 L/minほど投入で熱め42℃。きれいな淡黄緑色の半濁で、海苔茶漬けにそっくりな風味のついた軽い甘塩味がなかなかイケます。もったりとした重みのある浴感で、浴中から汗がだばだば出てきてよく温もり、けっこう疲れました。
(2004.06.13)


緑色の湯はけっこうな存在感
 


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