みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

信州高山村の温泉 [7] byやませみ


■山田温泉「湯元館」

高山村奥山田3579 TEL/026-242-2511 10-15時 500円

<掲示> 浴室前に分析表
 山田温泉第1分湯槽* H13.04
 元湯(奥山田3681-16)・わなば(同3681-290)の混合泉
 S-Na・Ca-Cl(低張性) 68.5℃ pH=7.0 - L/min
 ER=4739 TSM=4849
 Na=1060(62.9) K=213.9 Mg=6.5 Ca=407.7(27.8)
 Li=4.7 Sr=2.6 Ba=0.1 Mn=2.5 Fe(II)=0.07
 Cl=2150(82.6) SO4=466.7(13.2) HCO3=171.6
 F=1.2 Br=99.4 I=1.6 HPO4=0.4 HS=1.8
 H2SiO3=126.6 HBO2=216.9 HAsO2=5.05
 CO2=55.2 H2S=2.0 mg/kg (mval%)
 *)やや上手の源泉地から湯元館裏の分湯槽まで引かれ、各宿に配給されています

谷筋に小さくまとまった信州らしい素敵な温泉地です。中央にで〜んと「大湯」が控え、三重の塔みたいな黒壁の建物が存在感ありますね。軒下には燕の巣がたくさん懸かってヒナが賑やかに騒いでいました。

湯元館は大湯の道路むかいに建つ小旅館。最近の改装で小粋な感じになっています。館内は旅館というより民宿ふうで簡素ですが、部屋は広くて明るく居心地良いです。夕食は品数多くてかなり力入っています。手打ち蕎麦がなかなか良い出来。朝食も充実しているのが嬉しいです。

浴室は宿サイズにしては広い内湯が1つだけで、部屋ごとに貸切で使うようになっています。天井が低くて湯気抜きがやや甘く、少々蒸すのが難点です。総ヒノキの大振りな1.8x3.8mの浴槽に、湯口から66℃の源泉が20 L/minの投入。暑い日だったのであまり湯温は下がらず46℃。遠慮なくうめてくださいとのこと。掛け流しで使うには源泉がやや高温にすぎますね。

無色に澄んだ湯にゼリー状の乳白色の湯花がたくさん漂っています。ほのかな焦げイオウ臭と甘い石膏臭で、いかにも温泉らしさのある香り。薄塩味にダシ味がつき、こぶ茶みたいで美味しい湯です。濃厚さこそありませんが、柔らかいトロミがとてもよく肌になじみます。浴後にしっとり感が出る美肌系で、歴史的名湯はさすがと見直しました。
(2005.05.17泊)


小粋な宿に生まれ変わりました

大きな木風呂に湯がたっぷり


もどる目次すすむ