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信州高山村の温泉 [4] byやませみ


■七味温泉「牧泉館」

高山村牧2974 TEL/026-242-2501 9-18時 500円

<掲示> 浴場前に簡略した分析表(以下は資料より)
 牧泉館8号井(露天風呂) S61.08 牧字奥日景2974-28
 S-Na・Ca-Cl・SO4 95.5℃ pH=7.8 - L/min
 TSM=1986
 Na=289.6(59.8) K=78.3 Mg=15.8 Ca=103.3(24.5) Fe(II)=0.3
 F=1.44 Cl=468.5(60.4) SO4=304.9(29.0) HCO3=91.9 HS=23.7
 H2SiO3=296.4 HBO2=311.6 CO2=24.2 H2S=4.25 mg/kg (mval%)
 内湯の分析は不明

渓流を前にした赤屋根の木造2階が、いかにも秘湯らしいすてきな佇まいです。残念なことにすでに旅館をやめて日帰りのみ受付。

内湯は木造の湯小屋で、窓が大きくて明るく、湯気抜きが効いて乾いているので快適。石板の床が少し冷たい感じですが、浴槽は1.3x2mの深め木製。角材くりぬきの湯口から44℃の湯が5 L/minほど少量投入。浴槽縁切り欠きから排水でちょいぬるめ41.5℃の長湯むき。

すこし青緑がかった白濁湯で弱イオウ臭、はっきりと酸味と金気を感じます。七味温泉のなかではやや異質な湯というか、これが本来の七味温泉なのでしょうね。分析がないのが残念ですが、肌がきしむような浴感は酸性緑礬泉に近いものではないかと思いました。

露天は広大で、4x12mほどもあるコンクリ製。むこう端に源泉櫓が見えモクモク湯煙がたっています。設備は女湯側にあるので詳しく見えませんが、突き出しているのは造成塔かも? そこから大量の熱湯がどんどこ注がれていて、湯口近辺には近づくこともままならず。露天中央部でも湯温は44℃ありました。湯はねずみ色の半濁でツンとくるイオウ臭、ほぼ無味でさほどの浴感もない硬い湯なので分析とはだいぶ違うような印象。とはいえやっぱり広い露天は気分爽快だし、天気もよくて日光浴がてらダラダラ居座っていました。

玄関前のベンチで冷たくおいしい井戸水を飲みながら涼んでいると、ニコニコ陽気な旦那さんが話かけてきます。一人で番をされているのでしょうがちっとも寂しそうではありません。ちょっと安心しました。
(2005.05.17)


湯小屋と源泉塔

小ぶりな内湯

酸味と金気の白濁湯

だだっ広い露天風呂


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