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韮崎-奥蓼科の温泉めぐり byやませみ


【第3回】

 

■湯川温泉「河童の湯」

  茅野市北山湯川1263 TEL/0266-77-2929 1・3月曜休 7-2130時(夏季6-) 400円

<掲示> 脱衣所に分析表
  湯川源泉 H4.10
  アルカリ性単純温泉 55.0℃ pH=8.92 ? L/min
    溶存成分計=251 mg/kg
    Na=68.2(91.9)  Cl=50.2(44.0) SO4=17.2 HCO3=59.0 CO3=13.3
    H2SiO3=34.6 mg/kg (mval%)

国道152(大門街道)を白樺湖方面に向かって湯川地区に入ると、小さな案内が立っているので東側の細い路地に進むとすぐ、下板子之神社の裏手にあたる。いかにも河童の出そうな小川のそばに佇む、地区集会所のようなこじんまりした市営浴場。館内は浴室と休憩広間があるだけでシンプル。朝湯が引けた時間帯なのか貸し切り状態。

浴室はホテル風呂かとみまごうほどキレイで清潔。内湯は5x5mのL型、循環式で42℃の熱めに調整。底部注入の勢いが強烈で、強力ジェット噴射もあって湯面に大波がたつ賑やかさ。かわいい河童の像が立つ湯口から50℃の源泉が10 L/minほど少量追加されているが、浴槽湯は真湯かと思えるような特徴のない没個性になっている。

露天は3x2mほどの岩風呂で、湯口から熱い源泉が10 L/minの投入で浴槽外排水口への掛け流し。微つるすべ(1)のみの無色透明湯で特徴は薄いが、淡い温泉臭もあって内風呂よりはだいぶ温泉らしい。どちらもカルキ臭はないのが幸いして、浴後は爽やかに温まってけっこう充実感がある。(2002.12.27)


ちんまりした共同湯ふう

湯面が波立つ賑やかな内風呂

露天はいくぶん温泉らしさがある



■鋼管鉱業蓼科温泉「石遊(いしやす)の湯」

  茅野市北山5490-5 TEL/0266-77-2386 1・3水曜休 11-20時(夏期8-22) 500円
  http://www.f6.dion.ne.jp/~ishiyasu/

<掲示> 脱衣所に分析表
  鋼管鉱業蓼科温泉 H2.9
  Na−Cl・SO4(低張性) 64.2℃(使用43℃) pH=6.9 160 L/min(パンフ記載)
    総計=3994 溶存成分計=3935 mg/kg
    Na=1031 (78.1) K=129.9 Mg=54.8 Ca=92.0 Fe(II)=3.9
    Cl=1361 (66.8) SO4=565.8 (20.5) HCO3=443.8
    H2SiO3=219.2 HBO2=27.9 CO2=59.1 mg/kg (mval%)

国道299(メルヘン街道)が横谷渓谷を糸萱大橋で渡り、台地に上がるとすぐ左手に案内看板が出ている。森に囲まれたキャンプ場の管理棟のような木造施設で、受付・休憩所・男湯・女湯がそれぞれ独立している。

温泉界発も手がける鋼管鉱業の独自経営であるが、あんまり儲けようと浴場は屋根付き露天風呂のみで、男湯は大浴槽1、女湯は小浴槽2、シャワー設備もついている。男湯は径4mほどの石組みをコンクリで固めたものでいささか安普請な感じ。周辺空間を広くとってあるので開放感はある。

湯口から43℃に熱交換冷却された源泉が40 L/min投入され、ほぼ同量が浴槽外の排水口へ溢流している。ただし、槽内に吸引・注入がある温度調整用(42℃)の半循環で、浴槽では強めのカルキ臭がある没個性になっているのが至極惜しい。

湯口の源泉ではサビ金気とタマゴ風味が明瞭にある、微妙に赤っぽく見える透明湯でキシキシを伴う柔らかい感触。一見するとさして濃そうな浴感ではないが、成分量はわりと豊かなのでとてもよく温まり、侮って長湯するとちょっとのぼせ気味になるほど。(2002.12.27)


森と小川に囲まれた素朴な雰囲気

広々していて気持ちよいです


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