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韮崎-奥蓼科の温泉めぐり byやませみ


【第2回】

 

(温泉地名なし)「ヒルサイドホテル富士見」

  富士見町立沢1-1182 TEL/0266-2111  無休 1030-20時 500円
  http://www.sempos.or.jp/Nagano/Toppage2.htm

<掲示> 脱衣所に分析表
  長野船員保険健康福祉センター・立沢源泉 H12.2
  Na−SO4・Cl・HCO3(低張性) 53.3℃ pH=7.57 ? L/min
    総計=3584 溶存成分計=3552 mg/kg
    Na=915.5 (81.8) K=155.9 Mg=36.6 Ca=36.8
    Cl=660.4 (38.1) SO4=971.9 (41.4) HCO3=602.3 (20.2)
    H2SiO3=130.7 HBO2=38.0 CO2=32.0 mg/kg (mval%)

八ヶ岳中腹を走る県道484号(鉢巻道路)、憩いの森別荘地の少し小淵沢寄りにある中型ホテル。船員保険の国営福施設(センポスというらしい)で、かんぽの宿みたいなもん。日帰り利用は建物左端の専用口から入ります。

浴室はいわゆるホテル風呂で、気泡湯と寝湯付きの大浴槽、外には展望なしの露天風呂とジャグジー。いずれも循環式でぬるめ(40℃)に調整されており、弱いカルキ臭がある(露天のほうが強い)。内湯と露天には 箱形の湯口から源泉がちょろちょろ追加されていますが、37℃ほどの低温なのは貯湯タンクの保温が不十分なのかと思う。湯温が上がる夏季は源泉追加量も増えて半循環に近くなるかもしれません。

けっこう濃いめの本格的なボウ硝湯で緑褐色半濁(50cm)。弱塩味と強い鉱物的な薬味があり、金気と土臭も香ってなかなか個性的。弱つるすべ(2)とキシキシが共存する浴感が面白く、湯の鮮度が低く感じられるのが残念なので、状態の良いときに再訪してみたくなる一湯でした。(2002.12.28)


日帰りはこちらから

気泡浴はやめてもらいたい



■原村八ヶ岳温泉「もみの湯」

  原村原山17217-565 TEL/0266-74-2911 1・3水曜休 10-2130時 500円(17時-300円)

<掲示> 脱衣所に分析表
  原村八ヶ岳温泉 H2.3 原山17217-118 八ヶ岳中央農業実践大学校地内 2500m送湯
  Na-SO4・Cl(低張性) 48.8℃ pH=7.63 249 L/min 1300m
    総計=4603 溶存成分計=4591 mg/kg
    Na=1295 (86.2) Mg=41.0 Ca=108.0 Fe(II)=2.4
    Cl=834.4 (34.9) SO4=1885 (58.2) HCO3=281.8
    H2SiO3=110.9 HBO2=22.5 CO2=11.1 mg/kg (mval%)

八ヶ岳中央高原にある大型の公営温泉施設。別棟の「樅の木荘」で宿泊もできる。夏場はたいへん混むが、今の時季は地元常連さんが主で空いている。館内はゆったりしたつくりで、徹底的に分煙化されているのでキレイ。

サウナ付き大浴場と露天風呂というシンプルな構成。内風呂は大型浴槽(12x3m)の循環式でカルキ臭。湯口から熱い源泉(48℃)が10 L/minほど少量投入されるが、浴槽容積に比べていかにも少なく湯はなまり気味のぬるめ。気泡湯は付いていないので静かなのは好感がもてる。

ここは露天が良く、4x3mの小型岩風呂に石の樋から打たせ湯で30 L/minほどの源泉が投入されるから湯はかなり新鮮。湯色は表面では淡緑色だが、足を見ると赤褐色。鉄の酸化具合の差かと思うがなかなか面白い。

高濃度のボウ硝系で、石を舐めたときのような鉱物的な味が強い。匂いはかなり複雑で、新鮮な鉄臭と土臭にヒノキ様の甘いモール臭もあって個性的。浴感は肌あたりがとても柔らかく、最初キシキシでのちスルスルに変わっていく好きなタイプ。湯温がちょっと高めのせいもあってたいへんよく温まる。(2002.12.28)


ふるさと創生資金の第一号らしい

内風呂はいささか大きすぎたようだ

露天は小振りながら湯は新鮮




■尖石温泉「縄文の湯」

  茅野市豊平4734-7821 TEL/0266-71-6080  月曜休 9-21時 400円

<掲示> 浴室入口に分析表
  尖石温泉源泉 H11.5
  Na-SO4・Cl・HCO3(低張性) 50.3℃ pH=6.8 323 L/min
    総計=2625 溶存成分計=2567 mg/kg
    Na=601.8 (74.6) K=47.0 Mg=48.4 Ca=67.8 Fe(II)=3.8
    Cl=333.7 (26.7) SO4=796.9 (47.1) HCO3=555.9 (25.8)
    H2SiO3=85.9 HBO2=18.5 CO2=58.2 mg/kg (mval%)

県道17号の南大塩交差点から尖石考古館方向へ少し上る。2000年秋開業の新しい市営施設で、茅野市の一番人気らしく平日なのにけっこうな混み具合。斜面に沿った細長い建物で浴場は一番奥にある。途中の廊下からは蓼科連峰が一望だが、浴室は反対側で唐松林が目に入るだけなのはもったいない。

内湯は6x3mほどの完全循環式で強いカルキ臭。土器型の湯口は面白いがさっさと退散。露天は径3mほどの岩風呂に大型湯口から50 L/minほど大量投入、浴槽外の排水口へざぶざぶ溢流している。湯温はぬるめでカルキ臭があるので源泉掛け流しではないように思えるが、混んでいたので不確か。

とくに味臭は感ぜず特徴の弱い湯になっているものの、各成分のバランスがよいので肌あたりの柔らかさと温もり感は高い。

なにか釈然としないものがあったので、外の温泉スタンドで源泉を確認する。ここは20L/10円から買えるのでポリタンお試し用には都合がよい。熱い源泉は新鮮な鉄臭と芳ばしい鉱物臭が強く、弱い炭酸刺激もあって素性がよいものと感じた。近くにあれば毎日でも汲みにくるだろうと思う。(2002.12.26)


スタンドの湯は良いのだが・・・


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