■泉温泉「泉温泉健康センター」
大泉村谷戸1880 TEL/0551-38-2611 水曜休 10-20時(冬季-21) 800円
<掲示> 脱衣所に分析表
泉温泉健康センター源泉 H5.11 大泉村谷戸1915
Na−HCO3・Cl(高張性) 52.8℃ pH=7.2 220 L/min 動力
総計=11.19 溶存成分計=10.97 g/kg
Na=3115 (93.6) Li=12.0 K=74.1 Mg=20.5 Ca=53.8 NH4=19.5
Cl=2161 (40.8) HCO3=5397 (59.2)
H2SiO3=55.7 HBO2=58.0 CO2=216.4 mg/kg (mval%)
このあたりでは古株の日帰り温泉で久々の訪問。土曜の昼時なのに閑散としていたのは意外。周辺に大型施設がたくさん出来たのでそちらへ流れているのだろうか。館内は公民館か体育館のような雰囲気で、昨今の豪華絢爛な第三セク施設に比べると堅苦しさが感じられる。事務所横の廊下には温泉の解説、ボーリングの図面やスケールの詰まった配管などが展示してあって生真面目な姿勢が伺える。
浴室構成は寝湯付きの大浴槽・ジャグージ浴槽・ミストサウナという一般的な内容で露天風呂はない。浴室全体に湯気がこもっていてやや暑苦しいし、南八ヶ岳が目前なのに窓からの展望がないのは惜しい。
大浴槽の湯は淡い黄緑色で美しいが完全循環のなまった感じ。ジャグージ浴槽には源泉の少量追加がありいくぶん新鮮さが感じられる。どちらもカルキ臭は少ないのが救い。強つるすべ(5)の湯はよい感触だが、熱めに調整されているのでゆっくり長湯というわけにはいかない。ジャグージ湯口から10
L/minほど投入される熱い湯(49℃)が源泉と思われ、とろりと濃い重曹味で甘しょっぱく、アンモニア臭もつんと香る。
施設的にはいまいちだが、温泉は日本屈指の濃い重曹泉で必須の一湯。それだけに循環で使用されているのは非常に残念。高温なので源泉掛け流しは難しいだろうが、湯の鮮度を高める工夫をしてほしいものだ。
敷地の左端に温泉スタンドが一機あり100L/100円。高齢者・身障者用の家族風呂(個室付き)も備えられている。(2002.12.28)
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