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南紀熊野古道の湯巡り byやませみ 【第5回】 白浜温泉 みんな知ってる南紀最大の温泉地です。海辺のリゾートとしても超人気ですが、泉源総数78箇所(うち利用43箇所)15000L/min強という湧出量も全国第7位の実力を誇っています(昭和58年の資料)。 白浜温泉の外湯巡りは6湯がコースになっており、パンフに50円割引券がついています。 |
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■松乃湯・共同浴場 A/ 白浜町743 TEL/0739-43-0988 火曜休 13-22時 200円 生絹(すずし)湯 S.34.9分析 玄関に掲示 Na-Cl(含ボウ硝重曹−食塩泉) 59℃ pH=6.7 溶存計=15750mg/kg Na=5006 K=215 Ca=225.5 Mg=302.7 Cl=7645 HCO3=1237 SO4=943.2 Br=26.5 HS=0.23 H2S=0.48 CO2=594.9 パンフではS-Na-Cl強塩泉66℃となっている 浜通りを散歩しつつ北上し、バスセンターを過ぎてやや町並みが淋しくなったあたり。落ち着いた雰囲気の瀬戸湾が見えはじめる道の曲がりのところに、老人憩いの家の1階が共同浴場になっている。まったく浴場には見えない外観だが、ザー、カコーンという音が外に響いてくる。最近こんな音が聴ける温泉銭湯も少なくなったな、と思う。 夕暮れ時だったので常連さんたちがたくさん出入りしている。ちょっと浸かってはお馴染みさんに声をかけてさっさと出ていくという風。お風呂というよりはご挨拶の集会所という雰囲気で、いたってほのぼのしている。 2畳ぶんくらいの浴槽は70cmくらいで深め。湯口で6:1に少量加水され浴槽では43℃くらいのやや熱め調整。少量ながら掛け流しである。淡く緑白のささ濁りの湯は、弱い海水臭があるが硫黄風味は感じない。強塩泉のぴりぴりというよりは、ボウ硝重曹系のサラサラとした柔らかい浴感が前面に出ていると思う。複雑な個性の湯。 湯口では飲泉もでき、コップに注ぐとシュワシュワとサイダーのように泡立つ。炭酸も多い湯なのだ。苦味のある濃いめのお茶漬け味といったところでわりと美味しい。なお、カランは水しか出ないので身体を洗うのにはむかない。女湯ではスーパーの袋に入れた水を浴槽につけて温めて使っているらしい。(2002.2.25) |
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![]() 人工とは思えないほど美しい眺め |
■民宿・望海 (泊) AA/ http://www.aikis.or.jp/~boukai/ 白浜町湯崎 TEL/0739-42-2673 立ち寄りたぶん可能 素泊まり4000円〜 甘露の湯 S43.4分析 脱衣所に掲示 S-Na-Cl・HCO3(含重曹−食塩硫化水素泉) 85.5℃ pH=7.6 581L/min(自然湧出) 溶存計=4161mg/kg Na=1143 K=1195.5 Ca=41.92 Cl=1050 HCO3=1552 CO3=13.24 HS=38.78 H2S=0.92 CO2=56.97 まぶ湯から少し高台に上ったところにあるわりと大きな温泉民宿。崖地にへばりつくように建つ変形3階。部屋も大きくて清潔なので、へたな旅館・ホテルよりずっと快適。今回は朝食のみ5500円で利用し、夕食は外湯巡りがてら温泉街でとりました。 小旅館サイズの男女別の内風呂があるだけだが、岩風呂風でけっこう凝っている。なぜか黒い石を多用しているので、白い析出が付いて汚く見えるのは損かなと思う。源泉と水のカランがあって、利用客がバルブの開け閉めで好きに調整するタイプ。湯口70℃と高温なので大量掛け流しとはいかないが、それに近い状況で浸かれるのは嬉しい。 |
![]() 白い析出が汚く見えるが湯はとても良い |
![]() 窓を開けると太平洋 風が心地よい |