みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報 | ![]() |
![]() 朝日荘の外観。ふつうの民宿という感じ。 |
![]() 道路脇にある飲泉所。 あまりにさり気ないので、気付かないかも。 |
![]() 内湯はこんな感じ。投入量が多い。 |
![]() 露天はなかなか凝ったつくり。星空が美しい。 |
■濁河温泉「旅館御岳」 A/ 谷底の露天風呂は雰囲気GOO 1130-16時 1000円 TEL/0576-62-2124 宿泊12000円〜 濁河では最も大きな旅館(というより観光ホテル)で盟主的な存在。白亜の鉄筋コンクリ建てで、屋上にドームがあるあたり、外観は高校みたい。館内の内湯と露天はごく普通のもので、ちょっと薄汚れてくたびれている。脱衣所の換気が悪く、酸えたような匂いが漂っているのはやや不快。 内湯の投入量は25L/minあるが、湯口40℃とやけにぬるい。味も浴感も薄いので、町営源泉をさらに加水調整して使っているように思う。露天の湯は少し熱く、濃いめに感じるが、湯の鮮度が低いようなので鉄味が錆びている。 ここの魅力はやはり谷底の混浴露天にあるので、降りていってみる。期待でワクワク。深く切れ込んだ断崖のへりに設置された露天は、秘境ムード満点で、これは素晴らしい。冬場は対岸の絶壁に氷柱がたくさんできるそうなので、さらに凄い様相だろう。ただし、浴槽は岩組みに囲まれているので、湯に浸かると視界が狭くなり圧迫感がある。混浴のときは目隠しになって都合が良いが、もう少し開放的にしてほしい感じがする。浴槽内の湯面には、ミニサイズの鍾乳石状のイボイボが無数に成長しているのが面白い。 2本のパイプから出るお湯は、右側が独自源泉ということだが、ありゃ?出ていない。左のパイプからは44℃の湯が50L/minも投入されているが、これはどうも館内露天のお湯と同じようだ。褐色をおびた淡緑灰色のほぼ透明で、味・浴感も薄く鮮度も低い印象。ガイド誌の写真では、蛍光色のような鮮やかな黄緑色の濁り湯になっており、独自源泉は相当に良いものらしいので*、とても残念。出ていればおそらく評価はAA。入館する前にフロントで源泉の状況を尋ねるべきであったろう。(2001.7.25) *独自源泉が出ているときの様子は、下記サイトに写真があります。 「岐阜県の温泉探索」 濁河温泉(1) http://www.asahi-net.or.jp/~ww5a-kz/ontake.htm <DATA> 内湯脱衣所に分析表掲示。ただしこれは独自源泉のもの。切り貼りなのが何か変。 奥飛騨観光開発1号泉 (H1.9.分析) Na・Ca-HCO3・SO4 47.1℃ pH記載なし 湧出量記載なし 溶存成分計=2.68g/kg 成分総計=2.91g/kg Na=431.2 Mg=76.0 Ca=156.9 K=90.4 Fe(II)=3.7 HCO3=909.2 SO4=554.0 Cl=221.6 CO2=229.1 H2S=0.3 (mg/kg) |
![]() 渓谷露天風呂へ降りる長い階段が 秘湯気分を盛り上げる。 帰りはちょっとしんどい。 |
![]() 露天風呂のすぐ脇に源泉井戸の櫓が佇立。 |
![]() お湯はこんな感じであった。 右の湯口が独自源泉のはずだが・・・ |
<濁河の源泉> 朝日荘の旦那のお話によりますと、濁河で独自源泉は朝日荘と御岳だけ。(嶽の湯も独自源泉のはずだが、失念されたらしい) 町営源泉は御岳神社の横、白糸の滝付近の4カ所から集湯し、混合槽を経て自然流下で供給。なかにはほとんど単純泉のような源泉もあるという。最大供給量は約1000L/min。近年は湯量の減少が著しいそうだ。 町営露天風呂には朝日荘源泉と町営源泉を混合で供給しているけど、大量加水でほとんど真湯に近い。御岳は独自源泉と町営源泉を半々で使用。 <濁河への道> 開田〜濁河 国道361分岐からチャオ御岳スキー場までは、2車線の新しい道路で快適。そこから急に狭くなり、濁河峠付近は舗装も荒れてほとんど1車線が20分ほど続く。 飛騨小坂〜濁河 前半の鈴蘭高原分岐までは、やはり2車線の快速道路。数カ所で工事交互通行。後半は尾根下の1.5車線の断崖道路。くねくね道だけど、舗装やガードもしっかりしており、かわすところも随所にあるので、わりと楽に走行できる。奥多摩の道のほうがよっぽど恐い。 |