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新潟蒲原の温泉めぐり byやませみ


【第2回】

 

白根温泉「関根旅館」

  白根市引越261 TEL/025-373-5713 無休 9-15時 500円

<掲示> 浴室前廊下に分析表
  白根温泉関根旅館源泉 S44.12分析
  食塩泉*(高張性) 15℃ pH=? ? L/min
  総計=12777mg/kg
   Na=3639.5 (81.0) K=229.3 Mg=282.4 (11.9) Ca=157.2 NH4=43.6 Fe(II)=5.6
   Cl=5212 (74.3) SO4=20.5 HCO3=3077.3 (25.5)
   H2SiO3=84.0 HBO2=18.2 CO2=7.3 mg/kg (mval%)
    *)新泉質分類ではNa-Cl・HCO3

新潟平野のど真ん中、田園に囲まれて建つ小粋な和風旅館。大正11年に天然ガス井戸を掘ったら鉱泉が出たもの。玄関廻りの構えは重厚で老舗風だが、立ち寄り客用の入口と休憩所が別に出来ていて、こちらはかなりチープ。弁当持参のお婆ちゃんが独りでぽつんとなごんでいた。

浴室は銭湯くらいの広さがあるが、隅っこに2x1mくらいの小浴槽が寄せられていてむやみに空間があいているのが何か変。浴槽端に太いパイプが突き出ており、バルブを開けると冷たい源泉がどっと出てくる。浴槽に溜めて加温するのだろうと腰掛け段の下を探ると、細い鉛管が何本もあり熱交換かなと思う。湯口ザバザバ音がないから浴室内はじつに静か。

赤味の強いコーヒー色の湯は透明度45cmほど。濃い重曹による中つるすべ(3)とトロミが特徴的。Mgの苦味と鉄渋味をともなう中塩味で、明瞭なほうじ茶様のモール臭とアンモニア臭があるなかなかの個性派。
庭廻りに猫のご一家が7匹ほど棲みついていてしばし遊んでもらった。(2002.11.18)


閑静な風情のある宿

浴槽内で加温されている

赤みが強くみえるモール泉



多宝温泉「だいろの湯」

  岩室村石瀬3250 TEL/0256-82-1126 無休 10-22時 800円

<掲示> 浴室入口に分析表
  多宝温泉だいろの湯源泉 H6.4分析
  S-Na-Cl(低張性) 55.2℃(使用47.0℃*) pH=? 162 L/min 1209m・自噴
  総計=1875mg/kg
   Na=561.9 (82.8) Ca=93.6 (15.8) Fe(II)=0.4
   Cl=863.9 (82.2) SO4=9.4 HCO3=161.7 HS=71.6
   H2SiO3=61.6 HBO2=9.5 CO2=8.8 H2S=12.8 mg/kg (mval%)
    *)内湯源泉との熱交換冷却

岩室温泉街を南にぬけると県道沿いに大きな櫓が佇立していてよく目立つ。月曜の昼間なのに広い駐車場はほぼ満杯という人気ぶり。隣の敷地で何やら工事中なのでさらに増設するようだ。 内湯はふつうのセンター系のつくり。300mより湧出というほか掲示はないが単純温泉だろう。僅かなタマゴ風味と柔らかい浴感がある湯が掛け流しで悪くない。

メインの露天風呂は屋根掛けの開放風呂といったつくりで、正方形の石縁タイル浴槽50畳敷きというじつに広大なもの。隅に配置したくり貫き大岩の湯口から、47℃・60〜80 L/minほどの源泉が間欠的にザブザブ湧き出してくるのが壮観。月岡なみのたっぷり芳醇なタマゴ風味がある弱苦塩味の湯。浴感じたいはあまり特徴を感じない。湯口付近は熱いが、浴槽が大きいので各自適温の場所で落ち着くことができる。浴槽の一角が浅い半身浴になっており、排出口があるのでこの辺がいちばんぬるめ。

浴槽内壁は真っ黒の付着物で覆われており湯色が明らかでないが、足もとを見ると濃い緑色透明。外の打たせ湯ではこの湯色がよくわかる。この美しい湯色を楽しめる工夫をしてほしいものだ。(2002.11.18)


くりぬき岩の湯口が面白い

打たせ湯では湯色がよくわかる


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