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新潟蒲原の温泉めぐり byやませみ


【第1回】

 

深層湯温泉「紫雲の郷」

  北蒲原郡紫雲寺町藤塚浜966 TEL/0254-41-1126 3木休(8月無休) 10-21時 700円
  http://www.town.shiunji.niigata.jp/kankou/k1shiun_sato.html
 
<掲示> 脱衣所に分析表
  紫雲寺温泉源泉 H11.8分析 藤塚浜字山243
  Na-Cl強塩泉 51.7℃ pH=? 161 L/min 1300m
  総計=34890mg/kg
   Na=12420 (92.7) K=361.9 Mg=126.3 Ca=418.2 Fe(II)=6.8 NH4=16.3
   Cl=20280 (98.0) SO4=2.0 HCO3=502.2 CO3=4.2 Br=178.5 I=101.1
   H2SiO3=140.2 HBO2=231.0 CO2=74.9 mg/kg (mval%)

県立紫雲寺記念公園に2002.4オープンした新しい温泉施設。低料金での宿泊もできる。たいへん豪華な建物で、レストランが3カ所、休憩広間のほか貸し間も6部屋ある。プール棟は別料金600円で、こちらのバーデプールにも温泉が使用されているらしい。

内湯は意外とシンプルな構成で、大浴槽とジャグジー浴槽が分離されているのは良い。湯口から43℃の湯が50 L/minほどの投入。浴槽内に吸引・注入装置があって弱く作動。浴槽縁全体から溢流も多く半循環のように見える。

外に花崗岩の巨石をくりぬいた面白い露天があり、こちらも見た目半循環で排水口への溢流も多い淡く緑褐色にみえるささ濁りの湯。大量の臭素とヨウ素は前処理されているのだろうか? 微かなアブラ臭とアンモニア臭を感じるのみで、匂いはごく控えめになっている。海水より多い食塩分はさすがに強烈に濃く肌がぴりぴりし浴後の発汗が半端ではない。

北蒲原の海岸部には、水溶性天然ガス兼ヨード採取の井戸が多数あり、温泉として利用すれば全国有数の湧出量をもつ。この施設の完成で、浜沿いに3カ所の強塩泉が並ぶことになる。アブラ臭好きなら中条(塩の湯)、さらに異臭ファンなら西方の湯とお好み次第である。(2002.11.16)

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新津温泉

  新津市本町4 TEL/0250-22-0842 盆正月以外無休 640-19時 300円

<掲示> 脱衣所に分析表
  源泉名記載なし S49.9分析
  含重曹食塩泉*(高張性) 47℃ pH=? 19.8 L/min 933m
  溶存計=13710mg/kg
   Na=4602.3 (92.2) K=250.4 Mg=58.9 Ca=92.9 NH4=15.9 Fe(II)=0.4
   Cl=6461.2 (83.9) SO4=42.4 HCO3=2076.1 (15.67)
   H2SiO3=105.0 mg/kg (mval%) 
   *)新泉質分類ではNa-Cl

このあたりに来たら必ず寄りたくなる湯。初めて来ると、路地横に廃材が山のように積んである様子に「廃業か!」と思ってしまいますが、奥にある安アパートみたいなのが母屋なのでご安心を。受付にいるコワモテのお婆ちゃんに入浴料を払いましょう。全国の正統派アブラ臭ファンB級鄙びファンが結集している、かどうか定かでないが、午前中から常連のご老人たちでずいぶんと賑わい、休憩広間(有料)は既に大宴会の盛り上がり。

お風呂は2.5x1.2mほどの小判型で深め。パイプ湯口から10 L/minほど投入され、浴槽底にのびたパイプから大気圧で排出する掛け流し。泉温と湯色は日によって変動が大きいそうで、この日は微緑ささ濁りの43℃くらいで浴槽内40℃のぬるめ。みそ汁くらいの塩味にダシ味が濃く、しょっつる鍋に浸かっているよう。多量の重曹によるとろみで、肌にからみついてくるような濃厚な浴感がある。ガソリン様の軽快なアブラ臭に弱いアンモニア臭、金気臭もつく複雑な匂いでクセになる。浴後も長時間残り香が続くので、デートの前には控えましょう。(2002.11.18)


受付のある母屋 浴室は右端にある


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