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霧島周辺と人吉の湯巡り byやませみ

 

【霧島山麓の温泉-1】

 

■日の出温泉「きのこの里」

  鹿児島県姶良郡牧園町宿窪田3706 TEL/0995-77-2255 火休 10-20時 200円

<掲示> 浴室前に分析表
  日の出温泉きのこの里 S63.03 宿窪田3697-1
  Na・Ca・Mg−HCO3 51.2℃ pH=7.0 
  ER=1358 溶存計=1870 総計=2013
  Na=203.9(37.7) K=10.1 Mg=84.3(29.5) Ca=148.6(31.5) Fe(II)=1.4
  Cl=144.6(17.6) SO4=88.5 HCO3=1050(74.3)
  H2SiO3=137.5 CO2=143.0 mg/kg (mval%)

日の出温泉より上手に少し離れた国道沿いのお蕎麦屋さんにある温泉で、入浴のみの利用もできます。人気の高い蕎麦店のようで、昼時は順番待ちになる繁盛ぶりでしたが温泉は空いていました。店舗内の受付で料金を支払って脇の階段を下りていくと、渓谷べりに木造の浴舎が建っています。

簡素な脱衣所と内湯のみの共同湯ふうな造りで、浴槽は径2mのイチョウ型が2槽ならんでいます。左は47℃の源泉が30 L/minほど投入でやや熱め42℃、右は湯口内で1/6加水されてややぬるめ40℃。それぞれ浴槽端溝切りからの排水で掛け流し。黄緑色の半濁り湯が陽光に映えるとゼリー状に見えて美しいです。

新鮮な金気と弱炭酸味に重曹味もわりあい濃くて美味しい湯。サラサラと粉っぽいような爽やか系の浴感。浴室の窓外に小さなテラスがこしらえてあって、川風に涼むのがなんとも気持ちよいです。(2004.02.14)


しぶい造りの湯小屋です

窓外は渓谷の断崖 低い日差しに湯色が映えています



■安楽温泉「ペンション朱峰」

  鹿児島県姶良郡牧園町宿窪田4155 TEL/0995-77-2423 1130-17時 500円

<掲示> 脱衣所に分析表
  安楽1号 H13.08 宿窪田4148-3
  Na・Ca・Mg−HCO3 51.8℃ pH=6.3 
  ER=1686 溶存計=1882 総計=2623
  Na=206.6(39.6) K=34.5 Mg=69.5(25.2) Ca=140.3(30.8) Fe(II)=1.5
  Cl=127.9(16.5) SO4=69.3 HCO3=1028(76.8)
  H2SiO3=187.7 HBO2=13.0 CO2=741.0 mg/kg (mval%)

安楽温泉ではいちばん上手のほうにある「安楽チエ」がペンションに改装したと聞いたので寄ってみました。ウッディーな外観は鄙び風情の安楽にあって異質ですが、若い人も利用しやすくという姿勢が感じられます。

大きな湯気抜きのついた新造の湯小屋は意外に大きく、黄色っぽい材質の木壁が道路からもよく目立ちます。浴室は簡素な共同湯ふうでちょっと安心しましたが、コンクリの打ち放しがいかにも味気ないので、新築ならばもう少し何か工夫があってもよいかなとも思います。

内湯は小振ぶり1.7m四方と大きめ1.7x2.5mの2槽に寝湯つき。大小浴槽にはそれぞれ48℃の源泉が20 L/min投入で、小は41℃大は39℃。湯面パイプからの排水で掛け流し。褐色がかった淡緑色ささ濁り湯で、弱い金気と炭酸重曹味。露天は1.3x3mほどにパイプ湯口から46℃の湯が50 L/minの多め投入。こちらは内湯に比べてやや澄んでいます。このあたりでは標準的なお湯でしょうか。(2004.02.18)


新装の湯小屋はとても立派で目立ちます

コンクリ製の簡素な浴槽 奥は寝湯です



■和気湯(わけゆ)露天風呂

  鹿児島県姶良郡牧園町下中津川 寸志

  泉質不明(重炭酸土類泉)

妙見から中津川を2kmほど上流の川沿いにある自然湧出の露天風呂です。安楽とは尾根をはさんだすぐ裏側にあたるので、湯脈としては同系に属するでしょうか。古くからある温泉らしいですが、長い間放置されていたのを近所に住む方が手入れして保存されているそうです。今は清潔に掃除され、ちょっとした囲いもできて入りやすくなっています。

浅さく掘り下げた1.5x1.8mほどの深め2槽で、黒ずんだ石組みはずいぶん古いもののように見えます。源泉は底の石敷きの隙間からぽこぽこと気泡を伴って出てきており、38℃のぬる湯になっています。湯量はけっこう多く、排水からみると全体で150 L/minほども出ているでしょうか。

青みを帯びたささ濁り湯で、淡い金気炭酸味と重曹味。きしきし系の浴感は成分量がやや薄く感じますが、明らかな湯の新鮮さがあって大変良いものです。(2004.2.18)


マナー良いみなさんの訪問を待っています
 



■中津川温泉共同浴場

  鹿児島県姶良郡牧園町中津川389-1 TEL/0995-77-2725 3水休 15-21時 200円

<掲示> 脱衣所に分析表
  中津川温泉 H06.02 中津川389-2
  炭酸水素塩泉(Mg・Ca・Na−HCO3) 36.0℃ pH=6.8 
  ER=1327 溶存計=2008 総計=2256
  Na=154.0(28.1) K=30.4 Mg=100.0(34.5) Ca=155.0(32.4) Fe(II)=10.0
  Cl=81.3 SO4=126.0 HCO3=1155(79.4)
  H2SiO3=184.5 HBO2=10.5 CO2=247.5 mg/kg (mval%)

中津川小学校の少し上手、川向こうに建つわりと新しい共同湯で、休憩所と温泉スタンドが併設されています。時間まえに着いたので駐車場で待っていると、管理の親父さんが通りかかり鍵を開けてくれました。脱衣所は広めで清潔に掃除されていますが、浴室はけっこうボロがきています。

浴槽は1.6x2.6mの深めで、石組みの湯口から48℃に加温された源泉が25 L/minほど投入されていますが、まだ七分目ほどしか溜まっておらず38℃のぬる湯でした。緑褐がかった灰色ささ濁りの湯は土類重曹泉らしい渋苦味が強く、サラサラした粉っぽいような浴感です。分析値ほどの金気はなさそうに感じましたが、湯が新しいせいかもしれません。

郡司さんの○秘湯では白い析出で覆われた浴槽が印象的ですが、いまは析出がはげ落ちて木製の材質があらわになっています。鉄マンガンが沈着して黒ずんでいるのも痛々しく見え、ちょっと悲しいような気分になりました。(2004.02.17)


早めですが開けてくれました 左奥が管理棟です

析出がはげて浴槽が露出しています


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