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群馬・上信道周辺の新旧湯巡り byやませみ


【第3回】 藤岡〜下仁田の温泉

神流川温泉「白寿の湯」

 A/ 大量の加熱掛け流しは立派。温もり感の高い湯。
 埼玉県神川町渡瀬337-1 TEL/0274-52-5585 600円 9-24時 無休
<DATA>
 白寿の湯 (H12.1.分析) 浴室入口に分析表掲示
 Na-Cl強塩泉 25.4℃ pH=6.7 130L/min・750m動力
 溶存成分=35.70g/kg
 Na=11140 Cl=14580 HCO3=5870 CO3<0.01
 Fe(II)=11.6 Br=24.5 CO2=629 HBO2=975.4

八塩温泉とは神流川をはさんで対岸にある。県道22の朝日工業を過ぎてすぐ。典型的な日帰り温泉仕様。浴室は2階にある。採光の良い明るい浴室の窓際に、予想外に大きな内風呂(12x4m)が設置されている。浴室天井がやや低く、湯気がこもっているのと換気装置が喧しいのが玉に傷か。41℃の加熱湯が50L/minほども掛け流しで投入され、浴槽温度は39℃前後でぬるめ。浴槽縁全体から溢れ出す湯でフロアはすでに赤褐色に染まってきている。緑がかった淡褐色の濁り湯(50cm)。強い塩味でかなり新鮮な鉄味・臭が感じられる。ぬるいこともあって、強塩泉の刺激感というより重炭酸土類泉のような優しめの感触。

露天はL字型で、内風呂2つ分くらいの広さ。少々大きく作りすぎたようだ。端っこの湯口から40L/min投入される
掛け流しであるが、浴槽内に熱い加熱湯も循環で注入されている。湯の新鮮さは内風呂よりもやや低下しているように感じる。やや濁りが濃い(40cm)のは、茶白色の微小な湯花が多く漂っているからであろう。短時間の入浴であったがホコホコした温もり感が大きい良い湯である。常連のかなりヨイヨイのお爺さんが、「このあたりでほんとの温泉はここだけじゃ」と力説していたが、そのとおりかと思う。(2001.12.27)

公式HP
http://www.ryokuei-group.co.jp/spa_kannagawa.htm


採光の良い内風呂、緑がかって見える湯

露天の湯口方向 内湯より褐色の強い濁り



坂口温泉「小三荘」


 B/ 浴感豊かなつるすべの湯。日帰りに積極的。
 群馬県吉井町坂口723 TEL/027-388-2211 700円 10-21時 宿泊9000-
<DATA>
 薬師の湯 (H4.10.分析の資料) 浴室外廊下の掲示はS.43の古いもの
 Na-Cl・HCO3冷鉱泉 10.8℃ pH=8.1 0.5L/min・1.9m動力
 溶存成分=2.705g/kg Na=894 Cl=1035 HCO3=638 CO3=0.0

鄙びたボロ旅館を想像していたが、改装してなかなか小粋な宿になっている。館内は小規模ながら休憩広間・食事処も用意され、日帰りに積極的のようだ。こじんまりした浴室に2m四方の内風呂のみ。サウナ・水風呂付き。湯口から40L/min投入される加熱循環で、42℃の熱めに設定されている。

水風呂との間に蛇口が立っていて、ひねると冷たい源泉が出てくる。はっきりした硫黄臭を感じ、強めのつるすべ(4)にちょっと驚く。淡緑色でほぼ透明、明瞭な塩味をともなうまろやかな味。草のような重曹臭。湯面には炭酸カルシウムらしい氷片状の細かい湯花がちらほら浮いている。浴槽でもつるすべ感(3)があり、豊かな浴感をもつ湯でなかなか良い。湯上がりはしっとりさらさらで、女性には好まれる泉質であろう。(2001.12.27)

小三荘の正面 目の前にバス停があって便利

小さな内風呂 やや熱め 右に水風呂がある

大島温泉「大島鉱泉」

 ?/ 当日は真湯の沸かしであった。鄙び風情は満点。
 群馬県富岡市大島148 TEL/0274-62-1490 360円 12-20時 宿泊7500-
<DATA>
 榊の湯 (H8.10分析) 脱衣所に掲示(おなじみのイラスト入りのもの)
 単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3・Cl型) 17.1℃ pH=9.2 2L/min・4.5m自噴
 溶存成分=0.988g/kg
 Na=314 Cl=159 HCO3=329 CO3=102 HS=11.0

細い道路をうねうねと進み、小さな橋を渡って農家風の宿が姿を現すのは感動する。玄関を入ってすぐに、古式ゆか しい浴場の入口が見えるのも嬉しくなる光景だ。まだ昼過ぎだったので男湯に湯が半分くらい溜まっているだけだが、構いませんと入浴。富士山の壁画の描かれたタイル浴室にケロリン桶と、鄙び風情は満点である。しかし本日は真湯であった。

宿泊客のないときは温泉を入れないのかな〜?硫黄らしい白い析出が付いたカランもあるが、こちらも普通の水のように感じられる。されば源泉に触らせてもらおうかと思うが、おばちゃんらはどこかに出かけてしまった。温泉には入れなかったがェ、孔雀や七面鳥のいるミニ動物園(?)、老犬と遊んでのほほん気分。(2001.12.29)

適度な鄙び加減がうれしい大島鉱泉 煙突の煙も郷愁を誘う

銭湯を思わせる内風呂 これが温泉であればいうことなし


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