みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

秋田男鹿周辺の温泉 byやませみ


【第2回】

 

■夕陽温泉「夕陽温泉WAO」

  南秋田郡若美町野石字大場沢下1-17 TEL/0185-47-2926 1・3木休 7-21時 300円

<掲示> 簡易掲示のみ
  Na−Cl・HCO3 以下不明 (資料:42.6℃ 45 L/min・自噴)

八郎潟と日本海に挟まれた細長い若美町。申川(さるかわ)油田をもつ石油の町でもある。平成5年にできたWAOは海岸至近の砂丘地に建つ典型的な豪華センター系。周辺は運動公園やキャンプ場も併設するレジャースポットになっていて、日曜日は町の人が全部集まったかのような盛況ぶりであった。館内にはいろんな地元物産が販売されていて面白い。

浴場はいろんな多機能浴槽が並ぶ幕の内タイプながら、温泉は内湯の1槽のみ。6x2mの浴槽にオーバーフロー併用の循環式で使用されている。少し緑を帯びた淡褐色ささ濁りで、弱いタール系アブラ臭と明瞭な臭素臭がある塩辛い湯。中くらいのつるすべ(3)はけっこう良いが、湯がなまり気味でいまいちインパクトがない。(2003.6.22)

混んでいたので写真はありません



■大潟温泉「ポルダ−潟の湯」

 南秋田郡大潟村字北1-3 TEL/0185-45-2641 2・4火休 6-22時 300円

<掲示> 脱衣所にリライト分析表
  大潟混合温泉(1・2号) H08.01
  Na−Cl強塩泉 47.6℃ pH=7.7 湧出量記載なし
  総計記載なし(21.93g/kg)
  Na=7849 K=567 Mg=12.8 Ca=72.0 NH4=52.3
  Cl=12230 HCO3=1095 Br=25.6 I=27.6 mg/kg

オランダの町を意識した町並みは街路樹や花壇も整備されていてお洒落。その西北はずれに佇立するホテル・サンルーラル大潟の隣りにポルダ−潟の湯が並んでいる。広い館内は食堂や休憩所が大きく占めているので、浴場じたいの面積はわりと小さい。

浴場は通気が悪く蒸し風呂状態が不快。真湯の多機能浴槽が並ぶなか、温泉浴槽が2槽。熱め槽は5x1.8mで43℃、ぬるめ槽は7x1.8mで41℃くらい。それぞれ湯口から44℃の湯が40と30 L/minほど投入されており、洗い場側の側溝へ溢れ出している。掛け流しかどうかは分からないが、湯の状態からみると循環ではなさそうに思う。

浴槽の湯は遠目では醤油色に真っ黒に見えるが、光の射すところで見るとオレンジ赤が強く、紅茶を濃く煮出したような美しい湯色で濁っていない。口に含むとたいへん塩辛く、アブラ味が舌に残る。匂いはあまり強くないが複雑で、腐葉土のようなモール臭+うがい薬臭+海水臭+アンモニア臭などそれぞれ主張しあって面白い。

強塩泉特有の皮膚がぼってり厚くなるような感覚に、やや強いぬるぬる(4)が重なった重厚な浴感。浴室が暑いことも手伝い、すぐに大量の汗が噴き出してきて長湯すると沈没しそう。皆そそくさと浸かっては真湯のジャグジー方面へ撤退するので温泉槽は空いている。浴後はべたつきがなく意外に爽やか。(2003.6.22)


お醤油を満たしたように見えます

ほんとは美しい湯色なのです。匂いも個性的。



■湯の越温泉「湯の越の宿」

  南秋田郡五城目町内川浅見内字後田125-5 TEL/018-854-2683 無休 9-21時 300円

<掲示> 女湯前廊下に分析表の部分
  松橋1号 H06.09 字後田125-2
  S−Na−Cl・HCO3 45.7℃ pH=7.7 250 L/min・掘削動力
  蒸発残留物=4200mg/kg 以下数値部分カット

平成7年末開業のわりと新しい民営温泉。山間の田園風景が美しい高台に建つ総木造の施設で、暖かみのある佇まい。

日帰りがメインらしく、夜は地元の常連さんたち、朝は農作業を終えたお年寄りでけっこうな混みよう。夜間は入浴できないので、宿泊しても風呂場を独占というわけにいかないのが残念。部屋は狭めの6畳ながら清潔、冷房なしなので夏場は少々暑苦しいかも。廊下の立て付けが甘く、足音がズシズシ響くのが気になる。食事は料金相応でとくに不満はない。自炊・素泊まりも可。

浴場は男女の内湯のみでいずれも総木製。中央棟にある女湯はかつての男女をぶち抜いて1つにしたから広く、窓も大きくて明るい良い雰囲気。男湯は別棟に増設したもので、窓が小さくて薄暗い。天井の換気扇が止まっていたせいか湯気抜きが不良で蒸し暑いサウナ状態、洗い場にトド続出。

浴槽は総木製で3.5m四方の大浴槽とその1/3ほどの小浴槽が並んでいる。大浴槽には湯口から45℃の源泉が10 L/minほど投入と、浴槽底スリットからも10 L/minほど注入で湯温は43℃前後の熱め。小浴槽へ流入してぬる湯になってから側溝へ溢れ出す掛け流し。

夕方の湯は乳白色の半濁(30cm)で、弱い焦げ硫黄臭と微かな金気臭を発している。味は微塩味のみで薄め、弱つるすべ(2)の柔らかい浴感。温もり感も大きくてなかなか良いが、正直言って何かいま一つ物足りない気がする。早朝の湯はほぼ無色透明であった。硫黄臭はほとんどなく、なぜか沢庵のような匂い。(2003.6.22-23 宿泊)


女湯がある中央棟と奥が宿泊棟

男湯は別棟になってます

薄暗く蒸す男湯はいまいちの雰囲気

広くて明るい女湯、交代制にしてほしい


もどる目次すすむ