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秋田男鹿周辺の温泉 byやませみ


【第3回】

 

■滑多羅温泉「赤倉山荘」

  南秋田郡五城目町富津内中津又字滑多羅3-7 TEL/018-854-2969 月休 9-20時 300円

<掲示> 浴室入口に簡略分析表
  赤倉山荘滑多羅温泉 S62.12 中津内沢滑多羅11
  Na−HCO3・Cl 11℃ pH・湧出量記載なし(7 L/minほどらしい)
  総計不明
  Na=467.2 F=1.4 Cl=216.1 HCO3=686.3 CO3=137.1 BO2=8.7

正保年間(1644)の記録もある古湯。沢の奥に湧出する冷鉱泉を2kmほど引いてきて2軒の宿が利用している。赤倉山荘は林業従事者の保養施設で、廃校を利用した素朴な外観は伊豆のやまびこ荘にそっくり。館内は木材を多用した立派なつくりで、広い和室が6部屋と休憩ロビー・食堂がある。全体に風通しがよく清潔で、宿泊しても快適そう

浴室は2階にある男女の小さい内湯のみ。1.8x1.5mのタイル浴槽に、湯口投入と吸引の循環式で使用されており溢流はなし。バルブ付き塩ビ管が1本あるのは源泉を溜めるときに使うのだろう。

無色でわずかささ濁りの湯は、焦げ硫黄臭の名残りはあるがほぼ無味無臭。嘗めるとかなりえぐいのでpHはけっこう高そう。強つるすべ(5)でオイリーな滑らかさのある浴感は素晴らしく、鶴乃湯という古名のとおりの優れものであった。日曜なのに閑散としていたのが不思議なくらい。(2003.6.22)


外観は学校のまま

加熱循環ながら素晴らしい滑らかさ



■大滝山温泉「神乃湯」

  秋田市上新城道川愛染9 TEL/018-870-2745 無休 930-18時 300円

<掲示> 浴室前廊下に分析表の部分
  大滝山温泉神の湯 S63.07
  S−Na・Ca−Cl 11.8℃ pH・湧出量記載なし
  総計不明 Na=538.1 Ca=130.0 など 陰イオン部分カット

秋田市街から6kmくらいなのに相当な山奥と感じる静かな雰囲気。大きな水車や池を配した奥にある木造の平屋は秘湯の風情がたっぷり。風通しの良い広間も涼しげで、昼寝や読書をしながらのんびり休日を過ごすにはよさそうだ。

浴場は男女の内湯のみ。木造浴舎に2x2mの古めかしいコンクリ浴槽で、鄙びた雰囲気に味わいがある。が、残念なことに、完全循環の微カルキ臭で使用されている湯はほとんど真湯かと思うもので、少し柔らかい感触があるほかはまったく特徴がない。熱めに調整されているのでまったり長湯というわけにもいかず、そそくさと引き上げてしまった。(2003.6.23)


秘湯の雰囲気はたっぷり

情緒ある浴室なのだが・・・



■秋田温泉さとみ「温泉センター・りらっくす」


  秋田市添川字境内川原142-1 TEL/018-833-7171 無休 9-22時 500円
  http://www.satomi-e.com/

<掲示> 休憩ロビー壁にリライト分析表
  秋田温泉元湯 S62.08
  Na−Cl・HCO3 45℃ pH・湧出量記載なし(600 L/minらしい)
  総計記載なし(掲示の合計は13.37g/kg)
  Na=4813.1(98.4) K=29.8 Mg=6.0 Ca=10.9 NH4=28.8
  Cl=5466.3(75.4) SO4=28.8 HCO3=2877(23.1) CO3=61.5 mg/kg (mval%)

市街からごく近いので秋田市民のMy温泉という存在。隣接の「温泉プラザ」のほうは和風で落ち着いた雰囲気なのに対し、「りらっくす」はスーパー銭湯ふうの設備が大衆的で人気を2分する。月曜の昼なのにずいぶんと混んでおり、暇な秋大生らしい姿もちらほら。

浴場には多機能浴槽が揃っているが、温泉使用は内湯大浴槽と露天のみ。青タイルのプールみたいで不粋な6x2m浴槽の一端から洪水のように大量の湯がざんざん投入され、反対側の開口部に落ち込んでどこかに消えていく。まるで浄水場のような眺めだ。

流れ湯方式と銘打ってあるが、途中の浴槽底には強力吸引のスリットがずらり並んでいるから、少なくとも半量は循環湯だろう。露天も似たような構造で、湯には強めのカルキ臭がある。

淡褐色ささ濁りで、中くらいの塩味と苦味。弱いアブラ臭とアンモニア臭も感じられる。やや強いつるすべ(4)のトロミ感ある温もり湯で、家の近所にあったら嬉しいなと思う。(2003.6.23)

混んでいたので写真はありません


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