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山梨の湯巡り7 [3] byうつぼ



■十谷温泉「民宿山の湯」


この日は十谷の「源氏荘」と「十谷荘」を攻める予定でした。 が...、「十谷荘」にTELすると「今日は宿泊客が多く入浴不可」とのこと(平日昼間なのに...TT))。ここはガイドなどでは立寄り可となっていますが、昼間でも断られるケースがけっこうあるようなので要注意です。

まだ昼だし「源氏荘」は大丈夫だよな〜と突入したら、なんと入り口に「本日は都合により休ませて頂きます」の看板。ガビーン! 予定変更して、「つくたべかん」で名物の”みみ”を食べ、大柳川渓谷を軽く歩いたあと、「民宿山の湯」に行きました。


  (鰍沢町、時間要問合せ、500円、0556-27-0022)
  http://www.town.kajikazawa.yamanashi.jp/ryokan_tbl.html

道沿いの傾斜地に立つ開放的な山の宿で、「源氏荘」や「十谷荘」とは別源泉。階段を下ったところに男女別の浴室。男湯は奥です。窓の広い明るい浴室は、谷間を望む高台にあって、爽快な眺めが広がります。木枠タイル貼3人の浴槽とお湯を張っていない岩風呂(2.3人)があります。

傍らに、岩造りの飲泉所があって、冷水が底から湧いており、排水パイプと岩風呂へ少量流し込んでいますが、岩風呂に栓をしていないのでもったいなくも流し放題。飲泉所まわりは赤茶に変色しています。浴槽は側面注入+熱湯の少量投入で浴槽端から排湯。槽内排湯は見あたらず湯づかい不明。カラン2、シャワー・シャンプーあり・ドライヤーなし。平日13時で独占。

浴槽のお湯は、無色透明で無臭。微かにキシキシはあるものの浴感ほとんどなく真湯かも? 飲泉は、緑がかった透明で、かき回すと底にたくさん溜まった赤茶色の堆積物(酸化鉄?)が舞い上がって赤茶に濁ります。酸っぱい感じの収斂味がありますが、不思議なことに金気味やだし味はありません。ほぼ無臭で明瞭なキシキシ感があります。

浴槽ではどうにも物足りないので、飲泉を何杯か浴び全身キシキシになって退出 ^^) 力のありそうな源泉ですから、冷たくてもいいのでぜひ岩風呂にためて欲しいです。(昔はためていたのかな?)

含鉄(2)-Ca・Al-硫酸塩冷鉱泉(緑礬泉) 9.7℃、弱酸性、5.0L/min、総計不明、Ca^2+=218.9mg/kg (58.05mval%)、Al^3+=34.5 (20.41)、HSO_4^-=7.8、SO_4^2-=917.4 (99.07) <S58.2.4分析>


「民宿山の湯」の男湯の入口

「民宿山の湯」の男湯

赤茶のお湯
 

 

■山城温泉「山城温泉旅館」

  (甲府市、15:00〜23:30、500円、055-241-2141)

前から気になっていたマンション内の旅館というナゾのお湯。場所はわかりにくく、小瀬スポーツ公園正門前の道を西に進み、正門をすぎて少し行った右手に看板があるので水路に沿って左折。あとは看板に従って行くと自然に着きます。

手前に、山城温泉と書かれた貯湯槽?があり、裏手の川に余った?お湯を捨てているよう。本当に(^^)、マンションの1階にあり、玄関正面が受付、奥が浴室。畳敷きの大広間あり。ドB級を想像してましたが、館内は意外にきれいで清掃もきちんとされています。

男女別の浴室は、加熱槽(赤みかげ石枠タイル貼造10人位)と源泉槽(同3.4人)。加熱槽は、石の湯口から加熱湯を50L/minほども大量投入ですがオーバーフローはなく、側面注入&側面吸湯があってたぶん循環。ボタン始動のジェット&ジャグジーもあります。

浴槽の脇には水槽があって、鯉がのんびりと泳いでいます。時間がゆっくり流れていくような不思議な空間。
源泉槽は、石の湯口から冷たい源泉を20L/min程度投入で槽内排湯はなく、全量を浴槽端の排湯口から排湯の源泉かけ流し。カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日15時で独占。

お湯は、きれいな黄金色透明で茶色の腐葉土のような浮遊物。いかにもモール?臭がしそうなお湯ですが、ほぼ無味無臭。カルキ臭はありません。源泉槽の湯口そばではかすかにアワつきもありました。浴感は薄くあまり温まらないお湯ですが、浴後はかなりほてってペトペト感が出てきたのにはおどろき。面白いお湯です。

今は宿泊はとっておらず、銭湯として利用されているとのことです。さほど浴感のあるお湯ではないですが、源泉に浸かれる渋い銭湯として甲府の銭湯フリーク(^^; は押さえておいた方がいいかも?

単純温泉(Na-HCO3型) 31.9℃、pH=7.5、500L/min自噴?、総計=397.0mg/kg、Na^+=56.08mg/kg (66.29mval%)、Ca^2+=9.317 (12.63)、Mg^2+=6.401 (14.31)、Fe^2+=0.461、Cl^-=18.28 (13.73)、HCO_3^-=186.0 (81.20)、HS^-=0.064、陽イオン計=79.00 (3.679mval)、陰イオン計=213.6 (3.755mval)、メタけい酸=94.45、硫化水素=0.015 <S48.3.15分析>


「山城温泉旅館」の玄関

「山城温泉旅館」の男湯

源泉槽
 



■出光宇佐見GS

  (甲府市)

好き者 ^^)の間ではけっこう有名らしいガソリンスタンドの温泉。R20甲府バイパス「蓬沢」交差点にある出光宇佐見GSで、給油すると無料で入浴できますが、店頭には温泉の看板もないので、常連さんの利用がほとんどでしょう。店の奥にかかる”ゆ”という暖簾の奥に、ほぼ同じ造りの浴室が2つあります。

浴室には、温泉成分で変色し黄金色に光る1人用ステンレス浴槽がひとつ。洗い場カラン1、シャワーあり。自分でカランをひねってお湯をためます。カランは2つあり、1つはぬるめの源泉、もうひとつは冷熱混合栓で温度調節ができ、これも源泉を使っているようです。けっこうな吐湯量で、数分で浴槽が一杯になります。

お湯は、薄黄金色透明でモール?臭+微金気臭+微かに甘いイオウ臭に微重曹味。弱ツルすべ+アワつきのヌルすべのある典型的な甲府のモール?泉です。鮮度はピカ一で、かなりのアワつきがありますが、浴感からするとそれほど濃いお湯ではないと思います。単純温泉か、塩類泉でも1g/kgちょっとでは? ツルすべとさっぱりとした浴後感があるので、たぶん重曹泉系でしょう。

変わり種ですが、なかなかいいお湯です。興味ある方は、なるべく燃料タンクを空にして突入してあげてくださいね ^^)

*泉質など一切不明です。


GS全景

金色に輝くお湯

浴室入口
 

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