みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

山梨の湯巡り5+箱根2湯 [4] byうつぼ



■大湧谷温泉(供給温泉)「仙石原某施設」

(神奈川県箱根町)
http://www.hakoneonsen.com/

箱根の造成泉は温泉に興味をもつ前に何度も入っている筈ですが、印象が残っていません。仙石原にある某施設で入湯する機会がありましたので、お湯のイメージのみレポします。

底面注入、側溝から排湯のかけ流し浴槽は、薄く緑がかった白色のにごり湯で透明度5p。草津に似た酸性泉特有のレモン汁のような酸味+微金気味で、渋めのこげ硫化水素臭+微金気臭があります。肌にまとわりつくような重厚なヌルすべ感としっとり感があって温まりますが、何となく浴感に奥行きがないような気もします(気のせいか? ^^;))。

浴後も温まりますが適度なさっぱり感も出て肌にイオウ臭が残ります。造成温泉ですが、正直、かなりの浴感が味わえるいいお湯かと思いました。

箱根温泉供給(株) 供給温泉(大湧谷温泉) 湧出形態:造成温泉
酸性-Ca・Mg-硫酸塩・塩化物泉 64.7℃、pH=2.9、成分総計=1013mg/kg、H^+=1.27、Na^+=43.1mg/kg、Mg^2+=39.0、Ca^2+=104、Fe^2+=7.07、Al^3+=5.66、Cl^-=124、SO_4^2-=447、HSO_4^-=18.6、陽イオン計=590、陰イオン計=217、メタけい酸=213 <H11.9.17分析>


造成泉のにごり湯と排湯

噴気あがる大湧谷


(うつぼさんから)

>やませみさん
体感的には文句なく硫黄泉でしたが、泉質はついてません。HSO_4^-(硫酸水素イオン)は18.6とけっこうありますが、硫黄泉の浴感との関連はあるのでしょうか? 草津万代鉱などでも相当含まれてますが...


(やませみさんからコメント)

>うつぼさん
> 何となく浴感に奥行きがないような気もします

私もそう思います。スペック的にはなかなか重い湯で、浴感も実際にかなり良いのですが、やっぱり何か湯に迫力がなく、何度はいっても記憶に残らないのです。こないだ行った渋の湯が数値的にはほぼ同等で、むしろ薄めなのですが、感動のぐあいははるかに大きいです。
科学的にどういう因子が作用するのかは分かりませんけど、やっぱり造成泉は天然温泉には対抗できないのだろうと思います。(同列に扱う必要もないですが・・・)

> HSO_4^-(硫酸水素イオン)は18.6とけっこうありますが、
> 硫黄泉の浴感との関連はあるのでしょうか?

温泉分析での硫酸物質は、3種に分けて表記されます。
 遊離硫酸(H2SO4)、硫酸水素イオン(HSO4^-)、硫酸イオン(SO4^2-)これらの分析は、総硫酸イオンとして一括して秤量され、pHによって計算で配分されます。酸性では左が多く、アルカリ性では右が多くなりますが、
硫酸イオンの領域が圧倒的に広いので、左2種が出てくるのは酸性泉に限られます。(pH=1.9で、HSO4^-とSO4^2-のmol濃度が等しくなります) ですから、HSO_4^-がある硫黄泉は、すなわち酸性泉ということです。

このことについては、温泉の科学の次回更新で準備中です。もうちょっと待っててくださいませ。


(うつぼさんから)

>やませみさん
レスありがとうございました。温泉の科学の次回更新、お待ちしてます。


 



■宮城野温泉「勘太郎の湯」

(神奈川県箱根町、10〜19時、750円、0460-2-4477)
http://katsumatagumi.co.jp/kantaro/index.html

仙石原から大湧谷をかすめて最乗寺箱根別院にいきましたが、玄関が閉まり入浴不可でした。湯気のあがる浴室が見えるのに残念。浴室のまわりもあちこちから湯気が立ちのぼりいい雰囲気で、ここは再訪したいです。その後宮ノ下へ。奈良屋の跡は更地となりとてもさびしげ。太閤湯はAMのみの営業でロスト。悔しいので本家の太閤石風呂を見にいきました。

蛇骨川の渓谷は思いのほか険しく、湯気がもうもうとあがる太閤の滝あたりはなかなか壮観。現在は河原におりる階段が通行禁止なので、対岸から見下ろすだけです。元旦で共同湯はどこも電話が通じずダメそうなので、85℃の自家源泉をもつという宮城野の「勘太郎の湯」に行きました。

宮城野温泉会館のすぐそば、早川沿いにある民営の日帰り温泉施設ですが、館内は全体に狭苦しいのが残念です。浴室は、内湯(石枠タイル貼10人以上、ジャグジー・ジェット付)と露天(岩造10人以上東屋付)。カラン5(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。元旦の16時で10〜20人となかなかの盛況でした。

内湯は、石の湯口から投入、底面吸湯、側面注入がありオーバーフローなしで循環? 露天は、竹の湯口から20L/minほどの投入で、わずかにオーバーフローがありますが底面吸湯、側面注入作動でここも循環かと...。

適温のお湯は無色透明。前湯のイオウ臭が全身にしつこく残っており微妙な臭いは感知できませんでしたがカルキ臭はなし。湯口熱湯(たぶん源泉)につき味も不明。さしてインパクトの強いお湯ではないですが、やさしい浴感とかなりの温まり感のあるなかなか好ましいお湯でした。廉価な立ち寄り湯の少ない箱根では、比較的利用しやすい施設ではないでしょうか。

強羅温泉(源泉名 宮城野温泉 (宮城野第129号))
Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 85.0℃、pH=7.97、湧出量不明、成分総計=1395mg/kg、Na^+=361mg/kg、Ca^2+=87.3、Cl^-=567、SO_4^2-=212、HCO_3^-=23.9、陽イオン計=455、陰イオン計=805、メタけい酸=109、メタほう酸=25.9 <H6.6.17分析>


湯気あがる蛇骨川の渓谷

「勘太郎の湯」の外観

「勘太郎の湯」の内湯

「勘太郎の湯」の露天


(めがねさんからコメント)

>うつぼさん
「大湧谷温泉(供給温泉)」、ここのHPを見ていると昨日のテレ朝の「水スペ」にスタッフの人がちょこっと出てた会社では・・?
それから「勘太郎の湯」、露天の先に陶磁器かなにかでこしらえた浴槽ありませんでした?
秋口の雨の中、寒さに震えながら入浴した憶えがあります。

(うつぼさんから)

>めがねさん
「勘太郎の湯」
あっ・・、そういえば露天の奥に閉まった木戸があり「大理石風呂は男女週替制」(だったか?)のはり紙が。連れは入りましたが、民家のそばにあって落ち着かなかったようです。


 

もどる目次すすむ