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山梨の湯巡り5+箱根2湯 [5] byうつぼ



■河口湖温泉「野天風呂天水」

(河口湖町、10〜22時(繁忙期24H)、1,000円/2H、0555-76-8826)
http://tensui-kawaguchiko.com/

'97年4月に開湯した河口湖温泉郷の民間日帰り施設で、河口湖の北東岸、久保田一竹美術館のすぐ上にあります。河口湖温泉郷4湯(天水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 42.5℃ 蒸発残留物=4826mg/kg / 麗峰の湯 Ca・Na-Cl 37.0℃ 1760 / 霊水の湯 Ca・Na-SO4・Cl 43.2℃ 4159 / 芙蓉の湯 Ca・Na-SO4・Cl 39.5℃ 3845)のなかでいちばん成分の濃いお湯です。       

浴室は、内湯(石造10人以上、ジャグジー付)+寝湯2と露天4(岩造7.8人×3、同3.4人×1=源泉風呂)にサウナ。カラン7(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。1/2の13時で3〜10人と空いてましたが次第に混んできました。

内湯は、木の湯口から投入(小さな源泉らしい木の湯口もあり)、槽内吸湯作動&オーバーフローなしですが、お湯はわりあい新鮮な感じでカルキ臭もありません。露天ゾーンは、高温槽2と低温槽1に源泉風呂とサウナ。高台で開放感があり快適ですが、岩組みが複雑すぎて段差が多く移動に神経を使います。

目玉は何といってもぬるめの源泉風呂でしょう。竹の湯口からぬるめの源泉&岩組みから打たせ湯状に熱湯(加熱源泉?冬場だけ?)を投入で、下段の低温槽に流し込み。富士五湖エリアではとても貴重なかけ流し槽です。

お湯(源泉風呂)は、澄み切った無色透明で弱塩味。ミシン油のような軽質なアブラ臭が明瞭。硬質で強い浴感のわりあい疲れるお湯です。入浴中はさほどではないですが、浴後かなりの温まり感が出てくる面白いお湯。

かなり濃いめの硫酸塩泉系で、うす湯循環が目立つ富士五湖周辺の日帰り施設のなかでは、いちばん温泉らしさが味わえるのでは? ここは何度も来てますが、温泉スタンドがあるのは初めて知りました。

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 45.2℃、pH=9.04、162L/min掘削揚湯、成分総計=4.271g/kg、Na^+=732.8mg/kg (48.70mval%)、Ca^2+=665.3 (50.72)、Cl^-=873.7 (37.64)、SO_4^2-=1920.4 (61.07)、HCO_3^-=9.2、CO_3^2-=21.0、陽イオン計=1407.2 (65.46mval)、陰イオン計=2824.3 (65.47mval)、メタほう酸=13.0 <H6.10.3分析>


「天水」の外観

「天水」の露天

「天水」の露天源泉槽

「天水」の温泉スタンド



(うつぼさんから)

それにしても、4ケタ台連打の河口湖エリアの日帰り温泉相場、なんとかならんかな? (^^;


(ONKEN21からコメント)

>うつぼさん
天水の湯は富士河口湖温泉郷の中では一番最初に湧いた画期的な温泉みたいですね。従来、富士山が見えるところでは温泉は出ないと言うジンクスがあったようですが、1,500M掘削してそのジンクスは崩れたわけです。現代はそれだけ掘削技術が進歩したと言うことですかね。

私が泊まったことのある「秀峰閣湖月」はその天水の湯を引く唯一の宿です(日帰り入浴不可)。湖月は従来、河口湖南岸で非温泉の宿で営業していましたが、天水の湯掘削成功を機に河口湖初の温泉宿として現在の北岸に移転したそうです。露天風呂からの富士山と河口湖の眺めは最高でした。
河口湖温泉郷の左上の写真です。

>それにしても、4ケタ台連打の河口湖エリアの日帰り温泉相場、なんとかならんかな? (^^;

温泉寺・天水・開運の湯については200円割引券がありますね。1枚5名有効。 あと山中湖エリアには紅富士の湯・石割の湯の10%割引券もあります。 まあ、焼け石に水ですかね(^_^;)


 



■都留市戸沢温泉「芭蕉月待ちの湯」

(都留市、10〜21時、700円(市外)、0554-46-1126)http://www.city.tsuru.yamanashi.jp/sight/basyou/onsen.htm

戸沢川奥の緑深い好ロケーションにある都留市営の日帰り施設。なかなか風流なネーミングですね(ちょっと凝りすぎ? (^^) 由来はHPに...。T教授の温泉特性解説もあります。典型的なセンター系の館内には”月”を詠み込んだ俳句がたくさん掲げられています。

浴室は、大浴槽(石枠タイル貼10人以上、ジェット・寝湯4付)、高温槽(同10人)、源泉ぬるま湯(同5.6人)、サウナと露天(鉄平岩造10人)。カラン8位、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。1/2の16時で30人以上と大盛況でした。

全ての浴槽の湯口から甘いイオウ臭香るぬる湯(たぶん非加熱源泉)を投入。源泉ぬるま湯以外は、槽内吸注湯作動でオーバーフローなく、微カルキ臭も漂いたぶん循環。源泉ぬるま湯は、浴槽脇の側溝に流し込みの源泉かけ流しですが、檜の湯口のヒノキ臭が強すぎてイオウ臭が消されているのが惜しい。でも源泉槽の設置は拍手です。

お湯は、無色透明で表面に白い浮遊物。湯口のみ弱イオウ臭+ミシン油様の軽質な微アブラ臭があって無味。浴感、温まり感ともに弱いお湯ですが、硫酸塩泉型の薄いアル単ではやむなしでしょうか。でもかなりの湧出量があるので、夏場は大浴槽や露天で源泉かけ流しすると気持ちよさげ。施設は充実してるので、夏場のレジャー帰り、とくにファミリーにはいいお湯では?(700円なんだから、シャンプーは置いてほしいですけど...)

アルカリ性単純温泉 (Na・Ca-SO4型) 35.4℃、pH=9.6、441L/min掘削揚湯、溶存計=228.5mg/kg、Na^+=50.0mg/kg (77.04mval%)、Ca^2+=12.0 (21.30)、Cl^-=1.6、HS^-=0.7、SO_4^2-=102.2 (74.08)、HCO_3^-=6.1、CO_3^2-=16.8、陽イオン計=62.8 (2.82mval)、陰イオン計=127.8 (2.88mval) <H8.2.1分析>


「芭蕉月待ちの湯」の外観

「芭蕉月待ちの湯」の源泉槽

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