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山梨の湯巡り4 [2] byうつぼ


■ほったらかし温泉「中心の湯」

(山梨市、11〜22時、500円、0553-23-2001)

今や超有名なレジャー系?温泉施設。Web検索したら861件もヒットしてびっくり。 ONKEN21さんの詳細レポあり。

笛吹川フルーツパークの駐車場を抜けて富士屋Hの横を通り、山道を少し登ると到着です。先日話題になった、近日オープン予定のフルーツパーク「赤松の湯・ふくふく」の外観はほとんど完成してました。高台にあってここも展望はよさげです。

ここは4回目ですが、アプローチが舗装されてからは初めてです。以前の仮設的イメージは薄らいで落ち着きが感じられます。脱衣所を出るといきなり展望が広がりますが、当日はうす曇りで富士山が見えなかったのは残念。でもやはり屈指の展望風呂かと。

浴槽は、A.小さな湯屋のなかの内湯(木枠+石造、4.5人)、B.上段熱湯露天(同、6.7人)、C.上段ぬる湯露天(同、6.7人)、D.下段ぬる湯大露天(岩造、30人以上)で、露天はすべて屋根なしの開放感あふれるもの。カラン計12、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー有料。金曜16時で10人以下とけっこう空いてました。

Aは塩ビパイプからの槽内注入で源泉かどうかは?ですが、オーバーフローのかけ流し。 B、Cは木の湯口+槽内注入で、Cには槽内吸湯あり、Bは少量のオーバーフロー。 Dは湯滝の他に注入やジェットがたくさんで吸湯もあり。全体に複雑な給排湯です。

お湯は、無色透明無味無臭で、内湯にある源泉カランのみごくかすかなイオウ臭。弱いヌルすべはありますが、かたい感じのお湯には温泉らしい浴感はほとんど感じられません。成分総計=105.6mg/kgの薄いアル単に浴感を求めるのは酷かも。でも、カルキ臭がないのはいいですね。

泉質云々を抜きにしても、この展望と開放感だけでも十分な魅力はあるかと...。 で..... 休日はファミリー客中心に大混雑とのことですが、ストレス解消/レジャーモード全開 のこういう施設もあっていいのでは...。

アルカリ性単純温泉 32.0℃、pH=9.16、306L/min掘削動力揚湯、成分総計=105.6mg/kg、Na^+=23.4mg/kg (79.93mval%)、Fe^2+=0.4、Cl^-=0.5 (0.7)、HS^-=痕跡、HCO_3^-=13.7 (17.3)、CO_3^2-=25.8 (67.7)、陽イオン計=27.7 (1.28mval)、陰イオン計=48.0 (1.27mval) <H7.12.11分析>


ほったらかし温泉外観

上段の露天風呂

下段の露天風呂

内湯


■石和「旅館深雪温泉」

(石和町、時間要問合せ、1,000円、055-262-4126)
http://www.kanjukunoyu.com/miyuki/

敷地内自噴の独自源泉をもち、お湯にこだわりをもつ石和の宿。「楢山節考」原作者の深澤七郎氏の生家に建っているそうです。めがねさんのレポあり。石和温泉の東側、R411甲蓮橋手前から少し入ったところですが道からよく見えます。旅館前の道は一方通行なので要注意。Pは道をはさんだ右手反対側にあります。

昨年4月に3つの浴場(ももの湯・柿の湯・ぶどうの湯)を新設。今回は「柿の湯」でした。内湯(石造、20人以上)と露天(岩造東屋付き、30人以上)の大きな浴槽は湯量の豊富さを感じさせます。カラン6(源泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で独占〜3人と空いてました。

内湯・露天とも「完の湯」、「熟の湯」の2つの源泉を投入し、「完熟の湯」と称してます。内湯は2つの石の湯口から、それぞれ60L/mほども大量投入しながら飲泉可というのはすごい。湯船フチ全面からのオーバーフローはこれも迫力十分。

側面吸湯1ケ所を確認しましたが、「水も足さない、熱も加えない、循環もしない、源泉流し放しの湯」との表示があり、源泉かけ流しでしょう。露天も竹の湯口から同様の投入でこちらも飲泉可。湯船端から側溝にザンザン流しており、側溝は川状態。

お湯は、露天・内湯ともやや緑がかった透明で弱いながらツルすべ感があり、内湯には細かい茶色の浮遊物がありました。「完の湯」には弱金気臭+微イオウ臭、弱金気味。「熟の湯」はほぼ無味無臭。「完の湯」の方が湯口の赤味も強く鉄分が多い感じ。

お湯の鮮度はスグレモノですが、個人的にはいまひとつインパクトに欠けるような気がしないでもないです。めがねさんのレポによると、内湯には黒い湯の花と硫化水素臭とあわ付きがあったとのことなので、たまたま不調だったのかもしれません。

脱衣所には、T教授の格調高い解説が掲げられています。これだけお湯にこだわった宿なのに正規の分析表が掲示されてない(?)のはちょっと不可解ですが、解説・掲示類を総合するとつぎのようです。

一号源泉「完の湯」/アルカリ性単純温泉 50.8℃、pH=8.23、573L/min自噴、Na^+=122mg/kg、Cl^-=123、SO_4^2-=42、HCO_3^-=86、メタけい酸=50
二号源泉「熟の湯」/アルカリ性低張性温泉 36.0℃、pH=8.50、842L/min自噴


深雪温泉の外観

内湯

露天風呂
 


■信玄温泉「スカイプラザホテル」

(甲府市、6〜24時、550円、055-228-3431)

これも甲府の温泉銀座にあるビジホの湯。R20甲府バイパス「国母」立体の脇にあります。(東京方面からだと側道に入って左手) ここもめがねさんのレポ(7/16)あり。新(2階、露天付き)・旧(1階)ふたつの浴室があり、両方入れました。1階のほうが人気があるようですが、まずは2階から攻めました。

明るい2階の浴室は、内湯(タイル貼、7.8人)、水風呂、露天(タイル貼、4人)ですが、露天はベランダ湯といった感じ。カラン6、ドライヤーなし。土曜15時で独占。内湯は、金属パイプから60L/minほどもドコドコと源泉?を投入で槽内排湯なしのオーバーフローのかけ流し。となりの水風呂もかけ流しで、あふれたお湯が扉の下をくぐって露天ゾーンまで流れ出してます。

露天は、底面注入し排湯槽からの排湯で、オーバーフローはなくややなまった感じ。うすい麦茶色透明のお湯のなかには、こまかな浮遊物とときおり気泡が流れてきます。重曹味+金気味、金気臭+弱モール臭で、重曹泉系のツルすべ感が明瞭。

内湯ではけっこうなあわ付きが...。1階浴室には、内湯(タイル貼、7.8人)、水風呂とお湯の出てない打たせ湯槽があり、こちらは暗くて熱気がこもった感じ。 カラン5、シャンプーなし、ドライヤー有料。こちらも2人〜独占と空いてました。

金属パイプの湯口から大量投入で、コップあり飲泉可のようです。排湯は、浴槽脇の排湯槽からでオーバーフローはないですが、たぶん源泉かけ流しかと。お湯は2階とほぼ同様ですが、あわ付きがみられず2階の方が気持ちお湯がいい感じがしました。

ここは熱湯揃いなので、水風呂がありがたいです。特に2階の内湯と水風呂往復は極楽浄土^^) こんなにいいお湯とは思ってなかったので大満足。碇や貢川と同系の名湯では? 分析表は掲示も受付にもなしですが、廊下に説明書あり。湧出量=800L/min自噴は立派!

43.2℃、pH=7.62、湧出量=800L/min自噴、蒸発残留物=0.58g/kg、密度=0.9989、ラドン0.62マッヘ/kg <S57.10.12分析>

と、ここまで書いておきながら、「成分:天然ラドン・ミネラル・天然イオン他多量に含有されています」と、いきなりのモードチェンジは何故 ^^;)(単純温泉?)


信玄温泉「スカイプラザホテル」の外観

1階内湯

2階内湯 (手前が水風呂)

2階露天風呂

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