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山梨の湯巡り2 [1] byうつぼ


■フカサワ温泉

(山梨県昭和町、9〜22時、400円、055-275-5361)

甲府昭和ICからだと、東京方面に700mぐらい戻った国母交差点(左手にロイホ有)を右折、約1q走り高速のガードをくぐった次のT字路信号(確か左にGS有)を右折し、数百m走った左手道沿い、飲み屋の並びにあるのであまり目立ちません。広いエントランスの入りやすい感じの温泉銭湯です。

浴室は大浴槽(石+タイル貼、7.8人)、小浴槽(同3.4人)と囲いに覆われた屋根付のこぢんまりとした露天(岩造、3.4人)。カラン(たぶん温泉)4、シャワーあり、ドライヤーなし。適温の大浴槽と高温の小浴槽は、石の湯口から源泉を投入で同量をかけ流し。露天は、パイプから岩の湯溜めに直接注入(ここはコップあり飲泉可)し、そこから静かに湯船に流し込んでいます。側溝に排湯の源泉かけ流し。風が通り、カエルの合唱がきこえるのどかな雰囲気。金曜21時で3〜7人となかなかの盛況。

お湯は、紅茶色透明、湯口そばは気泡で白濁。金気味+弱重曹味、金気臭。すべての浴槽でかなりのあわ付きがありますが、特に露天のあわ付きは感動的。山口・韮崎旭と同等かそれ以上かも。お湯は、あわ付きのヌルヌル感と重曹のツルすべが混じった肌触り。キレのいい爽快な浴感をもち、これは山梨屈指の名湯かと...。

分析表の掲出はありませんが、受付の女性にきくと奥から原本を出してきてくれました。浴槽はすべて源泉かけ流しで、あわ付きはやはり露天が一番多いとのこと。同じ源泉なので、お湯の注ぎ方が関係してるのでは?とのことでした。横にいたおばあちゃんの話しだと、昼間の露天はあわあわが付くのが見えてとても気持ちがいいそうです。昼間に再訪してじっくりとあわあわ達を観察したいです ^^)。あと、「フカサワ」の由来は聞き忘れました(オーナーの名字かな?)

Na-炭酸水素塩・塩化物泉 46.4℃、pH=7.3、310L/min掘削自噴、成分総計=1.402g/kg、Na^+=285.4mg/kg (76.09mval%)、Ca^2+=33.1 (10.12)、Fe^2+=1.0、Cl^-=137.4 (24.31)、HCO_3^-=735.5 (75.50)、陽イオン計=359.5 (16.31mval)、陰イオン計=874.0 (15.96mval) メタけい酸=117.0、メタほう酸=8.1、有機物=5.0、遊離炭酸=38.3 <S62.9.19分析>


フカサワ温泉の外観


フカサワ温泉の露天風呂


■「甲府昭和温泉ビジネスホテル」

(山梨県昭和町、8〜23時、500円、055-275-7755)

中央高速の脇にあるビジネスホテルが浴場を銭湯として開放しているもの。甲府昭和ICからだと、東京方面に700mぐらい戻った国母交差点(左手にロイホ有)を右折、約1q走り高速のガードをくぐり側道を左折して少し走ると右手に見えてきます。(フカサワ温泉からほんの数分です)

ごく普通のビジホですが、ロビーの一等地に誇らしげに分析表と別表が並べて飾ってあり嬉しくなります。フロント横の浴室は、大浴槽(石+タイル貼、20人以上)、小浴槽(同2人)とサウナ。窓がないのでこもった感じがあって少し残念。カラン7、シャンプー・ドライヤーあり。金曜22時で男湯3〜10人、近所の人がお風呂セット持参でけっこう入りにきています。

大浴槽中央の噴水状の石の湯口からは、ボコボコとにぶい音をたてて熱いお湯が噴き出してます。その勢いには強弱があっていかにも自噴温泉、100L/min位は出ている感じです。湯船フチ全面からオーバーフローのかなりのかけ流し量です。湯船まわりは赤褐色に変色。

ぬるめの小浴槽は石の湯口から投入でこちらもかけ流し。お湯の感じからおそらく源泉かけ流しかと思いますが、飲泉はできないみたいです。どちらも水栓から水を出していますが、大浴槽はかなりの熱湯で、48.1℃、360L/minの源泉を御しかねている感じ。ときどき水シャワーをあびながらの入浴 ^^)。

お湯は、紅茶色透明、さほど強くはないですが甘いモール?臭、アブラ臭、金気臭が入り混じった複雑な香り。金気味+弱重曹味。こんなお湯に出会うと、モール?臭とアブラ臭は近縁で連続性があるような気がしますがどうでしょうか。

あわ付きは見られませんが重曹系の明瞭なツルすべ感が味わえます。とてもあたたまりますが、浴後すぐにサッパリとした爽快感とともに肌がすべすべに...。源泉の勢いを感じられる力感あふれるお湯かと思います。ここもおすすめです。

Na-炭酸水素塩・塩化物泉 48.1℃、pH=7.8、360L/min掘削(自噴らしい)、成分総計=1.627g/kg、Na^+=344.3mg/kg (78.22mval%)、Ca^2+=41.4 (10.81)、Fe^2+=0.5、Cl^-=242.8 (40.79)、HCO_3^-=721.2 (58.37)、陽イオン計=426.8 (19.15mval)、陰イオン計=1021.1 (20.25mval) メタけい酸=153.2、有機物=3.5、遊離炭酸=19.4 <H1.3.15分析>


甲府昭和温泉ビジネスホテルの外観

甲府昭和温泉の浴室


■下部温泉郷(湯沢)「不二ホテル」

(山梨県下部町、時間要問合せ、500円/1H、0556-36-0219)
http://www.journal.co.jp/yamanashi-onsen/area7/yuzawa/fuji-frame.html

JR身延線「下部温泉」駅と隣の「波高島」駅の間にあるお湯。一般には「湯沢温泉」といわれているようですが、宿のパンフには「下部温泉郷」とあり、分析表の源泉名は「表下部温泉」となっています。ここと「長生館」の二軒あって、どちらも歴史ある湯治宿です。ONKEN21さんの「温泉・飲泉リストその2」にも登場してますね。R300で「波高島」駅をすぎた先の細い道を右折(看板あり)、身延線のガードをくぐり、橋の手前を左折した奥にあり、わかりにくいので要注意です。

名前はホテルですが、しっとりと落ちつきのある純和風のきれいな宿です。浴室は、大浴槽(石造、7.8人)、小浴槽(同3.4人)と広々とした屋根なし混浴露天(岩造、20人以上)。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜11時で4〜8人。

ぬるめの大浴槽は竹筒の源泉湯口(冷たく飲泉可)と岩の湯口から投入でオーバーフローなし。微白濁のお湯には微かにイオウ臭。(源泉湯口はイオウ臭・タマゴ味) 熱めの小浴槽は岩の湯口から投入でオーバーフローなく、無色透明無臭で薄い浴感。

露天はたぶん源泉かけ流しですが、非加熱らしくとても冷たいです。塩ビパイプから源泉を投入し湯船端からオーバーフロー。お湯は、ほぼ無色透明で白い大きな湯の花がたくさん浮いています。湯口には明瞭なイオウ臭・タマゴ味、湯船でもイオウ臭が楽しめます。成分表から強烈なヌルすべ湯を想像したのですが、意外にヌルすべは弱く、あれれっ?でも浴後のすべすべ&爽快感はかなりのものです。

熱めの小浴槽と露天を往復の冷温交互浴をしている人が多く全体に長湯気味。で...1時間制限はちょっとキツイです。露天がいちおしなので夏場が狙い目でしょう。

単純硫黄泉 28.0℃、pH=10.9、376L/min掘削自噴、成分総計=0.185g/kg、Na^+=64.5mg/kg (94.93mval%)、Cl^-=36.3 (31.00)、OH^-=4.1 (7.30)、HS^-=3.8、SO_4^2-=32.1 (20.37)、CO_3^2-=31.2 (31.61)、陽イオン計=67.7 (12.96mval)、陰イオン計=116.8 (13.29mval) 硫化水素=0.0 <S54.7.31分析>
<pH=10.9の強アルカリ泉らしく、成分表にはOH^-が出てきてます。HCO_3^-の値が載ってないですが、CO_3^2-(炭酸イオン)に変化でしょうか?>

 


不二ホテルの外観

不二ホテルの露天風呂

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