山梨の湯巡り11 [9] byうつぼ |
■天科温泉「旅館こやす」 主浴室は熱湯槽(4人)とぬる湯槽(10人)が隣接し、ともにタイル貼り。白茶色の析出が出た岩の湯口から熱めのお湯を熱湯槽に20〜30L/minほど投入で、熱湯槽から全量をぬる湯槽へ流し込み、ぬる湯槽の浴槽フチからオーバーフローしています。ともに槽内注排湯は見あたらず、お湯の鮮度感からしてもひょっとして加熱かけ流し? 無色透明で灰白色のこまかな湯の花がたくさんただようお湯は、ごくかすかな塩味と苦味にやわらかな温泉臭。ヌルすべととろみがあわさって、キトキトとした独特の湯ざわりになっています。身体の内側からじわじわと温まるような温もり感の高いお湯ですが、浴後は充実感を伴った爽やかさが広がる、どちらかというと硫酸塩泉系の湯あがり感。 アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)・Cl型) 28.1℃、pH=9.8、118L/min、成分総計=0.183g/kg、Na^+=55.7mg/kg (94.91mval%)、Fe^2+=0.5、F^-=2.7、Cl^-=25.9 (27.24)、HS^-=0.1、SO_4^2-=19.3 (14.93)、HCO_3^-=26.8 (16.42)、CO_3^2-=22.2 (27.62)、チオ硫酸イオン=0.4、陽イオン計=58.5 (2.55mval)、陰イオン計=112.6 (2.68mval) <S63.7.5分析> 〔2004年10月レポ〕 |
![]() 「旅館こやす」の外観 |
![]() 「旅館こやす」の男湯 |
![]() 「旅館こやす」の女湯 |