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山梨の湯巡り11 [10] byうつぼ

■三富温泉郷(白龍閣源泉)「白龍閣」


(山梨市(旧三富村)、時間要問合せ、500円、0553-39-2611)
http://www.hakuryuukaku.jp/

ここは以前に何度か入ったことがあるものの未レポでした。国道(R140)沿いにあって、外観はさほど惹きつけられるものではありません。フロントで料金を払いエレベーターで浴場階まで降ります。この階はリニューアルされたらしくけっこう綺麗。日帰り客も使える休憩スペースがあります。

浴場はふたつあり男女交代制。手前の方が広くて雰囲気もいいのでこちらがおすすめ。今回は手前が男湯だったのでこちらをレポします。
                                 
内湯は川に面していて窓も広いですが、窓の外に木々が生い茂っているのと、壁一面が黒っぽい岩肌(で、こちらを”岩風呂”と呼んでいるらしい)なので全体に暗め。でも、その暗さがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

熱湯槽(タイル貼4人、熱め)と主浴槽(同25人くらい、ぬるめ)があり、両槽とも竹筒の湯口から打たせ湯状に熱湯を30L/min以上も投入。湯口脇にはコップが置いてあります。熱湯槽からぬる湯槽への流し込みもあり、ぬる湯槽の端全面から手前の洗い場に向かってザンザコのオーバーフロー。槽内注排湯は見あたらなかったので、おそらくかけ流しかと。カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。お盆時期15時で独占〜5人。

露天は熱湯槽よこの狭いドアから出ていくので、気づかない人もいます。階段を降りたところに岩組鉄平石貼10人以上東屋付きの浴槽。笛吹川の渓流を見下ろし、滝も眺められるナイスロケです。竹の湯口から熱湯を40L/minほども投入で、よこにコップあり。槽内注排湯は見あたらず、浴槽フチの排湯口から川に向かって排湯のたぶんかけ流し。排湯の流路には緑色のコケが出ていていい感じです。

奥側の浴室(当日の女湯)は、内湯(10人)と露天(3人)で、連れによると露天に湯口はなく内湯から送湯パイプを通じての流し込み、ともに槽内吸湯があったものの、内湯の湯口にはコップが置いてあったとのこと。

無色透明のお湯には内湯で白い湯の花、露天で茶色の湯の花がただよい、弱石膏味にかすかな苦味があります。甘い石膏臭ただようお湯にはキシキシとヌルすべが入り混じる肌に染み入るような絶妙な湯ざわりがあり、浴後は充実した爽快感とともに肌がしっとりして石膏泉の味わい豊か。これは名湯かと。

以前に入ったときは正直それほどインパクトはありませんでしたが、今回はとても満足でき認識を新たにしました。カランもおそらく源泉で、石膏臭香り立つお湯で身体を流せるとは何とも贅沢。このエリアでは特異ともいえる高温湧出の硫酸塩泉なので、温泉好きは見逃せないお湯ではないでしょうか。(とくに手前の岩風呂を狙っていくのが正解かと・・・)

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.3℃、pH=8.9、368L/min掘削揚湯、成分総計=1317mg/kg、Na^+=295.3mg/kg (66.30mval%)、Ca^2+=127.3 (32.71)、Cl^-=255.3 (37.01)、SO_4^2-=560.4 (60.00)、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=428.5 (19.41mval)、陰イオン計=837.6 (19.45mval)、メタほう酸=14.5 
<H8.4.4分析>

〔2004年10月レポ〕


「白龍閣」の外観

「白龍閣」の岩風呂

「白龍閣」の岩風呂の露天

ザンザコにあふれています


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