山梨の湯巡り11 [10] byうつぼ |
■三富温泉郷(白龍閣源泉)「白龍閣」 浴場はふたつあり男女交代制。手前の方が広くて雰囲気もいいのでこちらがおすすめ。今回は手前が男湯だったのでこちらをレポします。 露天は熱湯槽よこの狭いドアから出ていくので、気づかない人もいます。階段を降りたところに岩組鉄平石貼10人以上東屋付きの浴槽。笛吹川の渓流を見下ろし、滝も眺められるナイスロケです。竹の湯口から熱湯を40L/minほども投入で、よこにコップあり。槽内注排湯は見あたらず、浴槽フチの排湯口から川に向かって排湯のたぶんかけ流し。排湯の流路には緑色のコケが出ていていい感じです。 奥側の浴室(当日の女湯)は、内湯(10人)と露天(3人)で、連れによると露天に湯口はなく内湯から送湯パイプを通じての流し込み、ともに槽内吸湯があったものの、内湯の湯口にはコップが置いてあったとのこと。 無色透明のお湯には内湯で白い湯の花、露天で茶色の湯の花がただよい、弱石膏味にかすかな苦味があります。甘い石膏臭ただようお湯にはキシキシとヌルすべが入り混じる肌に染み入るような絶妙な湯ざわりがあり、浴後は充実した爽快感とともに肌がしっとりして石膏泉の味わい豊か。これは名湯かと。 以前に入ったときは正直それほどインパクトはありませんでしたが、今回はとても満足でき認識を新たにしました。カランもおそらく源泉で、石膏臭香り立つお湯で身体を流せるとは何とも贅沢。このエリアでは特異ともいえる高温湧出の硫酸塩泉なので、温泉好きは見逃せないお湯ではないでしょうか。(とくに手前の岩風呂を狙っていくのが正解かと・・・) Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 52.3℃、pH=8.9、368L/min掘削揚湯、成分総計=1317mg/kg、Na^+=295.3mg/kg
(66.30mval%)、Ca^2+=127.3 (32.71)、Cl^-=255.3 (37.01)、SO_4^2-=560.4 (60.00)、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=428.5
(19.41mval)、陰イオン計=837.6 (19.45mval)、メタほう酸=14.5 〔2004年10月レポ〕 |
![]() 「白龍閣」の外観 |
![]() 「白龍閣」の岩風呂 |
![]() 「白龍閣」の岩風呂の露天 |
![]() ザンザコにあふれています |