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山梨の湯巡り11 [8] byうつぼ

山梨からR140で雁坂峠、秩父を経由して帰宅するコースはよくつかいます。たいていは、正徳寺「初花」「はやぶさ温泉」か秩父のお湯に行ってしまい、三富村周辺はけっこう取りこぼしがありましたので、今回3湯ほど攻めてみました。

まずは、ゲキ混みの牧丘「花かげの湯」の裏手にある「B&G海洋センター」に突入しましたが、入浴はプールなど他の施設利用者のみ可になっていてあえなく撤収。牧丘はパスして三富村に向かいました。


■三富村「笛吹の湯」
 
(山梨市(旧三富村)、10:00〜20:00、500円(村外)、0553-39-2610)
http://www.vill.mitomi.yamanashi.jp/html/onsen/index.html#fuefuki

ここは以前から気になっていましたが、駐車場満杯状態におそれをなして逃げ帰ること数度、今回初入湯です。みしゅらんあり。

R140雁坂みちから1本引き込んだ道沿いなのですこし判りにくいです。お盆ながら時間がよかったせいかPも館内も空いていました。館内はこぢんまりとしていて、ちょっと大きめの共同浴場といったイメージ。客層もほとんど地元の人でした。

男女別の浴場は、内湯にふたつの浴槽、ともにみかげ石枠タイル貼で右が7.8人、左が4人でどちらも適温でした。露天は岩組大玉石敷15人以上の広めのものでぬる湯、まわりは塀に囲まれ眺めはきかないですが風は通ります。カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。お盆時期12時で2〜4人と空いていました。

内湯は2槽とも石の湯口から大量投入で底面吸湯+オーバーフロー。露天は岩組から突き出た塩ビパイプからぬる湯を20L/minほどを投入で、槽内注排湯は不明ですがたぶんなく、端の排湯口からの流し出し。となりの女湯露天との間の仕切の下で浴槽がつながっていてお湯の行き来があるようです。

無色透明のお湯には、少量の白い湯の花と細かな気泡がただよいます。内湯湯口はほぼ無味、露天湯口では僅微たまご味+微重曹味。湯面では全体にカルキ臭がありますが、露天湯口のみ甘いイオウ臭が香ります。よわいヌルすべのある湯ざわりやわらかなお湯で、浴感は薄いながら入り心地よく、とくに露天のぬる湯の温度は絶妙です。

pH=9.1と高いものの、さほどヌルすべしないのはSO_4^2-=367.4の仕業か? 内湯ではごくわずか、露天ではかなりのアワつきがあり、アワつきのヌルヌルも楽しめます。よく温まりますが浴後は爽快感が広がります。

かなり鮮度感の高いいいお湯ですが、カルキ臭がすべてをだいなしにしているのはなんとも残念。とくに露天の湯口はカルキ臭もなく非加熱源泉かと思われ、槽内注入も見あたらなかったのに湯面ではかなり強いカルキ臭があったのは不思議です。

カルキ臭がなければ、「はやぶさ温泉」に比肩するイオウ臭アワつきぬる湯の名湯としてさらに評価が高まるかと思います。

アルカリ性単純温泉(Na・Ca-SO4型)  36.4℃、pH=9.1、369L/min掘削揚湯、成分総計=0.6942g/kg、Na^+=115.1mg/kg (51.81mval%)、Ca^2+=92.1 (47.67)、Cl^-=62.5 (17.89)、SO_4^2-=367.4 (77.74)、HCO_3^-=4.6、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=208.9 (9.67mval)、陰イオン計=444.4 (9.84mval)、メタほう酸=6.1 
<H3.11.25作成>

〔2004年10月レポ〕


「笛吹の湯」の外観

「笛吹の湯」の男湯内湯

「笛吹の湯」の男湯露天
 


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